青春デストロイ!? | ナノ





青春デストロイ!? 第188話


「精市君!?…と滝と周助君……!?」

今度は例のあの三人組がやってきた。
三人が湯船に浸かることによりお湯が外に流れ出す。

三人ともぱっと見女でその辺の女よりも色気がある。
頬についた水滴を指でサッと拭ったらさらに色気が溢れ出す。

「……なんだかとても麗しいのだが…小春君どう思う?」

「嫉妬しちゃうわぁ!!」

「フフッ褒め言葉として受け取っておくよ。」

幸村が代表して言う。

「あぁ、その微笑みが眩しい!!」

「…椿崎さんって結構スタイル良いね。」

「ワォ、精市君からセクハラ発言が飛び出したぞー。全軍退避だー。」

「え?」

「すみません、いや、精市君も男だなぁと思って現実逃避的なことをしてしまいました。
実にすみません!!」

「フフッ君、気付いてる?
今、この場所で女子は君だけなんだよ?怖くないの?」

確かに今、このホテルに滞在しているのは撫子以外は男子だけ。

「怖い…ねぇ、大抵の男子なら蹴りで沈めれるからそこまで怖くないんだよなぁ。
盛んな、盛るなら二次元で盛れみたいな?
後、精市君達は……。」

「俺達は?」

「私を襲っても何もメリットが無いから手は出してこないでしょ?」

「……フフフッ確かに、そうだね。」

「なーに、つまんないことを今更…私最近男子としか連んでないからねー。男化するんじゃないかと思ってるほどだよ。」

「クス、撫子さんの発想は面白いね。」

「お褒めに預かり光栄ですっと。」

「でも…撫子さんは女だよ。」

「あらやだ、なんかテレる。」

「その証拠、見たくない?」

「証拠?」

「そう、証拠。」

不二が撫子の近くまで寄って耳元でコソコソと伝える。

「えー…それ、私かなりキャラ崩壊じゃん。」

撫子には珍しく渋っている。

「ねぇ?二人だけで話をするのは狡いんじゃないかな?俺にも教えてよ。」

「いいよ?」

不二はヒソヒソと話すのを止めおおっぴらにした。

「………フーン、面白そうじゃないか。」

幸村と滝は肯定的だ。

「私のメリットが見つからないよー。」

「何を言ってるのかな?
それにはこんなメリットがあるじゃないか。」

滝がメリットを述べる。

「ごめん、私が間違ってた。うん、ホント、やるわ。でね?ついでにこうしたいんだけど……。」

意見を否定から肯定に変えて、さらに撫子は意見を出した。

「それは…撫子さんらしいイタズラだね。」

「んふ、カメラ要るよねー。あ、蔵さんにも仲間になってもらお!!」

「あぁ、そうだ。そしたら寝る前仁王と入れ替わって見るのも良いかも。」

「!?ナイス俺得!!仁王にも相談してみる!!
あ、仙人掌さん。今日撮影するからフロアブチ抜きの階に来てね?」

「今日するんだ。分かった、楽しみにしておくよ。」

「…ねぇえ?私のぼせてきてもうたわ、上がらん?」

小春がギブアップした。

「そう言えば長らく浸かってるね。
私もついでにあがるよ。
じゃお三方後でねー。」

別れる挨拶をして撫子は女湯の方へと戻り着替え。

そして、朝は食堂的なところで食事。
補足をするなら朝食と昼食は食堂で各自バイキングだ。
夕食だけあの部屋でとるのだそうだ。

食堂着くと、まだ誰も居ない。
温かいご飯達が撫子を出迎えた。
そして好きな料理をとってから適当に座る。

ご飯を食べてたら誰か来るでしょう。

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