青春デストロイ!? | ナノ





青春デストロイ!? 第40話


練習試合も順調に終わり、監督からの挨拶を貰い。
コート整備ボール片付け。
その他諸々の事をしていて撫子が部活から解放されたのは3時50分。
待ち合わせギリギリだ。
部室から出てきた忍足確保。
忍足以外の部員はすでに帰っていた。

「忍足アーユレディ?」

「Yhaaaaaaa!!」

「よし、衣装をよこせ。」

「Yhaaaaaaaaaa!!!」

撫子にキャリーを渡す。

「帰ってよし。」

「YhaaaaaaaAAA!!!ってちょい待ち。俺も見学させてぇな。」

「見学すんのかよ。…まぁいいかマス…柳君も居るけど良いよね?答えは聞かないけど。」

「………。」

撫子の後をおとなしくついて行く。
キャリーはまた撫子に押しつけられたようだ。

門の所に行くと柳と、少し離れた所に仁王と柳生が居た。

「マスター!!」

「来たか。もう4時を46秒過ぎているぞ。」

「さーせんした。…でもまだペテンさんが来てないようで…。」

「撫子さん。ペテンさんと合わせをするのか!?」

「そうなんだ!もう神がかってるよね!!」

「予想外だ……。そんな大御所と会うことが出来るなんて…。」

「…なぁ、ペテンさんって誰なん?」


「「…………………。」」




「なんか言ってぇな。」

忍足から距離をとり柳と撫子は話す。

「聞きました?マスター。あのメガネ、ペテンさんのこと知らないんですって。」

「信じられないな。と言うより何故そんな輩が此処にいるんだ?」

「今回の衣装提供がメガネだからなんだよね。」

「そうか……。」

ヒソヒソ、忍足超アウェイ。

「一人にせんといてー、俺も仲間に入れたってぇ!ついでにペテンさん?が何者が教えたってぇ!」

「ググれカス。」

「愚かだな、忍足。」



「……遅いなぁペテンさん…。メールしてみよ。…ところで何で仁王がそこに居るわけ?」

「誰かと待ち合わせをしているらしい。」

「ふーん…。」

会話をしながらメールを送信。

『今どちらにいますか?私はもう氷帝の門の所にいます。』

会話は相手の目を見てするべき物だと思うよ撫子…。


送信した瞬間仁王の方から『ペテン師が笑う頃に』が聞こえる。


「「「……………………………………。」」」

柳に撫子、忍足の間に沈黙が流れる。

同じくして仁王と柳生は撫子達の方を見ている。

「…………………………。つかぬ事をお伺いしますが…ペテンさんですかね?」

「……椿崎って…撫子さんなんか?」

「…龍ノ啼ク。」

「箱庭拠リ…じゃ。」

「「………………………………………はぁぁああぁぁあ!?」」

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