青春デストロイ!? | ナノ





青春デストロイ!? 第102話


「ああああああっ、どうしよう!!忍足!!私死ぬかもしれない!!」

「……すまんが…どうしようもできへんわ。」

「フフッ今ならものすごい狂気な小説一本書きあがりそうだわ、見る?」

「いや、遠慮しとく。」

「ハァアア…、とりあえず部室に行くぞ!久しぶりの傍観するどー!!」

無理やりテンションを上げ、部室へ。

英語なんてやってられっか!!
考えてられっかぁ!!




部室に進んで、そこに居たのは跡部一人。
何か言い争っている。

「だから、なんで俺様のケータイにそんな用件でかけて来やかがる!!」

「はぁ?知らないからだぁ?俺様は関係ねーだろが!!」

「……跡部どうした?」

撫子が話しかけ跡部が気付く。

「あーん?元凶、お前に電話だ。」

ズィっと通話が繋がったままケータイを撫子に突き出す。

「え?誰から?」

「…立海の幸村だ。」

「な!?
もしもし!?お電話代わりました撫子です!!」

声のトーンを半音上げ応答する。


『あ、椿崎さん?』

「どうしたのですか!?」

『今週の土曜日暇かな?』

「…えっと…ちょっと待って?」

撫子は電話口を塞ぎ跡部に聞く。

「ねぇ、今週の土曜って部活ある?」

「あーん?当たり前じゃねーか。」

「デスヨネー。
ゴメン幸村君、土曜日部活あるって…。」

もし休んでまた滝に借りを作るのは遠慮しておきたい。

『え?何?俺のお願いよりそっちを優先するんだ?』

黒ーいオーラが電話口から出てきた…気がした。

「!?とんでもない!!行きますよ!!もちろん!!忍足を生け贄に立海に俺を召喚して下さい!!」

なんでやねんと、遠くでツッコミが聞こえる。
しかしそんなものシカトだ。

『フフッありがとう。実は滝君には了解を得てるんだ。』

「へ?」

『じゃ椿崎さん。今週の土曜日8時に立海のテニス部部室にまで来てよ。』

「了解であります!!では後日、さようなら!!」

通話終了。

「……跡部…つー訳で私立海に行ってくるよ…。」

「あ、あぁ。」

跡部も幸村の黒いオーラを電話から感じ取ったのだろう。
滝もOKを出したことも後押しをして、撫子が部活を休んで立海に行くことを了解した。

「あー…あ!!用件聞き忘れた!?
うわ、何やらされるんだろ…。」

土曜日が憂鬱で仕方なかった。

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