BRAVE10の世界に行ってきた 「マスター、真剣に考えよう。」 「あぁ、それについては完全に同意だ。このような機会、滅多にないからな。」 撫子と柳が着物のような物を着用し、いずまいを正し、背筋を正して、真剣な顔で対面している。 これから何が始まろうとしているのか。 「私はこんな素敵で無敵なお方がいらっしゃる世界に来れるなんて思わなかったんだ。 私的にはショタさえ居れば…って感じなのだよ。しかしだ、勿論おじ様も好きだ愛してる。」 「そうだな。」 「そして私は妖艶男子が好きだ。愛して愛して愛してやまないのだよ。」 「全くだ。」 「さぁ、前置きが長くなってしまったが、今日の報告に移ろう。 六郎さんの今日のけしからん袴は昨日と比べてどうだね?」 かなり長い前置きをやって何を重要なことを話すのかと思ったらなんてしょうもない話をしているのだ。二人組。 と、ツッコミをしようなら忍足の二の舞である。と説明しておこう。 「昨日と比べて露出は少なく思えた。その上今日は結構際どいところが、重点的に隠れたような感じだ。」 「だよね。今日は健全な腰つき、と言っても過言ではないかな。」 「ふむ、しかし面白くないな。 ここは一つ仮説を立ててみたらどうだ?」 「と、言うと?」 「際どいところがたまたま見えないのではなく、意図的に見せないようにしているのだ。」 「なん…だと!?」 「際どいところに誰かが!誰かの愛撫―グハァァァアー。つッ…。」 「くぁあああああ!?……今日は、お早いッお気付き、で……ぅえ。」 話が斜め下の方向へ行きだしたと思っていたらなんだか超音波の様な攻撃を受けた。 しかし初めて食らっているわけではない。むしろ毎日食らっている。 「全く…あなた達は懲りませんね。学習して下さい。」 そう、この城、上田城の城主。 真田幸村の小姓、海野六郎の攻撃である。 「…フッ、学習しているからこそ言い続けてやる!!何故なら六郎さんの攻撃を食らえるからな!ドMにだって私はなる!!」 「…俺の方はそのような趣味はないが、なかなか無い経験なんでな。」 「貴方達という人は…後の二人はどちらに?」 「えー?忍足と仁王?…さぁ……まぁ、知って無くもなくもないですがねー。ただというわけにはいきませんぜ?」 ウヘッヘッヘ、と悪人面をする。 何を要求しているのかは容易に分かる。 六郎は深いため息をついて、虫けらを見るような目で撫子を見下した。 「分かりました。分かっているのに言わないという精神。貴女、間者ですね? ならば容赦はしません。アナ、才蔵、左助、来なさい仕事です。」 「な!?忍び、が一二三!?六郎さんッてめ、拷問する気か!?伊賀って、甲賀って!!」 「あら?六郎が私を呼ぶなんて珍しいじゃない。あら、撫子。」 「んだよ。まぁ、タイミングは良かったがな。って撫子テメェ!また人の服着やがって!!」 「我、暇違う。」 六郎に呼ばれた忍び代表格三人。アナスアシアタ、霧隠才蔵、猿飛左助の登場である。 「やぁん、やっぱりときめく単純脳内!がしかし有らん限りの理性を総動員して、だが断ります!!拷問を受けてhshsする度胸はない!! 仁王は自分の部屋で忍足はおじ様の部屋で春画とか見てると思います!!」 「始めから言いなさい。 しかし雅治が部屋に籠もってると…珍しいですね。」 「いや、原因は今日の服が六郎さんのだからだと思いますよ。着させました。」 キリっとしたキメ顔で撫子はドヤ、と六郎を見つめた。 そうそう、何故仁王が六郎のあの袴が袴でない様な例のあれを着ているかというと、服を十勇士から借りているからだ。 因みにに今は撫子が才蔵、柳が筧、忍足が坊主のである。 今回の指令的なものは「十勇士の衣装、一人でも着衣フルコンプ」である。 なのでアナやイザナミが居ることを考慮したら撫子以外フルコンプ出来ないのだが、撫子本人はそんな際どいものは着たくないと言う。 だったら仕方ないよね! 「…私の服を借りた方は必ずと言って行いほど引きこもりますね…嫌なら他の方から借りなさい。」 「いや、嫌がらせで私が着させてるのです。対仁王用武器っすわ。」 「…。」 撫子にこれ以上何を言っても無駄なので、聞きたいことを聞きだした六郎はさっさとこの部屋から去っていった。 「って撫子!俺の服は着んなっつったじゃねーか!!」 「才蔵!私は君の服を率先して着ると言ったではないか!!」 着ないなんて選択肢はない。 だって才蔵だよ?あの霧隠才蔵様の服だよ?今回の機会を逃したら滅多に着られないからね。 「なッおま…女なんだからよ、アナやイザナミの服着てろよ!」 「だが断る!! あんな破廉恥極まりない、着る人を選ぶ服なんて!!」 「ちょっと撫子?私への侮辱?」 「いえ全く!!私への侮辱ですわ! アナさん、マジふつくしい!いつか、いつか私に膝枕を!!」 「私との手合わせに勝ったらね。」 「マジ無理ゲ!!」 「じゃ、私、城の見張りしてたとこだから戻るわ。」 「我、城下監視してる、さらば。」 どうやら別の仕事をしていたらしいアナと左助。