青春デストロイ!? | ナノ





青春デストロイ!? 第106話


「撫子さんが外に出て着替えてどうする。撫子さんは女子だぞ。」

「…うわーっ久しぶりに女子扱いされた気がする…。」

「どんな扱い受けてるんだ…。」

「…聞くな、まぁ私もあいつ等の扱いは酷いことをしてるからドローだけど…。」

妄想したり妄想したり妄想したり妄想したりね。

「俺達が外に出る。着替えたら呼んでくれ。」

「イエッサー。」

ぞろぞろと外に出て行くメンバー。
撫子も着替えるために紙袋からユニフォームを取り出す。

うん、黄色。
いっつも青いのばっか見てたからなんか新鮮だなぁ、
それにしても仁王のか…入んなかったらどうしよう!?いやいや、さすがに入るって、自分を信じろ…俺!!

そして、まだ紙袋の中には服が入っていた。

あ、ハーパンかな?

「ななっなんじゃこりゃー!?」

姿を見せたのはハーパンでなくスコート。

……なんでスコートが入ってんの!?ズボンは?ズボンは無いの?
なんでスコートってこんなに短いの!?ぜひ仁王や赤也君、ブン太君あたりに履いてほしーなぁこの野郎!!

問いただすためにドア越しでメンバーを呼ぶ。

「ちょっとどう言うことさー!?聞いてないよー!なんでスコートォ!?」

「言ってなかったか?『いつもスコート履いててきれいな足が拝めれるんだぜ!!』と赤也は言う。」

「赤也ー!!」

「はい!!」

「あんたって子は…。」

「すみませんっす…。」

…いや、でも厨二的発想ならそうなる…よね?
確かに私も言ってそうな…。

「ハァァ…仕方ない、今回は履いてあげよう、myエンジェル赤也の為に。」

「あざーっす!!」

撫子は着替え、スコートという似合う似合わないが激しい物を履くことになった。

「着替えたよー。」

撫子の呼びかけでメンバーが入ってくる。
ちなみに目線は撫子の足。

「ちょっと、ドコ見てんのよ。」

「「「足。」」」

「誤魔化さないところが男らしいなぁ、オイ。
そういや鏡無いの?私まだ自分の顔見れてないんだけど…。」

「男しか使わん部屋に鏡があると思うんじゃなか。」

「え?うちのレギュラー室には無駄にデカい全身鏡があるぜ?」

「それは跡部が居るからだろう。」

「あ、妙に納得。」

「椿崎、ヅラ被せちゃるけん、こっち来んしゃい。」

仁王の下に移動。メンバーに背を向けウィッグが被されいじられる。
そこで気付く。

「おぅ、頼む。
そういや私ウィッグネット被ったままだったな。恥ずかしい格好見られた、鬱だ死のう。」

「早まるな。」

「よし、完成ぜよ。」

仁王は達成感に満ちあふれた。

「え?完成?私も見たい!!」

柳生が紳士の七つ道具、鏡を取り出して手渡してきた。

「柳生君、ありがとう。」

撫子は鏡をのぞき込む。

「誰だ、コイツ。」

「「「「「「お前だよ。」」」」」」


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