青春デストロイ!? | ナノ





青春デストロイ!? 第64話


次の日撫子はひとりで立海に向かった。
忍足がついて行きたいと言っていたが、お前最近出張りすぎという理由でお休み。
無事に辿り着き正門入り口でウロウロ。

やってきました。立海大付属中学校…。

うん、デカい。
大きさだけじゃ氷帝負けたな。

しかしどうしよう。
思いっきり私服で来ちゃったし、しかも私部外者。

柳生君出て来てくれないかなぁ…。

奥から誰かが、目を凝らして見ると柳生のようだ。

「撫子さん、お待たせしました。」

「…………………うん。」

「では早速、データを……。おや?」

「どうかした?」

「……データを部室に置いてきてしまったようです。」

「マジ?」

「すぐ取りに…そうだ撫子さん。今日の練習見学して行きませんか?」

「!?良いんですか!!」

ィヤッホー!!見学見学け・ん・が・く!!
これはターゲット(紳士×詐欺師)の日常を見れるフラグ!!
あ、ついでにマスターに挨拶しよ。

「えぇ、幸村君には私が言っておきますから。わざわざ立海まで取りに来て下さったお礼ですよ。」

「うわー!ありがとう!!お礼にちゅーしてあげようか。」

撫子は左手を右頬やや下側にをかける。

「え、ちょっ止めて下さい!!」

撫子はそのままニコリと笑う。

「で、あんたは何がしたいんだ?仁王。」

「いででででで、」

左手に力を入れファンデーションをこすりとる。
なんと言うことでしょう、見事黒子が現れました。

「……………プリ。」

なんと柳生だと思っていた人は仁王だった。

「私が気付かないと思ったのか?バカにしてんじゃねーぞ。」

「自信はあったんじゃがのぉ…いつから気付いとったんじゃ?」

「……その姿でそんな話し方すんな。気持ち悪い。
コスプレが許されるのは二次元のキャラをする時までなんだからね!!」

「……………………。」

仁王は無言でウィッグをとる。

「うむ、マシになった……イケメン眼鏡萌えー…。」

「質問に答えんか。」

「さーせんした。
えー、始めからだぜ?
柳生君が私のことを撫子って呼ぶのはコスをしてるときだけ、いつもは椿崎さんって呼んでくるぜ?メールとか、
詐欺師のクセに抜かったな。
修行が足りんわー!!分かりましたぞお館さむぁ!!」

「…真田みたいなこと言わんでくれ。」

「え、真田君BASARA知ってんの!?」

「…真田はパンピじゃ。」

「何で真田君みたいな?」

現代では言わないだろう。

……修行が足りん…。

「真田は…リアル武士じゃ。」

「マジか。」

リアル武士…前回真田君とはあまり絡んでなかったからわっかんね。

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