青春トリップ!!?  | ナノ


SIRENの世界に行ってきた



「いっってぇぇぇぇ……ぁあ?ここ、森か?」

状況確認。
ここは森、それから同行者は柳と仁王と忍足である。
いつものメンバーなのだが、なんだか…嫌な予感しかしない。

「む…撫子さん。…これは例のあれか?」
「なんや…今回はこのメンツなんか……滝も気ぃ使ってくれたんかな。ロリの居る世界やったらええなぁ…。」
「俺は帰りたいぜよ。」

「うん、例のあれ……なんだけど、この山…どこ?」

「…分からない。資料が無さ過ぎる。」

「確かに…今分かってるの、山なう。だけだもんねぇ。
だけども、なんだか気持ち悪い感覚?」

「せやなぁ、なぁ滝からの指令書にはなんも書いてないんか?」

「あぁ、指令書ね。」

忍足にしてはいいアイディアである。
ポケットから紙を取り出し、それから文章を読む。
読もうとしたらいきなり指令書に穴が開いた。
そういえばパーンと言う音も聞こえたような聞こえてない様な。

「ぅい?」

「な、ッ椿崎伏せんしゃい!!」

「ぐぇ!?」

仁王が椿崎を押し倒し、それから周りに居た柳と忍足もその場に伏せた。

「なんじゃ?今の奴…。銃かの?」

「…仁王、いい加減にどけろ。蹴り上げるぞ。」

「プピーナ。」

とても不愉快だったため撫子は早々に仁王を退かした。
きっとコスをしている状態のペテンだったらhshsしていただろう。

それから撫子は起き上がりあまり頭を高くしないようにしながら弾丸が飛んできたであろう方向を見て見た。
そしてそっちには警察官。
どうやらその警察官がこちらに向けて撃ってきたらしい。

「…………え?フェアリー石田?」

「なん…だと!?」

「なんや、えらい可愛らしいあだ名やな。何の作品か分かったんか?」

「うんうんうんうんうん、分かった。分かったからちょっと建物の中に逃げるよ。」

「賢明な判断だ。」

撫子は少々焦りながら周りの様子をガン見しながら、それから慎重に移動した。
それからある小屋を見つけて誰も居ないことを確認し、お邪魔する。

「マスター…何のイジメ?これ。陰険すぎるよ!!」

「激しく同意だ。これはイジメだ。撫子さん、指令書には何が書いてある?」

「あ、えっと…『サイレンの世界だから頑張って生き残ってね。イジメなんかじゃないよ?ちょっと最近スリリングなことが少ないかなって思ってね。赤い水を飲まないこと、死なないこと、あと血の杯だっけ?それもしないこと。それさえ気を付けてたら帰れるから。あぁ、視界ジャックだっけ?それも出来るようにしてあるから間違っても赤い水は飲まないでね。』以上。」

「……すまない、こんなに精市達を恨んだのは初めてかもしれない。」

「撫子ー、俺と仁王はさっぱりや。説明kwskや。」

「………忍足。君はサイレンを知らないか?『どうあがいても絶望』ってやつ。」

「あ、知っとる。ゲームやな。」

「あぁ、CMが怖すぎて放送禁止になったやつかの。」

「なんだ。知ってんじゃん。それ。」

「「………………え?」」

「忍足、やったね!小学生の幼女が二人いるよ!春海ちゃんと知子ちゃん!!」

「いややー!ホラーゲームとかいややー!!」

「残念じゃが、これが幸村達の悪意ぜよ。」

「さて皆、手を繋いでおこう。きっと精市たちの事だ。そろそろサイレンが―――。」

ウウウウゥゥウゥゥゥゥゥゥウゥゥゥウウウウウゥゥゥゥゥゥ――――……。

「うぁああ!!堕辰子様ぁあ!!黙ってェエ!!」

サイレンと称される堕辰子の鳴き声が聞こえてきて四人は腕を組んで赤い水が津波の様に襲い掛かってくる衝撃に備えた。
それから、視界が真っ赤になりそのまま意識が遠のいた。

