青春デストロイ!? | ナノ





青春デストロイ!? 第67話


「ふむ…あれでは赤也も巻き込まれるな。」

「なん…だと…エンジェル赤也君が…赤也君逃げて超逃げてぇ!!」

門の方から一つの影がこちらに向かってやってくる。
幸村のようだ。

「あれ?幸村君だけ?真田君と赤也君は?門の所で放置プレイ?」

やん、ドS。

「違うぞ撫子さん。精市の両手を見てみろ。」

柳にそう言われて幸村の手元をガン見する。
両手には真田と赤也が、
二人は幸村にひこずられる形での登場となった。

「ああああ赤也君ー!!」

「…あれ?撫子さんがなんで此処に?」

「うん、まぁ色々あって、それより傷は浅いぞー!マ、マスター救急箱持って来てー!!」

「すでに持ってきている。」

「流石マスター!!」

「退いていろ、赤也を治療する。」

なん!?…柳×赤也……だとっ!!
マスター自ら治療に当たるだなんてっ!
これはフラグとしか考えられない。
だって自ら治療するって事は日常的にしてるって事であって…、
んで、わざとしみさせたりするんだ。
涙目になった赤也君見てるんだ。
……私も見たいなぁ…。

撫子は赤也のケガを柳が治療しているところを覗く。
赤也はぎゅっと目を瞑り柳の消毒という攻撃に耐えようとしている。

「あれ?柳さん、何時もより消毒痛くねぇんすけど…。」

!?私の柳×赤也の妄想は現実だったのかー!!
いつも痛いのかー!!
いつも涙目のかー!!
つか、いつも怪我してんのかー!!

「撫子さん…弦一郎の怪我を治療してくれないか?」

「んあ?あぁ、良いよ。」

撫子は思考を現実世界に戻し真田の治療にあたる。

「よし、終わったよー。」

「うむ、かたじけない。」

「……うん、どういたしまして。」

武士…。

「さぁみんな、練習しようか。練習前からボロボロの奴もいるけど気にしないでいこう。」

「「「「「「「イエッサー!」」」」」」」

幸村の一言でメンバーは散らばる。

「じゃあ、椿崎さんはそこのベンチにでも座って見てて。
でもドリンクとか用意してくれたら俺、助かるなぁ?」

訳:ただ見なんてしないよね?

「そうですね!!ただ見てるだけなんて無いですよね!!ドリンク作らせていただきますよ!!」

チクショー!!

「ありがとう、粉とかボトルとかは椿崎さんと蓮二が一緒に覗いてた部屋の中にあるから。」

「は、はは…バレてら……けどそん時は柳生君と仁王について考えてただけだから!決して幸村君で考えてた訳じゃないから!」

「フフっ知ってる。
じゃあドリンクよろしくね?」

「へーい。」

「もちろん、平員達のもよろしくね?」

「ん?わざわざ言われなくても初めから作る気だったよ?
なんたって私は可愛い物を全て愛してますから!
平員って可愛いよね!!ちっちゃくて!大体年下で!可愛くない人に対しては可愛い物を見た余力で、いける!
んで全員あわせて何人?」

「え?…あぁ、52人だよ。」

「おk把握。じゃ幸村君も練習頑張れ。」

椿崎はさっそくドリンクを作ろうと部屋に入っていった。

「フフ、意地悪を言ったつもりだったんだけどなぁ。
滝君、君の見込んだ女子…やっぱり面白いね。
滝君と手を組んで良かった。俺には被害無いし、見てるだけで面白い。」

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