blindfold





学校帰りはいつも謙也さんと帰って、それでどこかしらでヤるのが日課みたいになってきとる今日この頃。
最近、謙也さんが性欲旺盛すぎて困る。
ほとんど毎日のようにヤりまくっとるし、この間も、屋上やけどついに学校っちゅー公共の場でヤってもうた。
ま、所詮俺らは中学生、性春まっさかりなんやからしゃあない。
俺も謙也さんとするの嫌いやないし。

「ん、謙也さん…」

「光…」

謙也さん家についてすぐ、案の定謙也さんは俺をベッドに押し倒した。
今日も今日とていつもどおりヤりまくるんやろな、て思っとったけど、なんや今日はいつもと違う様子やった。

「光、今日はちょっと試したいもんがあるんやけど…」

「なんすか?」

「ひ、引かんといてや?」

「……内容によりますわ」

「え、ちょ、引かんて約束せな言えへんし!」

「てことは俺が引くような内容なんすか」

「えっ、ち、ちゃうし!ちゃうちゃう!」

そないなこと言うてめっちゃ慌てとるし。
まぁどうせ謙也さんのことやから、しょうもないもの持ってきたんやろな。
謙也さんの行動パターンなんかお見通しや。

「はぁ…約束したりますから、はよ言うてください」

「あんな、今日、使いたいもんがあってな…」

これ、と差し出された手に握られとったのは、アイマスクやった。
それを見てすぐにピンときた。
なるほど、目隠しプレイやんな。

「ちょ、引いとるやん!」

「えー…やって謙也さん、こういうの趣味なん?」

「いやいやちょっと思いついただけや!趣味とちゃうし!」

ぶんぶん首振りまくって否定しとるけど、実際どうだかあやしい。
まさかベッドの脇にポンと置かれとったただのアイマスクがそないなことに使われるなん、アイマスク作った人もびっくりやで。こんなん、明らかにエロイ妄想ばっかしとる謙也さんしか思いつかへんわ。

「で、これどうするんすか?」

「どうするって…光が着けるんやろ」

「まぁ、そうなりますね。けど謙也さん、あえてこうするのもアリやと思いますけど」

「ん?わ、ちょ、なんや!」

隙をみて謙也さんの頭にアイマスクをとおして装着させた。
なんちゅーか、目隠ししとる謙也さん、なんやエロイな。
俺が襲っとるみたいで、これはこれでええかもしれへん。

「光、何も見えへんのやけど…俺どうしたらええん?」

「とりあえず、じっとしとってください」

「お、おぅ…」

さて、どっから攻めたろかな。
ひとまずシャツをめくってみる。
このまま下に手突っ込むか、それとも上に手入れるかどないしよ。
迷っとるうちに、謙也さんの乳首がぴんてシャツに膨らみをつくりだした。
そっちからやな。はい決定。

「あれ、もう乳首こんななってますやん」

「ん、ひか、ちょ…!?」

親指でコリコリ擦って刺激したったら、もっと固くなってきた。
面白くなって息吹き掛けたったら、謙也さんの肩がびくんて震えた。
くすぐったいような感覚に耐えとるみたいで、息も荒くなっとる。

「ぅあ、ひかる、これヤバイ…ッ」

「あーあ、ここもこんなして…ほんまやらしいっすわー」

「〜〜〜〜ッ!」

すっかりテント張っとる謙也さんの股間を撫でたら、これまたリアルにびくびく反応した。
たぶん、謙也さんは今、次に何されるかわからん状態でめっちゃ興奮しとるんやろな。

「ひ、ひかる…」

「なんですか、直接触ってほしいんすか?」

「う、うん…」

謙也さんはもじもじしながら自分で触ろうとしとる。
せやけど俺の手があるから触れん。
そのもどかしい感じに、謙也さんの股間はどんどん膨らんでって、さっきとは比べもんにならんくらいおっきくなっとった。
いつも好き勝手してくれる仕返しや。

「ひかる…」

「嫌っすわ」

「な…ッなんやてー!」

「焦らしプレイっすわー」

あー楽しい。
ほんま謙也さんて弄りがいあるわ。
て油断しとったら、謙也さんはアイマスク外して俺に着けた。

「わ、なんすか、見えへんし」

「今度は光の番やで!」

「ちょ、な…ん…んッ」

乳首コリコリしながらキスされて、予想できない動きに身体が身構えてしまう。
なんやこれ、謙也さんもこんなんなっとったんやろか。
あかん、想像以上にあかんかもしれん。

