青春トリップ!!?  | ナノ


第02話


「敦、テツヤ、撫子、いつまで話しているんだ。練習始めるぞ。」

撫子と黒子、話をしていたら赤司がやってきた。

「赤司君、こんにちは。すみません椿崎にまた見つかってしまって。」

「あららー、じゃ肩車は今度ねー。」

「グハッ…同じ学年でないことが悔やまれるッ…教室遠いんだよぉお!!部活の前は黒子っちの発見で忙しいのにッ…は!?これってつんだ!!」

「テツヤと敦はアップをしてこい。撫子はマネの仕事をしろ。今日はゲームをする。」

「イエッサーボス。ドリンク準備しながら色々準備しておきますー。」

「よろしく頼んだ。
…あぁ、滝君から言付かってるよ。」

「ん?なんだい?」

「僕の言う事はしっかり従う様に、だそうだよ。」

「ハッ、何を今更。私、とっても従順じゃないか。赤司様に従う事は何よりの至高!!」

「なら良いよ。」

「では後程ー。」

撫子はやっとマネージャーの仕事に取り掛かった。
桃井も来ているが、情報をまとめたり自分自身たちの弱点とかその辺諸々まとめていたりして修羅場である。
まぁ、だから撫子は呼ばれたのだけれど。

ドリンクを準備。
アップだけだからタオルはまだ要らないだろう。
アップが終わる時間を見計らって撫子はドリンクを届けに行った。

「ヘイ!青春男児共!バスケは楽しいか!?」

「はい、楽しいですよ。」
「あ?楽しいぜー。」
「アップはキツイっスねー。やっぱ。」
「息抜き程度には楽しんでいる。」
「別にーフツー。」
「まぁ、それなりに。」

「うむ、イイ回答だ。アップお疲れー。ほらよドリンクだ。受け取れ。
赤司様はどうかお受け取りください。」

「おー。」
「どもっス。」
「ありがとうございます。」
「受けとってやらないことも無いのだよ。」
「あんがとー。」
「あぁ。」

「って灰崎の野郎は来てないのね。」

灰崎も来ると思って準備してやったのに灰崎の姿見えない。
下世話な話、どこかでしっぽりやってんじゃねーの?

「あぁ、また無断休みだ。それなりのペナルティを加そうと思う。」

「賢明な判断だ。私的にもあいつは是非フルボッコにしていただきたい。」

「アン?灰崎に恨みでもあんのか?」

跡部と似たような声で問うてくる青峰に撫子は若干反抗したくなったが、ピュア峰に罪はない。
跡部みたいにクソ生意気な訳でもないし。

「アーン?と聞かれたら口答えしたいのが私だが、答えて進ぜよう。あいつは女の敵だ。と言う事で私の敵だ。子猫ちゃんをものとして扱う輩は男でも、男だからこそ容赦はしないね。」

「おま、灰崎はそれなりにやべぇぞ。」

「何?心配してくれんの?デレた?」

「デレ?それは緑間の特権だろうがよ。」

「まぁ、確かにねー。真ちゃんツンデレだもんねー。」

「何を勝手なことを言っているのだよ。俺がいつツンデレになったというのだよ。」

「君は常にツンデレていることを自覚しような。
まぁ、大丈夫だ。将来的にハイスペックな彼が翻訳しれくれるから。」

「は?」

「あーっとそうだそうだ。今日のおは朝のラッキーアイテムはなんだったのかね?」

「金属バッドだ。」

「お巡りさぁあん!犯罪者予備軍がァアア!!」

「椿崎さん、落ち着け。誰も人を殴る為に持っているのではない。それに手元になくても近くにあればいいのだよ。と言う訳で壁に立てかけてある。」

「解説乙ー!これがツンデレと言うのだよ。」

「なっ!?」

「つーか黄瀬はさっさと黒子っちから離れな!私があんまり癒されないじゃないか!脳内は活性化したけども!!」

次は私が黒子に抱き着く番だと言いたげに撫子は黒子に後ろから抱き着いている黄瀬をグググと押し、黒子から離れさせようとした。
しかし抵抗する黄瀬。

「黒子っちは俺の癒しっスよー!?離れたくないっスー!」

「黄瀬君、離れてください。暑いです。」

「嫌っスー!!」

「お前だけが癒されると思うなよデルモがぁああ!!テメェは女子モデルの可愛子ちゃんに癒されろやぁあ!!それか紹介しろぉおお!!!黒子っちと言う私のオアシスを消滅させるなぁ!!」

「理不尽っスよ!俺だってモデルの仕事があるから毎日黒子っちに会えるわけじゃないっスよ!?
紹介してほしいなら俺と一緒にモデルの仕事してくださいっス!!前から言ってるじゃないっスか!!いい加減うるさいんスよ!!」

「元はと言えばお前がプリクラを見せびらかしたのがいけないんだろうが!逆ギレてんじゃなねーよ!!」

「だって!黒子っちとのプリクラが椿崎っちと三人で映ってるのしかなかったんスもん!!」

「モザイクかけろや!!」

「大丈夫っス、椿崎っちはおまけなんで。」

「おいコラテメェ、先輩様をおまけってどういう事だ。むしろそのプリを撮るときの状態こそお前がおまけじゃねーか。」

「一緒に写ったのは事実っスよー!グダグダ言わずにさぁ!スタジオに向かうっス!!」

前々から誘われていたようだ撫子。
女子で170オーバーの人なんてそうそう居ない。だからこそ衣装映えのする体系の撫子が欲しいらしい。黄瀬の事務所談。

「だが断る!!お前ふざけな。お前の出てる雑誌のレベルの高さ自覚しろよ!!顔面偏差値測れやぁあボケェ!!」

「大丈夫っスよ!女の子は自分に自信を持って可愛くなっていくんスから!!」

「……よく考えろ。私みたいな170オーバーの女子がだよ?可愛く、キャピッとウフフとキャハッとぶりっ子なポーズを決めてたらどうする?私は正直キモチワルイ。」

「ブハッ。」

「あー………うん。」

撫子が言ったことを律儀に想像したらしい。
青峰は吹き出すし、黄瀬は言葉を失った。

「お前のカンバセ潰したろか。」

「止めてッ俺の商売道具!!」

「青峰、潰す。」

「何を?」

「ナニを。」

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