青春デストロイ!? | ナノ





青春デストロイ!? 第245話


「で、金田は何を知らせに来たんだ?」

「あ!あのですね、先生達が職員室から向かってきてます!!はかどってるか?みたいな感じで来てます!!」

「なっ!?それを早く言え!!」

金田の爆弾発言に一同驚く。
コス衣装を着ている奴らはよけいに。

「クスクス、じゃあ裕太に観月、赤澤、金田、柳沢はここで写真を撮ってたって事で待機。他のみんなは僕の後について脱出ね。」

ツインズBが的確に指示を出した。流石在校生。

指示通りに動いて脱出したメンバーは更衣室に到着。
もう、衣装を脱ぐことにした。

「あー…テラびびった。ヤバいって、流石に先生達にコスを晒すなんて事したらヤバいわ。」

「いいじゃん撫子さんは、他校生なんだから。僕なんてここの生徒だよ?しかも寮生。」

「クスクス、バレて居辛くなったら何時でも六角に帰ってくればいいよ。」

「クスクス、そのつもりはないよ。このまま高校に上がるつもりだよ。」

「ほー、Bさんはもう進路決めてんだ。」

「まぁ大学で進路決めればいいと思うから高校は適当だよ。」

「撫子さん!是非高校は我がルドルフに!!」

「だが断る。…まぁ、選択肢の中に入れておくよ。」

「所でこの後どうするダーネ?」

「え?また男子寮に行って雑談しようかと…?」

「撫子さん、男子寮って女子禁制ダーネ!!」

「うっそ!?だって周助君とか普通に入って良いよオーラ出してたし。ツインズさんだって!」

「「「撫子さんって女子だったんだ。忘れてた、テヘペロ☆」」」

「お前らぁああ!!」

「俺はもう帰るぜよ。元々撮影会に参加する予定じゃったしな。」

「んー…じゃあ私もついでに帰るよ。」

「僕はもう少しだけ裕太と喋ってから帰るね。また今度撫子さん。」

「うぃ!!」

「なっ!?兄貴も帰ろよ!!」

「えー、せっかく姉さん手作りのラズベリーパイ持って来てあげたのに…これだけ置いて帰るなんて発想は無いからね?」

「う、…チクショォオ!!」

そんな兄弟のやりとりを聞いて撫子は小さく呟いた。

「……あー…萌え。」

くっそ、禿げ萌える。何で裕太君ツンデレ、美味す……周助君×裕太君テラ萌え!!

「撫子さん?」

「はい!!すみませーん!!」

不二がポン、と肩を叩いてきた。反射的に謝ってしまう撫子。

「ううん、そのかけ算だけは許してあげる。」

「マジで!?あざーっす!!」

不二から初めて唯一許されたCPの誕生である。

「椿崎ー、帰るんなら帰るぜよー。」

「おお!帰る!じゃ皆さんお邪魔いたしましたぁ。また今度会いませう!!」

簡単に挨拶をして、それぞれ行動。
学校でコスプレをするのはスリルがあってまたいいですな。



「椿崎…。」

「何さ?」

「女装だけはもう勘弁ぜよ。」

電車の中仁王は呟いた。

「ハァ?んなもん却下だ。
女キャラのコスプレは女装に非ず!!
それよりもお前は女よりほっそいんだから率先してしていくべき!!安心してしろ、そなたは美しい…。」

「やなもんは、やなんじゃけど……。」

「ぁあ?私に逆らうの?僕に逆らう奴は親でも殺す。」

「……プリ。」

仁王もう反論するのさえ、日本語を話すことさえ放棄した一日だった。

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