―――――
―――

「っ……うう…皆居るか?…点呼はい、1ー。」

飲みこまれて、何とか意識の覚醒。
場所は変わらず小屋の中の方だ。そして皆がバラバラになってないか確認。

「2ーや。」

「3だ。」

「プリ。」

「あぁ、仁王が居なくなったか…惜しい人物を無くしてしまった……。」

「いや、居るからの。ここに健在じゃから!」

「正直に4って言いなよ。
さて…これからどうしよう?マスター的にはどうしたい?」

「うむ、俺は宮田と牧野に一目会いたいな。」

「禿同だよそれ!」

「ちょい待ち。それ誰なん?俺らを襲わないやつか?」

「…………………うん。多分。」

「多分?」

「いやー…ぶっちゃけそんなに覚えてないって言うか…撃ってくるっけ?」

「確か…それはNTだったと思うが…すまない。俺もあまり覚えていないのだ。」

「…タスケテヒトガシンダー!!の方か…。」

「ここに赤也が居れば…。」

「確かに赤也君欲しいね。色々ミッションコンプリートしてたもんね。」

「私も出来ればNTの方がよかった…そっちの方が生存率高いもん…。」

「確かにな………む。」

他愛のない会話を繰り広げていたら柳が頭を抱え始めた。
それからスクッと立ち上がって一升瓶を持って小屋の扉の前に移動した。

「…あぁ、助太刀するよマスター。タララタッタラー、 聖剣ヒカキボルグ!」

そして状況の分かった撫子も火かき棒を持って扉の前に。

「え、なんなん、なんなん?」

「撫子さん、せーのでいくぞ。」

「オーライ。」

「「…せーの!」」
「千の風アタァック!!」
「かちわりなう。」

撫子と柳が小屋の扉を開けて、それからすぐに一升瓶と火かき棒を振りかぶって人を殴った。
その衝撃で倒れた人。

フクラハギィ――……

「キャァアア!!タスケテヒトガシンダァア!!」

「黙れ忍足、さっさとこの場所から離れるぞ!仁王も着いて来い!!」

焦る様に撫子は二人に声をかけた。
状況もつかめぬまま二人は撫子と柳の後に続いて走り去る。

そして走っている途中に忍足が説明kwskと叫ぶ。

「だから視界ジャックしてマスターが屍人があの小屋の扉の前に居るって気づいたから攻撃したんじゃん!
ついでにあれは人は人でも屍人だからね!私ヒトゴロシチガウヨー!!」

「視界ジャックの意味が分からへん!!」

「ggrks。」

「ググれたら苦労せんわ!!今ネット無いやん!!」

「黙れよぉおお!!サイレンを説明するのがどんだけ大変かお前知らねぇだろぉお!!黙って俺について来いやぁあ!!」

「撫子男前!」

「フハハハハ、さて、マスターよ。病院に行けばいいかな。あの二人に会って私はhshsしたいのだが。あとSDKSDKSDKSDKSDKSDKSDKSDKSDKSDKッ!!!」