一段落区切りがついたと判断して持ち場に戻っていった。 「頑張ってねー!!」 「撫子、テメェはさっさと脱ぎやがれ!!」 才蔵はまだ諦めていないらしく、美咲が着ている服を脱がそうと服に手をかける。 「才蔵が諦めてない確率98%。 しかし、才蔵の思い通りになる確率31%。」 柳のその言葉で美咲はニヤリと笑い、それから大きな声で叫んだ。 上田城内に響き渡るような。 「ッキャアアアアア!!お止めになってぇ!朝から盛んないで下さいまし、才蔵様ぁあ!!」 「は?何言ってんだ。」 「才蔵ぉ!!私というものがありながらぁ!撫子ちゃんに手を出すなんて…!そりゃ私は巫女だし?駄目だけど…才蔵の為なら……!!」 「才蔵ー!!そんなめんっどくせぇ女なんて放っておいてよ。俺と殺り合おうぜー。」 撫子の悲鳴(笑)を聞きつけて、イザナミと鎌の助が登場。 「イザナミさーん、鎌之助チーッス。」 「な、イザナミっ誤解だ!!」 才蔵は何を慌てたのか、何が誤解なのか、取り繕う様に言葉を連ねた。 「おんやぁ?才蔵サン、何を慌てて誤解だと解いてんすかぁ?私との関係をイザナミさんには解かないといけないんすかぁ?イザナミさんとは愛し合ってる関係すかぁ?ん?熱いねぃ。」 「え!?あ、ちょ、ちょっと撫子ちゃん何言ってんの!私と才蔵はまだッ!」 「え?まだ?」 撫子はイザナミの発言に対し、揚げ足を取るかのようにからかう。 「…ッ才蔵ぉ!撫子ちゃんが虐めてくるぅう!!」 イザナミは顔を真っ赤にしながら才蔵に助けを求める。 だがしかし、逆効果である。 「いやー…初々しいCPはからかいたくなるわぁ。」 「撫子さん、GJだ。」 「マスターに言われるなんて何という光栄。 さて、そろそろマイフェイバリット嫁を呼びますか。……すぅ…弁丸ちゃぁあん!!お饅頭一緒に食べましょぉお!!」 「撫子お姉ちゃぁああん!!」 撫子の呼び声を聞きつけた弁丸が登場。 両手を広げてホールド体勢、その中に弁丸は飛び込んだ。 「弁丸ちゃぁあん!!可愛いぃいいい!!」 「……撫子さん、調教済みか。」 「ノンノン、習慣と言ってくれ。調教なんてナンセンスよ。」 「撫子ー、俺にも饅頭くれ。 つーか、昼からお盛んだなぁ。弁丸は体力ねーぞ。」 と、デリカシーの無い発言をしたのは根津ジンパチ。 「出たな、歩く18禁男。ハグしただけでその発想か。止めろ、YESショタNOタッチだ。 そして君にあげる饅頭はねぇっすわ。弁丸ちゃんに全部献上っすわ。」 「んだよー…じゃあ、俺これ貰うわ。」 「……アンタ馬鹿ぁ?」 とても呆れ顔で撫子は根津を見た。対して根津の表情は驚愕である。 「胸が…ない、だと!?」 そう、饅頭と揶揄して根津は撫子の胸部をつかみかかったのだ。 「ヴァカめ!!才蔵の服を着てんだから潰すに決まってるぜ!!」 「クッ…そんな非生産的なことしてんじゃねーよ!!」 「非生産的なことをする人代表の私に向かってなんたる暴言!!…筧パパァアア!!根津のおっさんがぁあ!!」 「またか!破廉恥な物言いは止めろと申しただろう!!」 筧の登場である。 「おぉ、兄弟。お前も言ってくれよ。女子なら女子らしい格好をしろと撫子によ。見ろよ、また男の格好をして更にさらしまで巻いてんだぜ?」 撫子が自分の味方にと呼んだ筧を自分の味方にしようと根津が言葉巧みに操り始めた。 「撫子、おぬしは女子なのだから女らしく…。」 「筧パパ酷い!!男尊女卑!?男尊女卑なの!?女子としての尊厳を物申す!私はこの時代に囚われないわよ!?」 「しかしだ…なにもわざわざ……。」 「酷い!私のアイデンティティを否定するの!?こんなに男装が似合うのに!! 六郎ママァ!!筧パパの服と洗濯一緒にしないでぇえ!!」 ワイのワイのと騒いで、顔馴染みなメンツが揃ってきた。 「お?賑やかにやってんなー。ワシも混ぜろ。」 「撫子ー、そろそろアナの服着てや。ロリ成分枯渇や。」 「プピー…ハァ……。」 「誰がママですか、誰が。」 騒ぎを聞きつけて残りのメンツも現れた。 「あら、幸村様、今日もお髭がダンディズム。」 「だんでぃずむとは褒め言葉か?」 「うん、褒め言葉。 つーか仁王、テメェ一段と細いな。よし、写メらせろ。」 「ノット電化、イエス戦国時代じゃ!!ザマァぷりぷりぷり!!」 「あ、そっか。だったら模写するわ。小一時間ほど動くな。」 「え。」 ――――――――――――― 500000hit企画第64弾 彩香様「青春シリーズでBRAVE10の世界にトリップする/六郎の過度な露出について語る/ヲタ組も何人か巻き込ませてほしい」でした。 出ているキャラが偏ってしまってすみません…。 佐助もどこの人だと言う感じになり過ぎましたね…すみません。 しかし六郎のあの格好は物凄いですよね。 アニメ画の立絵、あれを見た瞬間吹き出しましたものw 原作の方では弟もかなりきわどい感じの格好ですし。この兄弟はどうしたんだと思いましたね← リクエストありがとございました。遅くなって申し訳ないです…。 [mokuji] |