青春デストロイ!? | ナノ





青春デストロイ!? 第264話


「読みたくなぁあああい!!!」

「「あ、おかえり。」」

「止めや止めや止めや!!
俺の目が黒いうちはそんなん絶対書かせへんで!」

「ハハハハ、書かない書かない。小説一本うpとか無い無い。」(嘘です。既に三つ巴切甘書いてます。もうすぐ完結ですよ。結構人気連載だったりします。)

「流石に俺もパンピを巻き込もうなんてせんわ。」(すまん。もうプロット書いたんや。大丈夫や、謙也は…謙子は重要な立ち位置やから損はさせんて。)

「…ならええんやけど……しかし疲れたわぁあ…この着ぐるみのまま校舎ん中走り回って…あーしんどい。」

「お疲れさまですぅ。
謙也君のおかげで平和な退却をすることが出来たよ。」

「ホンマや、これで文句言われたら流石の俺でもブチギレるで。」

「わーぉ、謙也君ブリーチして一見不良なんだからそんな事言われたら怖いわ。」

「謙也さん、撫子さんを脅すとかどういうつもりなんですか。」

「え、や…脅すつもりなんてやかったんやけど…?」

「…いっぺん死んでみますか?」

財前がスススーと謙也の後ろに回りクラッチ。
上手く入ってしまったようで、謙也は思わず尻餅を付いた。
が、しかしこれでも放さない財前選手。想像しがたいくらいの憎悪が見えちゃってる。

「……うん、うさぎのぬいぐるみと戯れてるロリにしか見えない。忍足に自慢してやろ。
はい、光君ピース。」

「謙也さん、写真撮りますよ。ピース。」
「ピ、ピィズ…光っ放じで…!」

「よし、アングル最高。
光くーん、流石に放してあげな。死んじゃったら尸魂界に行っちゃって死神となって復讐に来ちゃうよー。よくあるパターンよー。それ。」

「うわ、それはごめん被りますわ。」

財前は取りあえず首を緩めてやった。

「ゲホっ!…あー…お花畑と綺麗な川があるところに行っとったわ。」

「そうすか、乙ですわ。」

「え?ちゃんと六文銭持って行った?じゃないと全裸で船乗ることになるよ。」

「ちょっとは俺の体調の心配をして!!」

と、最後まで謙也をいじり倒してた。どうあがいてもソル状態である。

「だってなんだか忍足と同じ空気がするからなんなね、優しくしたくないんですぅ。
なんだか優しくしたら私の中の何かが音を立てて崩れてくる気がするんだ。」

「侑士のせいなんか!!侑士のアホォ!!!」

「ふッ謙也さん、哀れっすわ。
それよりも一欠片の優しさを謙也さんにあげるくらいなら俺は撫子さんに無償提供するっすわ。」

「私はどちらかと言うと光君のツンデレが大好物です!!」

「俺は撫子さんに対してツンは無いっすわ!!」

「そんな殺生な!!」


「ちょいちょい、不毛な言い争いになっとるで。」

白石がそんな言い争いに終止符を打った。

「む…。」

「ところで撫子さんは今日金ちゃんにからんでいかんかった様に思うんやけど…なんで?金ちゃんすねとるで。」

白石にコアラの様に抱き着いている金太郎。
可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い可愛い!!!!!!

「……うん。知ってる、ワザとだ、よ……とても心苦しいけどぉお!!」

「なんでそんなことしとんや?」

「だって…私絶対今の金ちゃんの姿見たらハッスルしちゃうよ!?もうメイクの時に…グロス塗った瞬間……私の中の黒い獣が、youやっちゃいなよって四六時中騒いでたんだ!!」

「椿崎…犯罪者にはならんときや……。」

「因みに謙也君も例外じゃないからな。むしろみんなの唇奪いたいくらいの子猫ちゃんになってたんだぜ?」

「おまわりさぁあああん!!!!ただの痴女が居るでぇ!!」

「痴女とはなんだ痴女とは!!ショタコンマスターと言え!!」

「俺ら同い年!!」

「…撫子ねーちゃん……。」

シュンとした顔のまま金太郎が撫子に向かい合った。
反射的に抱き着きたくなった撫子だったがどうにか自重。奥歯が折れそうである。

「!?な、なにかな?金ちゃん…。」

「ワイのこと…嫌いになったん?」

「ッ!?そんなことあるわけないよ!!と言うかそんなこと地球がひっくり返ってもあり得ない!!金ちゃんlove!俺は金ちゃんが好きだ愛してる!!」

「ホンマか?」

「ホンマホンマ!大好き!!」

「ヘヘヘ、白石ー!ワイ嬉しいわぁ!!」

嬉しそうに顔を綻ばせて花を飛ばして白石に報告。

「はぁ…ショタは癒しだ……。」

「撫子さん、俺は?俺は?」

財前がキラッとした顔で撫子に問いかけてきた。

「勿論大好きぃい!!好きぃいい!!出会う前から大好きだよぉお!」

「光栄っすわ!!」


「…なんちゅー茶番や。」

謙也がそんなやり取りを半呆れな表情で見ていて呟いた。
そしてその呟きを地獄耳を使用して聞き取った財前。

「それは聞き捨てならない言葉っすわ謙也さん。」

「なっ!?聞こえてたやと!?」

「俺の絶対音感なめんといて下さい。」

「それ関係ないやん!!」

そんなことをしていると撫子が帰らなければならない時間になってしまった。
なので帰ることにする。
明日は明日で学校があるしね。

「撫子さん、また遊びに来てや。」

「うん!でも今度は氷帝の文化祭に来てよ。私結構忙しいから直話すことは難しいかもだけど…。」

「了解ですわ。
ほなまた会いましょう。」

「うん、またねー!」

他校の文化祭は仕切らなくて良いから楽でいいわ。

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