「俺だってリアルでフラグを見つけたいぞ。しかし、八尾さんには会いたくないな。」

「いや、それを言うなら永遠のバカさにも私は会いたくない。」

「しかし、…千の風とその学生にも会いたくない。会いたくない人が多いな…。」

「志村さんってこっちを銃殺してきそうじゃね?確か志村さんが一番危ない感じ…。」

「確かにな…あぁ、伝説の幼兵には一目会っていきたいが…その前にタコ校長に会ってフルボッコにしてやりたいとこだな。」

「あぁ…。」

「すまん、俺らポカンなんじゃけど、二人で納得するん止めてくれんかの?」

「いや…説明するのが大変だもん。生き残ることより萌えを私達は…。」

「いや、生き残ることを優先してほしいぜよ!」

「だったらお前、取り合えず下向いてろ。」

「なんでじゃ?」

「この雨、堕辰子様の血だから。それも赤い水判定だからね。口入ったら人生終了のお知らせ。後、傷とか作って傷から入ってきても終了のお知らせ。」

「「!?」」

撫子の言葉を聞いた仁王と忍足がバッと下を向いた。

「さてさて、とりあえず学校で頭脳屍人になる前の校長をフルボッコにしてきますか?」

「あぁ、宮田達は最後のお楽しみ、と言う事でいいか。」

「忍足喜べ。これからロリコンの敵を討ちに行くから。」

「なんやそれ、やったるわ。」

「俺、隠れて過ごしたいんじゃけど…。」

「一人で居れるならいいよー。屍人って、案外賢いから気を付けてねー。…イヤ、バカか?…どっちだったっけ?」

「!?ついて行くぜよ!!」

一番ビビりなのが仁王と言う事を確かめて4人は学校へ。


「さて、校長校長。んーーーーーーー、んーー。どの視界だ?」

「撫子さん、きっと廊下に居る奴だ。」

「えー?……あ、居た、多分これか。よし、行くぞ。」

意気揚々とゲームを進んでいく撫子と柳。
それを後ろから見ている忍足と仁王。

「なぁ、仁王…視界ジャック言うんか?はたから見ると滑稽やな。」

「そうじゃな…俺らも頑張れば出来るじゃろ。忍足やってみぃ?」

「怖いからいやや。」

「……。」


「あ、ネイルハンマー。マスター、白衣ない?」

廊下を歩いていたらハンマーを見つけ、装備した撫子。

「残念ながら無いな。病院に行けばあるだろうが。」

「あー、残念だ。」

「なんで白衣が要るねん…。」

「え?だって…サイレンでしょ?ネイルハンマーでしょ?だったら後は白衣さえあれば完璧じゃん。」

「すまん、意味分からんわ。」


「む、校長が近いぞ。」

「了解。あ、発見なう。」

「撲殺なう。」

「二階級特進なう。」

「「……ふぅ。」」

校長を見つけたかと思ったらそれぞれ持っていた武器で校長をフルボッコして一仕事やり終えた感じの撫子と柳。

「自分ら淡々とし過ぎや!!」

「フ、忍足よ。こいつは伝説の幼兵、つまりは春海殿に『春海ちゃんの匂いがするぉおおお!!!』って言ってロリを怖がらせるんだぞ。」

「それはアカンな。幼女は可愛がるもんや。怖がらせちゃアカン。」

「と言う訳で、屍人は死なないのだけれど、きっと首を落とせば流石に…と思うんで、首をはねてしまおうと思う。」

何かいいものは無いかな、とその辺りを物色する。
そして柳がとてもいいものを発見。

「撫子さんいいところに斧があったぞ。」

「わぁ!学校に斧なんてあるのか!!じゃ、早速…。」

「待ちや。返り血防止のために布かなんか被せようや。」

そこに忍足が助言。

「なんで、そんなに慣れとるんじゃ!つーか返り血とか今に始まった事じゃなかろう!!おまんら真っ赤っかじゃ!!」

「…あぁ、確かに返り血は気にするだけ無駄か…。」

ここに来るまで散々犬屍人やら蜘蛛屍人やらを倒してきたものな…本来なら隠れゲーなのだがな。

「ホンマ、なんなんじゃ、屍人とか言うんなんで襲って来るんじゃ…俺らただの一般人なんじゃぁ…おまんらに攻撃加えよう思うとらんし……!」

「…あれ?言ってなかったっけ?屍人はあれだよ。
私達が化け物に見えるんだよ。私達が屍人が化け物に見えるようにさ。後は、屍人の世界は綺麗なのだよオーロラ的な感じ?幻想的な感じと言うのかね?だから屍人は私達にもこの美しさを味わってもらおうと、屍人の思い殺りなのだよ!」

「そんなん小さな親切大きなお世話じゃ!!!」


「だろうな。」









――――――――
500000hit企画第63弾
幸菜様「青春主がホラーゲームの世界にトリップ/いつものオタク組/ホラーゲームは何でも」でした。

何でもいいと言う事でしたのでサイレンにしてみました。
本当ならサイレン2にして一樹と忍足そっくり!みたいなネタにしたかったのですが…内容が難しくて話しをリンクすることが出来ませんでした。
しかし、この話も登場人物とは接触していないと言うね!←

まぁ、サイレンを知らなくても読める内容?にはなったと思いたいです…。


全て書いた後気づきました。
サイレン1では赤い海に飲まれませんね。飲まれるのは2でした…間違って書いてしまい申し訳ありませんでしたoyz
時間も無いので今はとりあえずこのままで…時間があったらまた書きなおそうと思います。本当にすみません……。

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[mokuji]