青春デストロイ!? | ナノ





青春デストロイ!? 第156話


そして終業式、夏休みの始まりと共に関東大会が始まった。

「うー…始まったねぇ…。」

開会式も終わりついに試合開始。

「なんや…撫子が緊張してどうするんや。」

「や、だってさ…負けたら終わりだから…怖いじゃん…しかも相手は青学……。」

どっちも負けてほしくない…。

「せやな、撫子は青学とも仲ええから余計か…。」

「すまんな……知ってる学校と公式試合で当たると…辛いね。」

「…でも撫子は氷帝テニス部のマネージャーや。
そこは区切り付けときや。」

「分かってるって、ホラ忍足挨拶に行ってきなよ。」

もう、忍足以外がコートの中へと入り始めている。

「じゃ、応援頼むで!!」

「任せとけ!!」

氷帝と青学が挨拶しているところを見つめる。

挨拶が終わって不二と越前が手を振ってきた。

撫子は振り返す。

「ハァ…。」

やっぱ怖いなぁ。

「アーン?しけた面してんじゃねーよ。」

「いや、するつもり無くてもしちゃうんだって…。」

これが試合のシビアなとこだよねぇ。
ホント慣れない。

着々と試合が進む。
一試合目は忍足と岳人のダブルス。
負けた。

ゴールデンCPだもん。
うん、仕方ないよね…?
大石君ってホラ髪型変えたらイケメンだし。

二試合目は鳳と宍戸のダブルス。
勝った。

流石フェイバリットCP!!
見せてくれるぜイチャラブっぷり!!
冷静な宍戸…新しいな。

三試合目は樺地君。
棄権。

二人とも…手が痛そうだよ。
あ…監督が頭下げた。
ヅラずれねぇかな?

四試合目はジロー。
…負けちゃった。

でも、うん…下手に勝って周助君の……にかからないなら良いんじゃないの?
そういえばジローって裕太君とも当たってた…ような?
……不二様…復讐ではありせんよ、…ね?

次が跡部。
勝った。流石キング。

こんなに必死に相手に向かっていく姿初めてみた。
いっつもすかしてて、ナルシで、ホクロで、あれだけ高貴に振る舞ってる跡部が汗だくで息を切らして戦ってるなんて…感動するよ。
跡部の試合を見て感動する事になるなんて思ってもみなかった。

さて…今は引き分けで、
次の日吉とリョーマの試合で決着が付くな…。
……こんなにハイレベルな試合が出来るのに…もうこれ決勝でよくね?

「日吉…頑張ってね!!」

ありきたりな言葉しか思いつかなかったけれど。

「言われるまでもないです。
あんなチビスケに負けるわけありません。」

ミニマムをなめちゃあかん!!
あんなに可愛いんだぞ!
私の好みド直球なんだぞ!
大丈夫、日吉もツンデレ可愛いから。

「…流石日吉、行ってよし!!」

ビシッと決める。

これ、使い勝手いいね。





試合展開を見て、大きく深呼吸。


動揺なんて、しないさ。

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