青春デストロイ!? | ナノ





青春デストロイ!? 第117話


「では俺達も部室に戻ろう。撫子さんは観察がしたいのだろう?」

「おぅ、するぜ!!
食事とは三大欲求の一つ、すなわち本性が出る!!と言うことは一緒に食べているメンツとはなにかしらの絡みがあればそれは萌えるしかなーい!!」

「三大欲求で一番本性が出るのは性欲だぞ?」

「……的確なツッコミありがとう。うん、知ってる知ってるけどさ。
マスター自重しろ。
昼からそんなワード出して良いと思うのか?しかも学校で。」

「撫子さんの前では平気だろ。」

「まぁ、そうですけど。
私の脳内朝から十八禁ですけど。」

エッヘン。

「威張れることでは無いと思うが?」

「一番見られたくないもの、脳内。パソ仔の隠しフォルダも見られたくないが…。」

「激しく同意だ。」

柳と撫子は部室に戻り共に食事を始める。
しかし、他の人たちは粗方弁当を食べ終わったらしく談笑していた。

撫子は絶望したが、発想を転換。
コミュニケーションを図っている会話を副生音つけて楽しめばいいじゃない。

脳内、スパーク。

ニヤケてしまうぜ、チクショー。

なんなの四天宝寺のみなさん!!フレンドリー過ぎるわよ!!

スキンシップが半端じゃないわ(ツッコミを入れてるだけ)。
やだ、リバまで(ボケとツッコミが入れ替わっただけ)。
サービス精神バリ高ス(サービスなどしてないのだが…)。
四天宝寺…いい!!通りでエクスタさんの書く小説にリアリティがあるわけだ。納得、納得。
だったらあれだなあの小説の主人公二人は小春さんと一氏君だね。ガチだったし。
カッパが一氏君か……うん、きっと髪の毛の色で判断したんだな。
カッパ…カッパさん……ってとっさに呼んでしまったらごめんなさい。

突然撫子のレベルうp
表情筋を堅くしてニヤケを防止。

撫子さん、恐ろしい子by柳。

デメリットとしては睨みつけてしまうような顔になる。

「あ…みんな落ち着き!!静かにするんや!!」(うわ、これも地雷なんか!?なんやねんもぅ!!)

四天宝寺メンバーに指示を出す白石。
どうやら撫子がニヤケを耐えている顔を騒がしのを嫌っているという顔だと思ったようだ。

「椿崎さん、すまんな騒がしくて…。」

「へ?……………あぁ、いえ。騒がしいだなんてそんなことないわよ。皆楽しそうで…私見ているだけで楽しいわ。」

愛想良くニコリと笑う。

「やったらええんやけど…。」(あ、ヤんでる主の設定に良いかもしれへん。壮絶なる過去を持つ椿崎さん、それを癒すために付き添う光(ひかり)、初めは仲悪かったが性格が似てるところから仲良くなっていくんや。)

「私のことなんて気にせずに騒いでもいいわよ?」

「フッフフ…。」

幸村の小さな小さな笑い声が聞こえ、銀髪の尻尾が小刻みに震えるのを目視した。

幸村君はともかく仁王覚えとけよ。
スコート履かしたる。

幸村に反抗できない分仁王にぶつけることにした。

ちなみにその他の反応として、ジャッカルとブン太が撫子の豹変具合にポカン。
柳が新たなデータを、といってメモ。
柳生は撫子が演技をノリでする事を知っていたため納得するだけ。
赤也は撫子さんスッゲェと目を輝かせている。

赤也よ、俺の嫁になるつもりはないかい?

「あー…あ、私ドリンクとか用意するから行くね?」

幸村君の嘘に騙されてる…。嘘に気を張らせるなんて可哀想に…。
だったら私が出ていったらいいんじゃないか。

撫子はススッと部室から出ていった。

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