ネウロの世界に行ってきた 「ネウロさんネウロさん、ちょっと死なない程度の拷問道具あります?」 「なんだ撫子。また仁王を拷問にかけるのか?飽きないな。」 「飽きない飽きない。ネウロさんが弥子ちゃんを拷問にかけることを止めない様に飽きないのですよ。」 「あぁ、そうだな。」 「「やめてぇえ!!」」 「「うるさいヘタレ(便所雑巾)大人しくかけられろ。」」 仁王と弥子は悲痛な悲鳴を上げたがそれぞれの嫌がらせをしてくる奴に掛け合ったのだが全く相手にされなかった。 「あー…弥子ちゃん、いいわぁ…DVカップル、素敵よぉ……。」 ネウロがしなない程度に弥子に拷問をかけている姿を見て撫子はうっとりと呟いた。 DVカップル、美味しいじゃないか。やっぱりネウロは弥子とくっつくべきなのだよ、いや、ネウロ関連のBLCPでも美味しいのですがな。 「撫子ちゃん、止めてこいつとカップルとか死んでもいやだ。」 「ほう、では死ぬか?ゾウリムシ。」 「あれ?ネウロさん、弥子ちゃんと付き合いたかった系?」 「………撫子よ。我輩の拷問も受けたいと思っていたとは思わなかったぞ。そうかそうか。」 「いやいや、自らの上げ足を棚に上げないで下さいな。私は無実ですよー。 …いや、ネウロさんからの拷問とか我々にとってはご褒美ですな。ふへへへへへへ。」 「……興が削がれた。弥子、次はどうやって欲しい?我輩としてはこの亜硫酸をどうこうすることを勧めるのだが。」 「嫌だよ!!」 「チェ…仁王、腹いせに嫌がらせしていい?具体的にはお前を仰向けにベッドに縛り付けて眉間に延々と水滴を落としてもいいかね。」 「椿崎…それはガチ拷問じゃろうが、止めてくれ!!」 「む、それは手頃な方法だな。どれ、弥子よ。仰向けに寝ろ。」 「いやだって言っているでしょ!!」 「おい化け物。」 「なんだ?奴隷2号。」 「あ、吾代さんだー。ちーっす。」 撫子とネウロが仁王と弥子で遊ぼうとしたときに吾代が事務所を訪ねてきた。 「事件のタレこみを持ってきたぞ。探偵と便利屋、それぞれに依頼っつーことで現場にって来い。」 「ひゃっほー!14件目ぇ!!」 いつもの様に事件の情報を持って来てくれた。 弥子(ネウロ)率いる探偵と、撫子が率いることになっている便利屋に依頼。 因みに便利屋と言うのは撫子と仁王がこちらの世界でやっているもので、 今回の指令は『ネウロと共に事件解決50件』である。 桂木弥子の探偵事務所で何が出来る、となって二次元で探偵と対をなしていると言うか、こっちも探偵扱いされるだろうと言う事で便利屋を名乗っている。 そして現場。 そこには警察も居たし、見るからに撫子達は場違いなのであるが、そんなの気にしたら負けである。 「なんだ…また来たのか。探偵と便利屋如きがここに来るなどと、場違いと言う事を知れ。」 現場には笛吹が居た。 嫌味の塊である。いい人だとは知っているのだが…なんだが声が忍足を思い出させて嫌な思い出いっぱいである。 あの忍足に嫌味を言われて黙っている撫子ではない。 ネウロ達と一緒に居たところからズイっと一歩前に出て、身長差的に笛吹を見下ろすところまで歩いて、そこからしっかりと見下ろして言った。 「あれ?笛吹さんじゃないですか。すみません、遠くから見たら職業体験に来ている学生の方かと思いましたよー。まさかあの引き籠ゴホゴホ。 キャリア組の現場向きのタイプでない引き籠ゲフゲフ、上司様がわざわざ現場に赴くなんてこのじけんはそれほど厄介なのですかねー。ここはちょちょっと名探偵桂木先生の力を借りてちゃちゃっと解決したらよくないですか?そっちの方が浮きますよ。人件費とか人件費とか。」 嫌味全開である。 「なっ!?」 小娘の言葉、特に前半部分の職業体験に来ている学生の方、と言う言葉にショックを受けたらしい。 