青春デストロイ!? | ナノ





青春デストロイ!? 第287話


そう思いながらリョーマの案内で桃城のクラスへ。
すると悲痛な叫び声がなった。
具体的にはドンパッチ的な。

気になってクラスへ入ってみるとなんだがこれかが何かが起こりそうな雰囲気。
それから桃城がうなだれている姿があった。

「どゆこと?おい、桃尻。」

「…あ?あぁ、リョーマと椿崎さんか…どーもこーもねぇよなぁ、ねぇよ……。
俺らのクラスはクイズ番組的なモノをやってんすけど、優勝したペアには…。」

「桃城のDS3の確率100%。」

「!?あぁ、乾でんちさんではないか…と言うかその賞品、凄くね?」

桃城の代わりに何が優勝賞品なのかを言った乾。
今日も逆光眼鏡は通常運転。

「凄くねぇなぁ!凄くねぇよ!!俺が買ったばっかなのに、クラスの奴らが!!」

「しかし、授業中にプレイして没収された回数6回。」

「桃尻、それはお前が悪い。」

「俺だけがやってたんじゃないんすけど!?」

「貴様はDQNか!!DQNが使いまくる言い訳言いやがって、自分の非を認めやがれ!!」

「う…っ。」

桃城を正論で言い負かし、桃城のクラスメイトに話しかけた。

「すみません、今から参加できますか?」

「え?はい!今から開始するので大丈夫です。けど…二人一組での参加なんですけど…。」

「司会さん。俺が撫子さんと出るっす。」

リョーマがここぞとばかりに自己推薦。

「えーっと…よろしいですか?」

「リョーマの申し出を断る訳ないじゃない!!勿論おkです!!」

「ではこちらへどうぞ。」

通されたのは二組の椅子と机がくっつけられた席。
それが5セットある。
どうやら撫子達以外にも参加するメンツは居るようだ。

他の参加者も次々に席に座る。
すると大きなざわめきが起こった。
何故なら、手塚と乾が参加者として座っていたから。
青学内で頭のいい人2トップと言っても過言ではないのだ。負け戦にしかならない。

「なんで手塚君と乾君参加してんの!?」

「こんにちはだな。
俺は撫子さんといつか頭脳対決をしてみたいと思っていたからな、乾に誘ってもらった。」

「興味深いデータがとれそうなんでな。」

撫子の優勝をとことん邪魔するらしい。
乾の口元が歪んでいる。

「貴、様ッ!!
…乾君、宣戦布告します。私が負けたら手塚君×乾君のアンソロ書きます。」

脅しをかけてみた。
手塚は×の意味がいまいち分からなかったのでポカンだが、完璧に分かる乾はビクついた。

「ふむ、では俺が負けたら越前×撫子さんのアンソロを書こう。」

乾も撫子と同じ様に脅しをかけたのだが、

「え?是非喜んで!!出来れば私×リョーマがなおよろし!!」

撫子のテンションをあげるだけの結果となった。

「乾、撫子さんのモチベーションをあげてどうする。」

「なん…だと!?データが効かない!!」

異性との掛け算はたいして屈辱的なものではないと思うが…。

「やだっすよ!俺はてこでも左ポジションは譲らないっすよ!!」

「え?リョーマまさかの総攻め?…リョーマ×跡部、リョーマ×日吉、リョーマ×幸むr…最後以外はありだな。」

リョーマの意図とは裏腹に撫子は自己解釈。
ショタ攻め…うん、新境地だ。

「……………。」

「さてさて、参加者の皆さん宜しいですか?
これから優勝をかけて早押しクイズに挑んでいただきます!!」

ルールは簡単。
机に設置されている早押しボタンをいかに早く、そして回答を完璧にするかが鍵となる。
どんな問題が出てくるかはまだ分からないが…。

「リョーマ!頑張るよ!!優勝して私の3DSゲットだぜ!!」

「ハイ!頑張りましょう!!」

「ちょ、椿崎さん待って下さい!3DSは俺のっすよ!?」

「没収された分際で何を言う。大人しく元自分のDSの行く末をエロく指をしゃぶりながら見とけ。」


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