BASARAの世界からやってきた 只今氷帝と立海と四天宝寺とで合同合宿中。 みんな懸命に練習をしている。 それをサポートしているのはマネージャーであり、今回参加しているマネージャーは撫子一人だけだ。 何とも…鬼畜設定である。 とにかく忙しい。ドリンク作ってetc 猫の手も借りたいとは正にこの事。 「ねぇ撫子?」 「ぁあ?何、手伝ってくれるの?」 滝が話しかけてきた。 「そんな、僕選手だよ?手伝わないよ。マネージャーの撫子頑張って!」 「嫌味か、冷かしか、おちょくるならマジで練習に戻ってくれ、今の私はある意味で怖いもの知らずだぞ。」 「んー、大変なのは分かるからちょっとお手伝いさんを召喚しようかと思ってんだけどー?そんなこと言ってもいいの?」 「滝様どうかお願いです。お手伝いさんを、お手伝いさんをどうか愚かで浅ましい私に恵んでください!!」 思わず土下座、今のこの修羅場を改善してくださるならなんだってします状態。 「うん、無様だね!いいよ、面白い姿見れたから。とりあえず誰がいい?今は僕と幸村君しか居ないから二人までね。」 「よっしゃ!二人も居ればおk!! えっとねー、学園BASARAの佐助と小十郎!! オカンとオトンが居ればどうにかなる。あの二人はマネ業もやってたし。」 「分かった。じゃ……幸村くーん分かった?」 「あぁ、分かったよ。俺がその小十郎って人を呼び出せばいいんだね。」 「そういうこと、指令は…。」 「時間制限でいいんじゃない?椿崎さん、何時間がいい?」 「え…三時間?…もあれば今日分のタオルと、ドリンクも洗濯も…終わる…はず……。」 「分かった。じゃー…呼ぶね?」 滝と幸村が人間語じゃないような言葉をその口から紡ぐ。 うわー…と少しの間眺めていた撫子だが、見ている暇があったら洗濯でも干しておいた方が有意義だ。 そんなことを思って撫子はその場から離れた。 それが十数分後、後悔するとは知らずに………。 「やぁやぁ滝に幸村君。召喚には成功したか…な……。」 洗濯ものを干し終わって戻ってみると、そこは瓦礫の山となっていた。 「―――どうして俺はこんなところにいるんだ!答えろ松永!!」 「ふむ…卿は私が何でも知っていると思っているようだが、私にも知らないことぐらいある。そんなことも分からないのか?愚かなモノよ。」 「んだとテメェ、たたっきるぞ!!」 「やれ、短気な男よ。私を殺そうとでもいうのか、実に強欲だ。それもいいだろう、だが…私を殺したところで今卿が抱えている愚問が解消されるわけでもないが、」 瓦礫の山の横では言い争って、戦って、周辺をぶっ壊している男が二人。 戦国BASARAの片倉小十郎と松永久秀だ。 「なんで闇ヒロシな訳ぇええ!?佐助は!?つかなんで戦国!?学バサじゃねーの!? いやいや、マジ渋かっこいいですよお二人さん。小十郎の胸板パネェ。飛びついてもいいかしら?うん、いいよね。 はい、嘘です。調子にのりました。もう、眺めるだけでお腹いっぱいです。あざーす。 その上、闇ヒロシ…いいわぁ、まさかここまでイケメソな声を出すことが出来るだなんて昔は知らなかったよ。扉を開けるってすばらしいよね。 あ、そういえばこの二人って結構CPであるよねー。需要的には松永×小十郎?…鬼畜攻め!!ヤーン、破廉恥。 !?だったら…帝王が…帝王がまさかの受け!?うっそ!!あのBL界の帝王が、…右?…え、スゲェ!!BASARAすげぇ!!!」 色んな意味でパニックに陥る撫子、 当たり前だ。想像をしていなかったメンツが二人、目の前に居るのだから。 そしてヒラヒラと撫子の目の前に落ちてきた一枚の紙。 「ん?」 『ごめーん、失敗しちゃった。きっと撫子が僕に対して反抗的な態度をとったからだと思うよ。 だってほら、僕デリケートだし、召喚には些細な気遣いだっているし、 これ失敗したの撫子のせいだよね? と言うわけで、その二人が壊したものを片付けてね。 もちろん僕たちへのサポートは忘れずにね?この合宿中寝れるのかなー? まぁ、頑張ってね☆★』 「う…うぜぇええええ!!!☆だけでなく★も使ってウザさ増量中!?フ ザ ケ ン ナ 失敗して召喚するなら蘭丸の方プリーズだよ!!