もしも主が立海大付属中学の生徒だったら キラ星!颯爽登場、俺椿崎撫子!! 立海大付属中学三年F組所属なう!男子テニス部マネージャーなう!! 「颯爽登場!マスターキラ星!!」 「……撫子さん、どんなに俺の気を逸らそうとしてもだめだぞ。朝練には参加しないといけないだろう。おはよう。」 「…おはよう、ございます……。 いや、ね?その…純粋に寝坊して…今学校に来たのですよ。……実に申し訳なかったです…。」 「その寝坊した原因を考察してやろう。リクエスト消化していて夜更かした確率95%。」 「大正解ですマスター…流石マスタァアアア!!」 「褒めても今は下心しか見えないぞ。精市には謝っておいた方が良いぞ。」 「…うん、五体投地でもして許しを請うことにするよ。」 「許してもらえたらいいな。」 「………。」 どうやら撫子は寝坊したらしく、朝練に参加することが出来なかったと言う。 幸村とは放課後必然的に顔を合わす為死亡フラグしか立っていない。 南無南無…。 「そういえば、…。 マスター、ちょっとB組に行って来るね。」 授業と授業の間の休み時間。 撫子は思い立ったようにB組に行くと言う。 その手には紙袋。 「なんだ?また丸井に餌付けか?」 「まー…そんな感じですかね。マスターにもあげるよ。」 紙袋から一つだけ柳に渡した。 「どうもだ。これを貞治…乾でんちに渡したら新たな乾汁として生まれ変われるぞ。」 「なにそれなんか妙に嬉しいような、嬉しくない様な。 ま、それの処分は任せるよ。」 そしてB組につきまして、 丸井の席まで歩いて行く。 「よーよー、丸井。今お腹減ってたりしないかね?」 「んあ?あー…またなんかくれんのか?」 「うん、いつもの通り形が不格好なクッキー的な何かだよ。」 クッキー的な何かとは、 ウエハースを砕いて、それをチョコでコーティングしたもの。 「ああ、サンキュー。いつもいつも悪いな!」 「いんやぁ、こちらこそ処分に協力してくれて嬉しいよ。 でだ、是非氷帝のジロ君と共に食してくだされ!!ぜひにー!是非にー!!」 「は?何で。」 「だって…フラグゲホンゴホン。何でもないよ!ただ…丸井とジロ君って仲いいからよく会ったりするのかなーって。」 「別に…そんなに頻繁に会ったりはしねーぜぃ。メールなら毎日位してるけど。」 「毎日ですって!?もうその発言だけでご馳走様です!!」 「のう椿崎?またなんか痛チョコ作ったんか?あと、ウエハースは何のジャンルを買うたんじゃ?」 「含有物バレた!!……ヘタリアの痛チョコとまどマギのウエハースですぅ。食いすぎたら太るから食えないんですぅ。でも食べ物すてるのはあり得ない!! ので作ったものは全て友人が美味しくいただきました、と。」 「…そうか。」 「でだ、今日の部活入れ替わってはくれないだろうか?」 「だが断るぜよ。おまん、今日朝練来んかったじゃろ。だぁれが入れ替わるか。」 「………マネージャー特権でお前の今日の練習インターバルにしてやる!!」 「なっ!?それは!」 「そうさ!お前が岡山に居た時、テニスクラブに入会したばっかの時にトラウマになった練習さ!!絶対、入れてやるからな!!覚悟しとけよ!!」 「嫌じゃぁああヤじゃぁああああ!!!!ビヨォオォォオ!!」 「おーっほっほっほっほ!!後悔するがいいわ!!!」 「お前らって、…案外仲がいいよな……。」 仁王の断末魔をBGMに撫子は自分のクラスに戻って行った。 それから昼休み食堂に向かっているとジャッカルに出くわした。 そして撫子の謎の罪悪感。 だってさっき物凄くブン太×ジローを推して参ってしまったから。 ジャッカルとブン太はダブルスペアだと言うのに!! 「ッ!?ジャジャジャ、ジャッカル!?」 「なんだよ、そんなにどもって…?」 「ち、違うんです。ほんの出来心だったんです!!」 「いや…意味分かんねぇけど。」 「許してくれますかね!!」 「あぁ…意味分かんねぇのに謝られるよりましだ。」 「マジでか!!ジャッカルマジ私の良心!!」 「ハハハ、それはよかったな。」 「じゃぁ、ついでに脱色の斑目一角さんのコスをしてくれますか?」 「あぁ、…は?」 「よっしゃ!!ジャッカル、衣装の事は安心したまえ、私が全部用意するから!! では!予定が決まったら言うからなー!!」 「え、待て!椿崎ー!!」 ジャッカルとのコスの約束を無理矢理こぎつけてよっしゃ。 ジャッカルが内容を把握していなくてもこっちものだぜ。 速攻で柳生にアポを取りに行くことにした。 