青春パラレル!?? | ナノ


もしも主が青春学園の生徒だったら


おっすオラ、椿崎撫子。
青春学園中等部3年1組在籍。男子テニス部マネージャーなう。

朝練も済んで、クラスに行った。
そこでやっと顔を合わせた撫子と手塚。
案外直接会うことが難しいよね。

「おはよう撫子さん。」

「ダイナミックおはようございます。舞長、今日も素敵に無表情だね。」

「朝練時の撫子さんには負けると思うが?」

「アハハハハ、朝は表情筋固いのよー。」

そして授業は落書きをしながら真面目に受けます。
だって撫子は真面目だから!!


―――キーンコーンカーンコーンキーンコーンカー―――…。

「っしゃぁあああ!!4時間目終了!購買に突撃ぃいい!!!」

撫子はあわただしく席を立ちあがり廊下にダッシュ。

「おい撫子さん、廊下は走ってはいけないぞ!」

「舞長!校則は破るためにある!!さっさと行かないと桃城に食物持っていかれる!!今日弁当作って来てなくてさぁああぁぁ…!!」

撫子は手塚との会話はそこそこに購買へ。

「あ。椿崎センパーイ、一足遅かったっすね。弁当、パン俺が最後で売り切れっすよ!」

ニヤニヤと両手いっぱいの戦利品(食糧)を抱えて撫子を笑う桃城。

「ガチで持ってかれたぁあああ!!!一個!一個だけ恵んで!!」

「いやーっすよ。」

「……誰かな?私をミーハー女だっつって偏見かましてきた奴は?」

「だー!それもう謝ったじゃないっすかぁ!まだ引きずってるんすか!?」

「一生引きずってやる!!焼そばパンだけでいいから!!」

「焼そばパンとか一番高級なものを後輩に集るんすね!」

「焼そばパン買って来いよぉ。
後ジャンプもな、もちろんお前の金でぇ!!」

「沖田のマネがメッチャ上手くても焼そばパンは俺の腹ん中に入る運命なんすよ。」

「ド畜生ぉおお!!」

「桃先輩、撫子さんにパンを貢がないってどいうことっすか?」

「リョーマ!」
「越前!!」

後ろからリョーマが登場。
そして越前は桃城の戦利品の中から焼そばパンを的確に引き抜き撫子に渡す。

「撫子さん、俺の奢りです。どうぞ。」

「リョーマきゅん…ッ。」

「は!?越前お前何してんだよ!!」

「別に?撫子さんへのポイント稼ぎっすけど?」

「お前、堂々としてんなぁ…あ、椿崎先輩!パン返して下さいっす!!」

「ファ?ピャン?んにゃもん俺のふぁりゃんなきゃだ。」
(ハァ?パン?んなもん俺の腹の中だ。)

