青春デストロイ!? | ナノ





青春デストロイ!? 第195話


「あー…、そろそろあがりません?」

入ってから結構経つ。

「うん、そうだね。そろそろあがろうか。」

撫子が一番にあがって
男子が上がり始める、が一瞬男子の動きが止まった。

「ん?」

あー…タオルが張り付いて体のライン丸見えなんですね?分かります。
まぁ別に恥ずかしくないし。
下にビキニ着てるし、
肩紐無いやつだから着てるってバレてないっぽいし、俺天才。
みんな、楽しい反応をくれてありがとう。ネタに使うよ、
これからもネタ提供よろしく!!

さて、例のあれを決行しますか。


撫子は白石にアイコンタクト。
白石は頷いて撫子が隠していた例の物を取り出した。
例のものとはほぼ液体のヨーグルト(お徳用)。

そして白石は適当に中身をすくい一番近い位置にいたリョーマの顔面に向かって投げつけた。

「あーっとすまん、越前クン…ヨーグルトかけてもうたー。」

「ウワッ!?もーなんすか…なんでヨーグルトなんか…。」

顔にかかったヨーグルトを指ですくって舐めとるリョーマ。

「リョーマ、ストォオップ!!」

撫子がその行動を止めさした。
そして撫子の片手には防水加工をきっちりと施したデジカメが、

「写真撮るからそのまま止まってて!!」

リョーマは何がなんだか分からず、とりあえず撫子の言うとおりに止まった。

「ウヒョー!!思ったよりもリアリティあんね!!蔵さん、仁王にもやっておしまいなさい、オーホッホッホ!!」

女官三度降臨。

「サー、総督!!」

「な!?俺も標的なんか!?」

「周助君、精市君、残りのメンツにもやっておしまいなさい。」

某黄門様風。

「椿崎さんに従うのもあれだけど、楽しそうだから協力してあげるよ。」

と二人は残りのメンツに向かって同じくヨーグルトを投げつけた。
ナイスコントロールである。

そしてみんながみんなヨーグルトまみれ、
撫子のカメラは大忙しである。

「んーっエクスタシー!!」

撫子はテンションが上がり過ぎたあまり白石の口癖をパクった。

「椿崎さん、そのデータ俺にも頂戴?」

「モチ!!協力あざーっした!!
嗚呼、なんつーかエッロイなぁ…紅潮した顔、肌にまとわりつく髪、うっすらとかいている汗…実にパーフェクト。
エロエロぶっかけ風に加工しようと思ったけど、このままでも十分いけますなぁ。」

撮った写真を見ながらブツブツ呟く撫子。

「撫子ー…ようやってくれたなぁ……。」

「あ?」

忍足が俺たちの時代が来た、と言わんばかりの言葉使いで撫子を振り向かせた。

なんだよ、とカメラから視線を上げ目に飛び込んできたのは忍足がヨーグルトの容器を持っている姿だった。

忍足withヨーグルト。

「………え?」

「ごめーん撫子さん、盗られちゃった。」

不二が謝罪してきた。
謝罪している割には罪悪感など無さそうだが。

「周助君…わざとですね?」

「かもしれないね?」

「NOOOOOO!!冷たッ!!」

ヨーグルトの弾丸を避ける事が出来ず、顔面にヨーグルトがかかってしまった。
なんたる失態。

「…………………。」

しかし、ここでやられっぱなしではない撫子。
かかったのなら仕方ない、充分利用しますさ、ハッハッハ!!

その他大勢の方をわざと向き、イタズラの開始である。

まず親指で目の下辺りについたヨーグルトを掬い取り、口元へ。
舌をワザと出して舐めとる。

そしてほっぺについたヨーグルトを手のひら全体で掬い取り、手のひらをチロっと舐める。

さらに、手のひらから肘に垂れてしまったヨーグルトを肘から手のひらに向かってツツツーっと舌を這わせる。

最後に流し目を男子共に向けてやれば完璧。

「ふんっ、どうだ!!」

「…や……どうだ言われても…。」

「面白い物を見たね。ほらみんなもう戻るよ。湯冷めしちゃう。あ、白石君と仁王と椿崎さんはそこに散っちゃったヨーグルトをお湯で流すとかして来てね?」

「「「ういーっす。」」」

撫子達は命じられた通りヨーグルトを流してから戻っていった。



と言う感じで混浴騒動は終結。

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