青春トリップ!!?  | ナノ


第07話


青峰の叫びをBGMに部室オープン。
まぁ、案の定と言うか鞄と制服とその他諸々散乱していて綺麗と言える状態ではなかった。
勿論グラビア雑誌があったのでそれは自らの鞄のチャックを開け、それから放り込んだ。
さて、黒子の鞄を探さなければ。

「さて…。」

「さて…じゃねーよ!椿崎サン!!返せよ…返せ俺のマイちゃん!!!
「もっと泣きわめけ跡部ぇ…じゃなかった青峰ぇ…悲痛な叫びを録音して跡部で遊ぶのだよー…。」

ケータイのボイスレコーダー機能を作動させる撫子。
着々と跡部遊び素材を確保である。

「のだよと言っていいのは俺だけなのだよ。」

のだよ、とちゃっかり言った撫子の言葉に反応する緑間。

「のだよって使用用途数多だから使いやすいのだよ。」

「じゃぁ、俺も次から使うっスのだよ。」

そんなことを言う撫子に便乗して黄瀬ものだよ、と不自然に言い出した。

「黄瀬、お前はこれ以上キャラを濃いくして何がしたいのだよ。」

「もっとシャラっと遊びたいんスのだよ。」

「ノリが良い君は嫌いじゃないのだよ。」

「それは良かったスのだよ。」

「貴様らいい加減にするのだよ!」

「のだよ。のだよ、のだよのだよぉおおお!」

「のだよのだよ、のだよ?のだよ!っス!!」

緑間が激怒したが、それをしり目にのだよ弾幕である。
そんな反応をする緑間が面白かったりするのだよ。

「撫子さん、テツ君…まだ帰ってないみたいです。」

「へ?」

のだよのだよ、と遊んでいたら桃井が言ったこの一言。
それは黒子がまだ学校内に居るという事で、桃井の方を見て見ればそこには黒子の鞄も制服もあったわけで。

「あ?二軍も三軍も、バスケ部は今日の練習終わってるはずだぜ?」

「………青峰…これって絶対別の体育館で練習してるパターンだよね。」

「まぁ、テツはそういう奴だからな。自主練せずに帰ることは無いんじゃね?」

「……このままじゃ私がペナルティに遇う!?仕方ない黒子っちには悪いが、探させてもらおう。」

ペナルティに遇うのは黒子っちだゴラァ。
大丈夫、ペナルティって言う響きがその時点で素敵だから君の死、無駄にはしないよ。

本日に二度目の腐ィルターon!
まぁ、こんなのを使わなくても速攻で分かるんだけどね。

想像はついているからその想像の所まで向かう一行。
勿論向かった先は、三軍の練習している体育館。
電気はついているし、ドリブルの音も聞こえてるから間違いないだろう。

「くぅううぅrrrrrろこっちぃいいぃいいイェア!!!」

体育館の重い扉を撫子は力いっぱいスパーンと開けた。
大きな音を立てて開いたので体育館の中にた黒子は少し驚いた様子でこちらを見た。

「…見つかってしまいましたか。」

「あぁ、見つけに来てやったぞ黒子ォ…赤司様の言いつけやぶって何してんだコラァ。私が起こられるじゃないかコラァ。」

「すみません。僕のバスケ熱は熱中症如きで相殺されるほど安いものではありませんから。」

「それは認めるよ!認めてやんよ!!けどなぁ!!そんな詭弁で片付けられるほど熱中症は軽いもんじゃねーよ!とりあえず帰ろうか。」

「…………。」

「…赤司様の言う事はー?」

「「「「ぜーったい(っス)(なのだよ)。」」」」
「……絶対です。」

「何故黒子っち以外のお前らも答えたんだ。」

「いや、なんか答えないといけない気がして。」

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