既に焼そばパンを食した撫子だった。

「俺の焼そばパンーー!!!」

「お前の焼そばパンねぇええから!!!」


「やぁ、撫子。」

今度は不二の登場である。

「!?おやおや、不二じゃありませんか!珍しいねここに来るなんて。」

「いや、面白い写真が撮れたから見せてあげようかと思ってね。
ホラこれよく撮れてるでしょ?」

常備しているデジカメで撮ったらしい写真を見せてもらう。

「ん?なんだ……これなに、どゆこと?」

見せられて写っていたのは先ほど廊下をスカートを翻しダッシュしていた撫子の姿。
桃城から焼そばパンを集っている姿。
口いっぱいにパンを含んでる姿。

「ね?面白いでしょ?皆に見せていい?」

「やめてくださいお願いします!!」
「不二先輩、それ印刷して俺に下さいっす。勿論代金は払いますから。」

「ちょ。リョーマ!」

「フフフッ、撫子さんやめてほしかったら氷帝のマネ手伝ってあげてねー。」

「えー…またぁ?
最近多くない?滝君とかここ以上に人使い荒いって言うか…。」

「え?滝君にそれ言っていいって?」

「いやです!行きますので、勘弁してください!!」

「そう、それは良かった。じゃ、今週の日曜日ね。」

「あーぁ、今週末は一本中編書き上げようとしたのになぁ。」

「お礼に新しい素材を撫子専用にあげてあげるから、それでどう?」

「物凄くやる気を出して頑張ります。」


そして放課後。

「舞長ー?」

撫子は手塚を探している。
先生に手塚を呼んで来いと言われたのだ。

「どうしたの?撫子ー。」

「おぉ、菊丸、手塚探してんだよー。どこにいるか知らない?」

「んー…知らないにゃぁ。ごみーんに!」

「や、大丈夫。これで居場所分かったから。」

部員の誰にも知らさずに部活中に姿を消すと言うことは笑顔生をしてる。
大抵、してる。
と言うわけで部室に特攻。
案の定やっていたので、撫子も乱入。

手塚も始めこそ驚きはしたものの、最近では「あぁ、また来たのか」程度にしか思っていない。
むしろ、来ない確率の方が低くなっている。

生が終わって、

「また来たのか。」

「当たり前じゃないか。踊れる曲だったら私乱入するよって言ったじゃん。」

「笑顔の中で撫子さんの知らない曲で踊る方が困難極まりないと思うのだが?」

「フッ、そこは私をほめてくれ。
あ、先生呼んでたよ。」

「!?それを先に言わないか!!」

手塚は慌てた様に部室を出て行った。
パソコンを起動させたまま。

「……これって弄ってくださいって言ってるようなもんじゃね?
…フッフッフ、隠しフォルダにはどんなのもが……。」

「やめてやれ、流石の手塚も泣くぞ?」

後ろから乾登場。
君はまたデータ収集とか言って見学していたのか。

「ぅわ!?あ、乾か…。
そいうか舞長の泣き顔なにそれ、見たい。」

「……校庭100周か?」

「や、それは勘弁。」

「大人しく電源を落とすだけにしていろ。」

「ウィーっす。」


部活が終わって帰宅。
撫子はサイトの更新を早々にして、柔軟体操なう。

体力作りのためジョギングを開始する。

あー…疲れる。
習慣だと言っても体力はなかなかですなぁ…足細くなんねぇし、
なんだよ。もう、さっさと体力ついてくれよ。
あと肺活量も、

――ホァラー

「ん?今の声は…カルピン!何処だ!!何処に居る!!」

―ホァラー

「こっちかぁああ!!」

公園の端から声がする。
撫子はスライディングをかますような勢いでそこに向かう。

カルピンの姿を見つけて飛びつこうとするが、近くに人影があった。

「カールピーン!!…………か、いどう……ではありませんか……。」

そこに居たのは海堂で、カルピンに対して猫じゃらしを向けていた。

「!?……椿崎…先輩……どもっす。」

「え、あ、うん…ども………。」

「「………。」」

会話が続かない。

「あの、さ…海堂はカルピンと面識あったんだ?」

「いえ、いつもジョギング中に会うから……。」

「会うから?」

「……遊んでるだけっす。」

少し照れくさそうに海堂は言った。

「!?」

も、萌えるではないか!!
なんだ、強面の癖に可愛いモノ好きって!
なんなの!?前々から海堂はスペック高いなとは思っていたが、こんなものまで習得していたのか!?
桃城とはいいケンカップルだし、
礼儀正しいし、
可愛いもの好きって、
……萌えるじゃないか!!テラ萌えスじゃないか!!

「君、最高!!」

「?……ありがとうございます。」

「さて、そろそろ私は行くよ。邪魔して悪かったね。」

「あ…先輩は、こんな時間になにを?」

「ん?ジョギングだよ。体力作りはいつになっても必要なのさ。」

「…だったら俺と一緒に走りませんか?」

「お?デレ期か?デレ期なのか?
ん?こわいんか?この時間に一人で走るのがこわいんか?」

「なッ!?違いますよ!ただ先輩がこんな時間に一人で走るのが危ないと思ったからッ………フシュー…。」

「っっ!!あぁ、もう君最高だよ!
これからも(萌えを)よろしく!!」

「…………………っス。」




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300000hit企画第8弾
威様リクエスト「もし主が青学の生徒だったら?できれば海堂を登場」でした。
どうでしょう!きっとこんな感じです。
忍足的立ち位置は手塚で、滝的立ち位置は不二、宍戸的立ち位置は桃城って感じでした。
はい、伝わらないって言うね。
ここで設定言っておかなきゃダメって言うね!!orz

そして海堂、君喋りすぎだ。
もう少し黙ってくれ、
君は背中で語る男なんだろぉ!!?

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