「光もここ触って欲しいん?」

「う、ぁ…っ」

ズボン越しにちんこ触られながら耳元で低い声がして、熱がどんどん上がってってドキドキする。
直接触られたわけやないのに、もうそれだけでイってまいそうや。

「触って欲しいならちゃーんとお願いせなあかんなぁ…」

「ッ調子乗んなや!」

「ほー、そんな口利くようやったら触らんでもええなぁ」

「…ッ」

謙也さんのくせに、ヘタレのくせに、ここぞとばかりに偉そうに言いよってからに。
せやけど、もうちんこどころかお尻の穴まできゅんきゅんしてきて正直限界や。

「も…触って…ください…」

「どこをどう触ればええの?俺アホやからわからんのやけど」

ほんま変態エロ親父みたいや。
絶体ニヤニヤしながら楽しんどる。
焦らされて恥ずかしいこと言わされて、めっちゃ悔しい。
はよ触ってほしいのに。弄くり回されたいのに。
もっと、いっぱい触ってほしい。

「…ッ……ち、んこ…の、先っぽ…ぐりぐり…っ、弄って…ください…」

「そんだけでええの?」

「お、おしりも…弄っ、て、ください…」

「両方欲しいなんてえっちやなぁ」

なんでやろ、目隠ししとるから謙也さんの顔見んで済むもんでかな、こないな恥ずかしいセリフも言えてまう。
謙也さんはくすりて笑うと、下着下ろして言うたとおりに俺のちんこの先をぐりぐりしてくれた。
目が使えんぶん身体が敏感なっとるんか、めっちゃ気持ちええ。

「んっ!は、あっん!」

「うわ、えっちな汁いっぱい出てきたで」

「や、言わんといて、ください…!」

「せやけど、どろどろやし」

「やぁ…!あ、あんん…ッ」

そないなこと言われても、見えへんからちんこがどないなっとるのかわからへん。
せやけど、俺の脳内は見えへんのを補うように妄想し始める。
先走りでどろどろのちんこを謙也さんがやらしい目で見ながら揉んで、もっと先走り出てきてびくびく反応して…ってあかん、こんなん妄想しとる場合とちゃう。
余計に興奮してきてまう。

「こっちも欲しいんやったっけ?」

「や、あ…ひゃん!なに…!」

お尻の穴にぬるりとした変な感触がして、意識を集中させる。
謙也さんの唾液が、お尻の穴をつたってシーツに落ちてっとる。
やばい、これはあかん。
お尻の穴舐めるとかありえへん。

「やや…!そないな、とこっ、きたないです…!」

「そんなことないで?ピンクくてひくひくしとってかわええ…」

「ひぅん!や…ひあ、あァ…」

自分で意識してしとるわけやない、無意識でそんなんなってしもてるなんて恥ずかしい。
今もひくひくさせながら謙也さんの舌を飲み込もうとしとるんや。
ああもう、はよ中にも刺激がほしい。
焦らしプレイとかほんませんでええから。

「けん、や、ひゃ…あ、なか…っ、なかにも、ください…」

「中?中に何がほしいん?」

「け、けんやさんの…ちんこ、いれて…俺のやらしいここ…に、つっこんで、くださ、い…」

「はいはい…光、目隠しするとめっちゃえっちんなるなぁ…」

呆れたように笑う声が聞こえて、おしりに異物が入ってきた。
けど、大きさが明らかに違う。
ちゃう、これ謙也さんのちんこやない。

「ん…!やや!」

「ん?どしたん」

「ゆび、や、なくて…っちんこ…!けんやさんのちんこがええです…!」

「あ、バレたか」

俺がそう言うても、謙也さんは指を増やして、楽しむようにばらばらに動かすだけやった。
決定的なとこにはあたらんくて、もどかしい。
もっと奥にも欲しいのに、こんなんじゃ足らん。

