青春デストロイ!? 第104話 「…それは…カクカクシカジカカモノハシ―――というごっこ遊びをしてまして…。」 「なにそれ、俺も部室に居れば良かった。なんでそんな面白いことを僕のケータイにかけてこなかったの。」 「…だってアドレス知らなかったし…。」 幸村様にイタ電紛いな事なんて出来ませんよ、アハハハハ。 「あ、そっか。 ついでに教えておいてよ。」 「りょーかい。」 赤外線機能で効率よく交換。 「フフッありがとう。これでもっと簡単に呼び出すことが出来る。」 自分の首絞めちゃったかなぁ…? 「……………あ、そういえば私なんで立海に召喚されたの?」 「あぁ、そうだ。 時間がない…仁王、さっさとやっちゃって☆」 「…イエッサー。」 「は!?ちょっ説明プリーズ。」 「うん、化粧をしながら教えてあげるよ。」 「化粧?」 仁王に肩を掴まれ部室の中へと拉致られた。 続いてメンバーも入ってきた。 「さぁ、説明プリーズ。」 仁王が撫子をイスまでひっぱり、アシスタントとして柳生が忙しなく動く。 メイクの邪魔だからと言ってすでにウィッグネットを被せられる。 「今日、四天宝寺っていう学校と練習試合があるからマネージャーしてほしいんだ。」 「へー…まだマネージャー確保できなかったのか、ジャッカル君…。」 「……あぁ、臨時としては入ってくれるようになったんだが今日は『テスト明けにメイトに行かなくてどうします?』って言われて断られた。」 いいなぁ…私もメイト行きたい。 明日にでも行こうかしら…。 「そっか…今回私はその子達の弁護をするよ。 …でも私ただマネージャーするならメイクする必要無くね?」 「それはね、赤也のせいなんだ。」 「え?赤也君?」 視線を赤也に移すと赤也は柳の後ろに隠れてしまった。 柳×赤也萌え!! 隠れる小動物やばす!!いちいち動きが可愛いんだよー!! 「ほら赤也、説明しないとダメだろう。」 柳が説明をするように促しても赤也は柳の後ろで縮こまるだけ。 「………ハァ、仕方ない。俺から説明する。」 「お、マスターよろしく。」 「始まりは精市と向こうの部長の今日の打ち合わせの電話から始まった。 二人が打ち合わせしているとこちらは赤也、あちらも二年生の部員が用事があると近くにきた。 そしたら精市が二年生同士電話に出さしてみないか?と提案しあちらものってきた。 コミュニケーションを図っていたのだが…。」 苦い顔をする。 「…だが?」 「何故かマネージャーの言い争いになってな…あっちにはマネージャーが居て、こっちにはマネージャーが居ない。 それが赤也は悔しかったようで…居る、という嘘をついてしまったんだ。」 「あー…なんか想像出来る…。」 「その時赤也が喋ったマネージャー像が、仕事が早い。クールビューティー。美人。お姉様っぽい。甘えさせくれる。ふわふわのカールのかかった髪がチャームポイント。などと矛盾を含む勝手な妄想をだな…。」 「………。」 「王者が嘘をついたなどという事があってはならぬのだー!!」 真田が叫ぶ、こんな狭い部屋の中で叫ばないでほしい。 耳が痛い。 [mark] [mokuji] |