青春デストロイ!? 第124話 「もしぃお暇だったらぁ、私達とぉ遊びませんかぁ?」 わざとらしいくらいの上目遣い。 「えーっと…。」 白石が、財前が相手の横腹を肘でつつき対応の押し付け合いをする。 そしてこしょこしょと相談話。 「ちょっ部長。その爽やかさ(笑)で追いやって下さいよ。」 「財前こそ厨2臭で追いやれや!!」 対応に困っているところを遠くの方で発見し、見ていた撫子だった。 「えー…なにあのイケメソ達。意味わかんないんですけど…。 つか蔵さん本当に腐男子にしておくには勿体無いルックスだし…なにあれ爽やかオーラで私溶けるんじゃね? 光君、なんであんなに厨2チックな服似合うの?私ヤバくない?光君と並んだら私のこの似合わなさ浮き彫りになるじゃん。 それよりも本当にあの方達中学生? …うん、最近の中学生は発育が良いんだよな。うちの学校の奴らもそうだしね。 ……逆ナンの女大生可愛いな…。 私もメンズの服を着てくればよかった。そしたらパッと見男子で私も逆ナンされて……岡山に居た時は結構あったなぁ、メンズの服着てることが多かったし。髪長いのにね…まったく不思議だよ。 まぁ、岡山よりイケメン多いし私みたいなのは相手にされないか。 あ、集合時間になっちゃった…。逆ナン中には行きたくなかったけど…集合時間には間に合わないとな。」 覚悟を決め近づく。 「蔵さんに光君!!」 とりあえず名前を読んでみた。 「「「!?」」」 「あ…失礼しますぅ。」 女付きだと気づいた女大生はそそくさと退散した。 「二人とも逆ナンを追い払えないなんてヘタレか!!」 まぁ男子にとって逆ナンの子って怖いらしいね。 残念ながらその考えには賛同出来ないが。 「私もギリギリの時間になってきたのは謝るけどさ。 光君と蔵さんは何時ぐらいから来てたの?」 「「…………………。」」 「…あの、ホワイトストーンさんとぜんざいPさんですよね?」 一向に反応がないから間違えてしまったのか?と焦る。 「え…え?撫子…さん?」 「へ!?あ、うん。撫子ですよ?」 「なんや…昨日とえらい印象が違うやん…誰だか分からんかったわ。」 「あー…サングラスかけてるからねぇ…。」 「なんでかけとるんすか?」 「…昨日みたいなモテカワメイクじゃなくてですね…、目つきが…悪いんですよ。」 「なんやぁ、そんなん俺ら撫子さんの目つきが悪いん知っとるわ。なぁ財前?」 「おん、撫子さん笑顔動画でもマスク対応やないですか。 液晶越しでも伝わるあの眼力がたまらへんわ。液晶そこ退けろ。」 「…二人がそう言うんなら外すよ。サングラス越しじゃ色々とこの先不便だから。」 撫子はサングラスに指をかけ外す。 そして何故か見つめ合うことになった三人。 白石と財前は撫子の目をガン見。 撫子は二人を交互に見る。 「「「………………死ぬぅっ!!!」」」 三人とも両手で顔を隠す。 「なんやねん、なんやねん!!コス写真見とったけどその比やないやん!!何ちゅー素敵な眼力やんや!! ゾクゾクするわ、んんーエクスタシー!!」 「ちょっ撫子さんこっち見んといて下さい。 誰か、液晶持ってきてや!! ああああ、液晶!今まで退けろ、消えろ、失せろなんて言って悪かったぁ!!」 「二人とも眩しいよ、イケメソオーラテラパネェですねぇ!! 半分分けて下さいよ!! なんでそんな自分にあった服のコーディネートが出来るの、なに?女子力!?私男子に負けた!? と、とりあえずサングラスを再装備…。」 撫子がサングラスを再びかけようとしたら横から二つの腕が伸びてくる。 「「かけんといてや!!勿体ない!」」 血走った目…は気にせず、少々赤みがかった顔に荒い息。 そんな顔されて撫子がNOと言う返事をするはずないじゃないか。 「イエッサー!!」 [mark] [mokuji] |