よろよろと筑紫の方へと引っ込んでいった。 「…筑紫×笛吹、ご馳走様です。」 「のう、椿崎…そんな攻撃せんでもよかったんと違うか?」 「いや…どうしても笛吹さんの声が忍足に聞こえてね…嫌味を言われたら嫌味を数倍にして返すと言う自然現象が……。」 「…プリ。」 「撫子ちゃん、GJ!」 「ふむ、いい仕事をした。これで障害物も無く邪魔することが出来る。おい奴隷一号、他の警察の気を引いておけ。」 「はーい。撫子ちゃん、行こ?」 「あいよー。仁王、お前、ネウロさんとフラグゲフゲフ、ネウロさんの手伝いをして来いよー。」 「イエッサー。」 別行動をする。 撫子にとってはフラグを育ててくれればと思うが、まぁドSとドMだから相性はいいと思うのでフラグを立てるまでも無いと思う。 「じゃ撫子ちゃん。みんなに挨拶しに行こうか。」 「イエッサー!」 「と言う訳で、笹塚さん、こんにちは!」 一番近くに居たのが笹塚だったため流れで挨拶。 「あぁ、弥子ちゃんに撫子ちゃん。また来たのか。」 「来ちゃいましたよー。お目こぼしくださいな!」 「お目こぼしも何も弥子ちゃん達は一応依頼されてきてんだろ。 まぁ、本来は関係者じゃないからダメなんだが、笛吹を黙らせたらかよし。」 「わーい、話が分かる!! あ、石垣さんだ。ちーっす。」 「おおー、便利屋じゃん。チースチース。」 「こんなとこで不謹慎かもしれないが、例の物手に入ったので贈呈ー。完全予約限定盤かつ数量限定で販売されたフィギュアー。」 「おおおおおおお!!流石便利屋!この手の依頼は早いな!グハッ!?」 「こっち系の依頼は私のテリトリーですかrブハッ!?」 「撫子ちゃん、石垣…時と場所を考えろ。」 弁えなさ過ぎて二人は笹塚のチョップを食らった。 しかし?撫子にとってしては笹塚のチョップはご褒美です。 「あざーす、グハッ。」 「フィギュアは守ったぜ…!」 「…撫子ちゃん、いつの間に石垣さんとそんなに仲良くなってるの。」 「フッ、愚問だぜ。こっち系は出会ってすぐソウルメイトにもなりうるんだぜ!!」 「……確かに便利屋としては人脈も必要だよね、どんなに地位が低そうな人でも。」 「おい、探偵今なんつった。」 「べっつにー。撫子ちゃん、他の人にも挨拶しに行こう。」 「はいはーい。」 とりあえず面識があまりない人にも挨拶はしておく。挨拶は大切だよね。 そして撫子はちゃっかりと便利屋としての名を売っておくことにした。 「そうだ、撫子ちゃん。新しく食べ放題のお店見つけたんだ!今度行かない?」 「行く行く行くに決まってるじゃないですか!もう食いつくしまブ…ッ!?」 「撫子ちゃぁああん!?」 強い衝撃を食らったと思ったらどうやらそれはネウロの蹴りだったようだ。 「あ、すまないな撫子。間違えてしまった。」 「我々の業界ではご褒美です!!あざす!」 「おまんらが食べつくすとか言ったら冗談に聞こえんのんじゃけど、潰しに行く行くつもりなんか?」 「食べ放題と言ったらもう挑戦状でしょJK。」 「貴様らの食の話などどうでもいいわ。 これから我輩の食事の時間だ。この謎はもう、我輩の舌の上だ。」 「そして仁王はワタクシの靴の下だ。」 「止めてくれ。」 ―――――――― 500000hit企画第48弾 絵梨子様リクエスト「青春シリーズ/ネウロトリップ」でした。 どれも捨てがたいリクエストだったのですが、練詠の中でネウロはもう一番好きな漫画なのでこれを書いてみました。 しかしあまりキャラと絡んでいない様な……ネウロの拷問シーン…あれは文章で表現することは無理← 因みに始め同行者は忍足でした(もちろんやられ要因←)しかし、笛吹さんと声一緒だから止めておきました。 代わりに仁王…ごめんね← [mokuji] |