「と言う訳で柳生ー、ジャッカルも含めて脱色コスするから!カメラマンをお願いできるだろうか!!」 「えぇ、いいですよ。仁王君も入れてあげてください。」 「おkおk、だったら三人でぇ…弓親と…やちる、かな?」 「やちよは…無理があるのではないですか?」 「やっぱりかー…やっぱ仁王にはやちるは無理か……。」 「え?仁王君がやちる、ですか?」 「ん?そうだよ。私は始めから弓親狙いさ!!」 「でしたらそのような首尾で行いましょうか。仁王君がやちる…いいではありませんか。」 「……柳生って案外鬼畜眼鏡だよね…。」 「何かいいましたか?」 「いえ、別に?」 「む、椿崎ではないか。わざわざA組まで来るとはよほどの用事があったのか?」 柳生と話をしていると、真田がやってきた。 「おお、真田。別に緊急事態の用事とかではないよ。ただ柳生に頼みたいことがあっただけだから。 そうだ、ついでに真田にもお願いがあるんだけど、いいかな?」 「なんだ?」 「今日の仁王の練習メニュー、インターバルにしてもらってもいいかな? つーかそれを練習に入れるから、これ決定事項にしたいから。」 「別に…構わないが……。」 「構わねーのかよ。 ま、いいや。これで仁王を地獄におとしてやる、フハハハハハハハハ!!」 「「………。」」 この時の真田と柳生の此処とは一つになったと思う。 「あぁ、また仁王が何かやらかしたのか。」と、 そして放課後。 仁王は約束通りインターバルなう。 半分涙目である。 だって仁王は何も悪いことしてないんだもん。 「ふ…ざまぁ。」 「撫子さーん!」 休憩に入る本当の練習をしていたメンツ。 そのメンツの中で赤也が駆け寄ってきた。 「やーん、赤也君どうしたんだい!?今日も今日とてかわうぃーね!!」 「撫子さん、何度も言ってますけど男に可愛いは褒め言葉ではないっすからね!」 「じゃー、萌え!!」 「………。 しかし、仁王先輩また撫子さんに何かやらかしたんすか?」 「別に今日は何もしてなかったような気がしなくもないよ。ただ私の癪に障る様なこと言っただけで。」 「え…それ理不z…。」 「違うのだよ赤也…これはれっきとしたトレーニングなのだよ。ちょっと過負荷の割合が多いけど…。 私も昔していた練習だよ。…まぁ……仁王はこの練習トラウマらしいけどな。」 「へー………。 あ、そう言えば新しいゲームかったんで一緒に実況しません?」 「え、マジで!?いいの!?いいならやっちゃうよ!」 「そう言ってくれると信じてたっす!!」 「うへへへ、この学校に来てからというもの実況動画が多くなっちゃったな。これも本望だがな!!」 「さて、撫子ー。俺の所に言いに来なければいけない事、あるよね?」 「ヒィッ!?」 撫子が赤也にうへへへしていると背後からぬっと声がかかった。 今間ですっかり忘れてしまおうとしていたのに。 「あ、俺練習に戻りますねー。」 危険を察知した赤也は保身のために逃げる。 「あ赤也ァ!!裏切り者ぉお!!」 「裏切ってないっすぅう!!では練習終わった後に!撫子さん、生き延びてくださいね!!」 「フラグだから!それ立派な死亡フラグだから!!」 「撫子?今日寝坊した理由は、なに?」 「……夜更かしして、小説を書いてました。」 「…その理由、とっても滑稽だねぇ。」 「いやはや、自分の潜在能力を過大評価しすぎていたようだよ。 しかし、朝にマネは必要ないだろう!!タオルも、ドリンクもさ!!」 「うん、必要ないね。 俺が怒ってるのは俺が心地いいベッドから辛い思いをしながら起き上ってこうやって練習してるのに、その間に撫子がベッドの中ですやすや寝てると思ったらもう、憎くて憎くて。」 「え!?恨むとこそこ!?そこなの!?」 「と言う訳で、罰として氷帝のマネをして来い!あ、ついでに偵察もよろしく。」 「いやああああああ!!あそこはいやぁあああああ!!滝君人使い荒いし、忍足君の視線気持ち悪いしぃいいい!!!」 「拒否権あると思っているの?」 「無いですよねぇえええ!!!行ってきまぁあす!!」 ――――――――――― 500000hit企画第13弾 遼斗様リクエスト「もし青春主の転校先が立海だったら」でした。 やっぱ登場キャラが多いと場面が飛ぶし、会話文になってしまう練詠の癖orz いつかその癖から脱出したいです…。 仁王とは多分テニス部と関わる前に関わって一通り嫌がらせはしていると思います。 で、幸村とかに練習にかこつけて復讐できるよ、とか言われてマネになったと思いますww [mokuji] |