青春デストロイ!? | ナノ





青春デストロイ!? 第137話


不二も撫子のもとから離れ、撫子は一人フェンス越しに選手の見学。

ジーーー…。

「うん、やっぱ運動するときは半袖半ズボン、腹チラでゴハッ!?」

後ろから腰に強い衝撃波を感じた。
撫子は目の前のフェンスにぶつかることになった。

「撫子さん!!お久しぶりっす!!」

後方斜め下より声がする。

「おぉ!!リョーマ!!」

どうやらさっきの衝撃波は越前のアタックだったようだ。

「どしたんすか今日は、俺に会いに来てくれたんすか!?」

「うん!!あとはこの前のデータを取りにね。」

あとCP作成。
それから偵察。

「……越前ー、どうしちまったんだよ。いきなり走っていってよ……誰すか?」

あ、桃城君。
…そか、変装してるから分かんないのか。

「周助君の親戚の椿崎撫子と言います。」

「あぁ!!不二先輩が話してた。
今日来たんすね!!」

「はい、」

「丁度良かったっすね!!今日は練習試合するんすよ。
ただの練習じゃねーから俺も楽しみなんすよ。」

「そうなの…。」

「それよりも越前ー、お前椿崎さんと何時知り合ったんだよーそんな抱きついちゃったりしてよー。
キャラ変わってるなぁ変わってるよ…。」

「ずっと前から知ってるっすよ。」

「どこで知り合ったんだ?こんな美人とさ。」

「……秘密っす。」

ナイスだリョーマ。
只今の私は匿名希望さんだ。

「なんだ教えてくれたっていいだろ。」

「おい桃城!!テメェ何時までくっちゃべってんだ!!走れ!!」

「ぁあ?んだとマムシ野郎!!」

桃城はバンダナを巻いている少年に挑発され走っていった。

「…さっきのバンダナ君、誰?」

「モモ先輩と同級生の海堂先輩っす。」

モモ先輩…だと!?
なんて可愛らしい呼び方しているんだ!!
更に桃城君とその海堂君は喧嘩ップルですね。分かります。

ふと疑問、

「そう言えばリョーマよく私だって分かったね。」

「愛の力っすよ!!」

「…そか。」


試合も順調に始まったようで五コートすべてから活気、熱気、やる気が伝わってくる。
フェンスに張り付いて見学なう。

うっほほぃ。
大石君と菊丸君のCPは健在ですね分かります。
菊丸君のアクロバットヤバス。いろんな意味でヤバス。
腹チラどころじゃない、腹見せだよ。
それにズボンの裾から見えそう…あ、スパッツ的なの履いてるチッ。

桃城君も海堂君といい感じの喧嘩試合見せつけてくれるじゃん。
あぁ、ネットを挟んでの胸ぐらのつかみ合いっ…たまらん!!
あんな喧嘩ップル氷帝には居ないんだよなぁ…。基本冷めてるんだよなぁ。
それか仲が良いか…まぁ仲が良い方がこちらとしては絡ませやすい。

あ、リョーマ!!リョーマ!!かっわいい!!ラケットが大きく見える!!かぁわぁいぃいぃ!!
相手は…誰だ?気の弱そうな…角刈り君……!?なんで!?ラケット持ったら人格変わるの!?二重人格とかかなり美味しいんですけど!!絶対あの人にはまだフラグが残ってるな。うん、

仙人掌さんは…あ、木陰で休んでる。
もう試合終わったんだ…早いな。

……ん?手塚君が居ない。どこだ?

辺りを見回してみても居ない。


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