もしくはいつきちゃんか鶴姫か!! つかよ…あの瓦礫の山を片付けろだぁあ?不可能だろ!!こんな瓦礫たち片付けれるはずないじゃんかよ!私は滝達と違って一般すぎる人間なんだからさ、ポンポンなんかできる訳ねぇじゃん!! アハ…アハハハハ!!絶望したぁあ!!なんか色々と絶望しすぎて言葉に出来ない!! あぁ、この時の気分を表す素敵なこと言葉私知ってるよ。」 撫子は一歩前へ、一歩前へ、と二人に歩み寄る。 「誰だテメェは!!」 小十郎が撫子の姿に気づき声を上げた。 「ん?卿はこの摩訶不思議なことの首謀者か?」 「……。」 撫子は無表情のまま二人を見据える。 「小娘…何か知ってて黙ってんなら容赦しねぇぜ?」 「フフフフ…アハ、アハハハハ!!是非も無しぃい!!」 「「!?」」 撫子から禍々しいオーラが放たれた。 二人が作った瓦礫の山を自分の時間を割いて片付けなければならないということに、 それによってパソコンをする時間が強制的に制約されることに、 キレた。 「ちょっとちょっと、お二人さん、マジで勘弁してくださいよ。 私なんも悪いことしてませんからね?逆にお二人さんが私を被害者にしてくれてるよありがとう。 なんで君たちは訳も分からない場所で分からない物をぶっ壊してけるわけ? これって人のものなんだよ。お前らがぶっ壊していいようなもんじゃねーんだよ。マジで、 誰が片付けると思ってんの?私一人なんだよ。 なんなんだよ。この瓦礫は、 今まで周りの様子なんて気にも留めずに戦ってきたんじゃねーの? うわー、松永さんはまだぶっ壊しても納得するしかないけどさ、 小十郎はダメでしょ。平和な世界を、民に強いた生活をさせないようにって戦してんでしょ。ダメじゃん、今の戦い方だったら民はもう、一揆寸前だよ。 もっと戦い方考えておいた方がいいんじゃねーの?あぁ、二人の脳内は政宗と宝、骨董品でいっぱいか、ハッ残念すぐる!! いやさー、私も君達のことは好きなんだけどねー。本来ならさ、でもさー、私のメリットとなるはずだった展開がいきなりデメリットになってそれを容認できるような人間じゃねーんだわ。 何か知ってて私が黙ってるかって?私は何か知ってるさ、でもさ、それ態度違くない?人に聞く態度じゃないよね。ほれ遜れ。」 久しぶりに聞いたマシンガントーク。 久々にとてもすっきり。 「なっ!?」 「卿は滑稽な思考の持ち主のようだ。」 小十郎に向かっていた松永は撫子の方へと方向転換。 「滑稽上等、屁理屈、言葉遊びは信条。松永さんの思考も私は好きです。欲しがればよいのだ。いい言葉じゃないですかよ。」 「ほー、年端もいかぬ娘に言葉の意味が分かるとは、」 「私、頭はいいですよ。さて、私は欲しがります。松永さんと小十郎の労働力を欲しがります。その瓦礫を片付けてください………………え?」 普通に話をしていた時、いきなり松永と小十郎の姿がスゥ…っと消えた。 「え…え?まだ小十郎と絡んでないのに!!!」 「あ、帰った?」 後ろから達が登場。 「あ、え、…うん。でもまだ三時間たってなくね?」 「元々失敗扱いだからね。指令なんて聞かないし、今回は数分で帰っちゃったけど、数日間帰らなかったりしちゃうしね。」 「え、何それ、怖い。」 「さて撫子、ここ一人で片付けようか。」 「え…!?」 「ほら、言ったでしょ? あぁ、ちゃんと僕たちのサポートはしてね。」 「なにそれ、ガチで言ってんの?」 「うん、ほらドリンク早く持って来てよ。もう休憩時間だし。」 「あー…うん、もうなんかいいや。 って、ああ!!?瓦礫の山のどっかに埋まってるよ位置的に!!」 「言い訳は…聞いてあげない!じゃ、頑張ってね。」 「NOOOOO!!!!」 ――――――――――――――― 200000hit企画第4弾 音闇六露様リクエスト「他校との合同合宿中に滝様達が間違ってBASARAのキャラを召喚しました的な話」でした。 あんま絡まなくてすみません。 絡みすぎたらあの逆トリップ王道の現代の説明とかしなくちゃだったし、それは短編で出来る量の話じゃないぞ、と思いまして…中途半端な絡み…。 滝様も想像以上に主に対して鬼畜になりすぎました。 さらに口調が行方不明で申し訳なかったです…。 [mokuji] |