青春デストロイ!? 第126話 「中は広いけど、置いてるもんは変わらんなぁ。」 「そっすね。」 クールに言い放つ白石と財前。 地元、大阪のメイトも大きいから感動が少ないのだろう。 しかし、クールなれない人が一人 撫子だ。 「ちょっ、めっちゃ広いよ!!なんなのこの桃源郷、ユートピア!! 地元のメイトなんてただの倉庫にしか見えねーよ!!つか地方乙!!うっはー!!マイナージャンルのグッズもこんなに!! すごいね!!やっぱ流石東京だよ!!ね!!」 眩しいばかりの超良い笑顔だ。 「せやな、こんな素敵な場所見たことあらへんわ。」 「俺もっすわ。撫子さんが居ることによってより感動が増してくるわ。」 意見を180°変えてのコメ返し。 「ね、光君。ちょっと新刊チェックしてもいいかな!? アンソロチェックは諦めてるけど新刊チェックは諦めきれない物がある!!最近何かと忙しくてしてないんだわこれが。」 「はい、ええっすよ。」 「ありがとう!!じゃ、ちょっと行きましょ。」 三人は移動。 そして目的の場所に着いた。 「あ、忍足。一昨日振り。」 目的の場所に着いてみると忍足が本コーナーからグッズコーナーへ歩いていくとこに遭遇した。 「すんません、誰や?人違いやあらへんか?」 少々困った顔をして聞き返す。 「は?何でだよ。間違えてねーよ。撫子だよ。アンタと同じクラスで席が隣の撫子だよ。」 「な!?撫子!?」 「何故気付かなかったし。」 「やって雰囲気違うやん…。」 「アンタ…私のコス姿を散々見てて今更何を言う…。」 「……で、なんで男二人もこんな辺鄙なとこにつれて来てんねん。 もっとよう、考えや。」 「いや、私は蔵さんと光君を東京観光してんだよ!!」 「なんで東京観光がここやねん!! なんで撫子が東京観光案内しとるねん!!」 「東京観光にケチ付けんな!!良いんだよ、二人はこっちの人だから。 後、昨日知り合って、今に至んだよ! 蔵さんも光君も有名どころの崇拝すべに人間なんだよ!! 光君なんてぜんざいPさんだぞ!!」 「な!?ぜんざいPさんて、ホンマか!?」 「あ…言っちゃった…。二人共ゴメン…。」 「かまへんっすよ。 ぶっちゃけ撫子さん以外の人なんてどうでもいっす。」 「同じく。 むしろなんで謙也のいとこ君が撫子さんと知り合いで、ここに居るんかが気になっとるわ。」 「謙也って、なんで知っとん?」 「俺、四天宝寺テニス部部長。」 「…俺はダブルスのペアっすわ。」 「あぁ!!自分ら知ってるやん俺、 いや、自分らも雰囲気変わり過ぎやから。」 「俺の服、今撫子さんコーデなんやで!!」ドヤァ 「チッ、滅びて下さい。」 「…忍足一人?」 「…おん。」 「友達と来れてないなんて悲しいですな、プッ。」 「…せやな。」 「侑士ー、なんやここめっちゃ漫画あるなー。」 漫画コーナーから瞬間移動の如く出てきたのは忍足謙也。 [mark] [mokuji] |