「ちが、あ!けんやしゃんのっ…ちんこがほしいれす…っ、ゆび、やや…!ひあ!」

「せやけど指でも感じとるやん。もうイくんちゃうの?」

「やぁ!ちんこ、ほしい…いれ、て…っ!」

「ちんこちんこ連呼して…ほんまえっちな子やなぁ…」

えっちな子なんかやないのに、目隠しするとなんかしらんけど理性飛んだみたいにおかしなってまう。
ちんこばっか連呼してほんま今日はおかしい。
そう思っても、カチャカチャてベルトの音がすれば、謙也さんがズボンおろしてでっかい勃起ちんこ出しとるのが容易に妄想できた。

「ほな、そろそろ挿れたるわ」

「ん…ん!ふあ!?あっ、あぁああ!イク…!あぅ!ひぅうう!!!!!!」

足持ち上げられたかと思ったら、焦らしに焦らされたそこにいきなり太いもんがずぶずぶ入ってきた。
その決定的な刺激と、いきなり一番奥まで入れられた衝撃で、俺はあっさり射精してまった。
せやのに謙也さんはまた気持ちええとこばっか突いてきて、イッた余韻に浸る間もあらへんくらい激しくされた。

「やぁあッ!も、イッた、から、やめ、ああっ」

「そんなこと言うて…これが欲しがったんやろ?」

「あ―ッ!やや、あ、っひ、そこ、ばっか…っあか、あああッ!」

「うあ、めっちゃ締まる…っ」

「や、ひっあ、あ!ふあ!やめ、おかひ、なる…!」

いつもより感覚が鋭くなっとるんか、中で謙也さんのがびくびくしながら動いとるのがわかった。
今、身体のどの辺に謙也さんのがあるのかも、入り口付近の出し入れされとる感覚も、全部わかる。
生々しい感覚が気持ちよくて、たまらん。

「ん…っイクで…」

「あ…ッ、ぅ、っ!やや、…ぁ…おれ、も…また…っ、イっひゃうぅぅ!」

「く、ぁ…っ」

「っひ!イク…!あッぁぁ、あぁああああっ!!」

イッたのと同時にめっちゃ高い声が出て、謙也さんのが一瞬おっきくなってビクビクして、中に熱い液体が出された。
こんなに熱かったの、知らんかった。
こんなん、中が溶けてまうんやないやろか。





「なーひかるぅー、出てきてやー」

布団にこもっとる俺を、謙也さんが揺さぶる。
あんなんなるなんて思わんかったんや。
今まで見せたことない、自分でも知らんかった一面見せてもうた。
情事後に恥ずかしさが込み上げてきて、謙也さんの顔が見れへん。
もう恥ずかしすぎて死にたい。

「えっちな光もかわえかったで」

「……謙也さんはエロ親父みたいでキモかったっすわ」

「なんやてー!」

謙也さんは俺を布団ごしにばふばふ叩いた。
反撃したりたいけど、布団から出るのは無理やし恥ずかしいし顔あっついし。
目隠しプレイとかもう二度とせんし。
あー恥ずかしい、消えてしまいたい。
謙也さんがあんなん持ち出すからあかんかったんや。

「…なんで急にあんなんしよて思ったんすか?」

「ん?んー、まぁ…マンネリ化防止みたいな?」

「マンネリ化防止?」

「うん、最近ヤってばっかやし、おんなじことばっかしよったら光に飽きられてまうかなー、て」

それで、急に目隠しプレイなんかしようて言い出したわけやな。
はぁ、もうなんちゅうか、

「……ほんまアホっすわ…」

「ん?今なんちゅーた?」

「もっかいしてもええっすよ、って言うた」

「…えっえぇ!?ええけど、珍しいな」

「うっさい、はよしよや」

亀みたいに顔だけ布団から出してそう言えば、謙也さんは嬉しそうに笑って布団の中に入ってきた。
そないに気遣て、飽きるわけあらへんのに。
確かにヤってばっかやし、しかもいつも同じパターンやし、せやけど謙也さんとおると飽きへんからこうやって付き合うとるのに。
そんなこともわからんなんて、ほんま謙也さんはアホや。
せやから、飽きてへんってことがアホな謙也さんでもわかるように、今度はちゃんといつもどおり顔見ながらしたるわ。
こんな小道具なんかなくても、飽きへんよってわかるように。















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2010.12.20
目隠しするとえっちになっちゃう光が書きたかっただけである!
またいろいろ詰め込んでみました〜^^


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