青春デストロイ!? 第141話 「よー!!昨日は私居なかったけどなんか面白いことあったかえ?」 テンション高めに部室に乱入。 既にレギュラーメンバーが全員揃っていた。 「……何故、忍足が居る? あんた私に先行っといてって言いながら何故居る?」 「そんな細かいこと気にしとったら禿げるで?」 ニヤニヤしながら忍足が言う。 「そのニヤつき何なの?私の髪が禿げる前に貴様の髪剥いでやる。…って君たち何なの!?ジローまでニヤついて!! 何?なんかついてる私の顔に!?」 見れば忍足以外も撫子の方を見てニヤついている。 「違うC。これから起こることにニヤついてるのー。」 「え?ドッキリ?ヤダ、なんて言うイジメ?」 それよりもそんなニヤニヤしていたらドッキリにならないだろう。 「ほら跡部!!さっさと撫子にそれ渡せよ!!」 岳人が跡部の背中を押す。 跡部はテコでも動かない。 「跡部部長、根性無しですね。」 日吉が跡部を挑発。 カッとなった跡部は持っていた紙袋を撫子に投げつけた。 「なっ!?」 飛んできた物をキャッチする。 「……やる。」 「は?」 「行くぞ樺地。」 「ウス。」 跡部は用件を終えたようで樺地と共にコートへと歩いていった。 「え?ちょ、何?説明プリーズ!!アホ部ー!!」 「まぁまぁ、中身見りゃあ分かるで。」 「中身?」 中身と言われゴソゴソと中身を出す。 「!?……これ。」 「せや、氷帝のユニフォームや。」 「…洗濯しとけと?」 「何でやねん!! それ跡部が撫子にやるつっとったやろ!!」 「え、え!?これ…私の?」 「そうだC。やっと今日出来たから渡せたんだよ!!」 「…でも今更? 私、入部して2ヶ月位経ってるのに…。」 「フフッそれはね、始め撫子にユニフォームを着てもらう予定なんて無かったんだ。」 滝がにこやかに毒のある台詞を言い放った。 「…滝…そんなグサッとくるようなこと言わないでよ…。」 「だって事実だし、 けど立海で仁王君のユニフォームを貸してもらって、仲間だって言われたでしょ?」 「…そだけど…また幸村君からの情報か…。」 「そうだよ?で、撫子喜んだでしょ?」 「そりゃあ仲間だって証に貸してくれたわけだし…嬉しかったよ。ここでは貰ってないしさ…。」 「うん、だから用意したんだ。」 「え…?」 「僕がこう言うことが立海であったらしいって跡部に言ったらね。用意してくれたんだ。」 「嘘…。」 「嘘じゃないよ。 ただ跡部さ、素直じゃないからね…ユニフォームが届くのが遅くなったんだよねー。」 「は?なんで跡部の素直が関係するのさ。」 「んー…このユニフォームさ外国のブランドなんだけどね、それが頼んでも予約が殺到してすぐ作ってくれない人気のブランドでね。 跡部の名前を出せばすぐ、一週間もあれば届くんだけど…跡部ね、一人のマネージャーの為に跡部の名前を使って物を頼むのは恥ずかしいって言って『宍戸』って名前で頼んだんだ。」 「!?おい!!それ俺も初耳だぞ!」 勝手に名字を使われていた宍戸は驚きから声を荒げた。 [mark] [mokuji] |