第01話 「あーっはっはっはっは!!落ちてる!!めっちゃ落ちてる!!めっちゃ怖ぇぇええええ!!」 只今撫子は変な空間を落下中。 浮遊感が何とも言えない。 「オイ椿崎!!なんじゃ、何が起きとんじゃ!!」 「今回は仁王が居るぅうう、アハハハハ!!」 「椿崎ーー!!質問に答えんしゃい!!死ぬ!!」 「大丈夫ー!!死にはしないからぁ!!」 「ぴよぉぉおおおお!!!」 「ぎゃーーーーー!!!」 「「イデッ!!」」 二人はどこかに落下。 「成功ですね。」 黒づくめの執事セバスチャン・ミカエリスが、 「まさか、本当に来るとは…。」 眼帯をした少年シエル・ファントムハイヴが優雅に紅茶を飲みながら、 「「は?」」 4人は対面した。 「手紙が…。」 執事が撫子の上に落ちきた手紙を拾った。 『セバスチャン・ミカエリスへ 今回の召喚に応えて二人の執事とメイドを送ります。 名前は雅治・仁王と撫子・椿崎ね。君たちのことは知ってるから一々教えないでも大丈夫な知識はあるから、充分こき使ってね。 ハギノスケ・タキ セイイチ・ユキムラ シュウスケ・フジより』 「というわけで、坊ちゃん。本日より執事とメイドが一人づつ増えました。」 「フン、勝手にしろ。僕は部屋に戻る。」 少年は一人戻って行った。 「さて…雅治に撫子でしたね。あなた達はこれから執事とメイドの仕事をしていただきます。 質問は?」 とても完結的にこれからのことを教えてくれた。 「なんで…私たちが呼ばれたんですか?」 「ハァー…聞いてくれますか? 最近忙しいんですよ。 前からのメイドに庭師、調理師がこれでもかというぐらい使えない人材でしてね…今の現状、猫の手も借りたいというそんな状況なんですよ。 困った私は、黒魔術で使い魔を召喚しようと…まぁ冗談半分で、そうしたら…あなた達が召喚されたと言うわけです。」 「黒魔術…。」 「幸村か…。」 「後、滝と周助君ね。」 二人はやや、やつれ気味にため息をついた。 撫子は滝からの指令書を見つけるため色々なポケットを探す。 「あ、あった。」 二人で目を通す。 『無事に黒執事っていう世界に行ったよね。 さすが僕達、成功させるなんてやるねー。 で、今回は執事とメイドの仕事をやってたら自然に帰れるからね。物語が大きく変わるときに、 原作を変えようとしたらダメだよ?無理だから、 じゃ健闘を祈る。』 「「マジか…。」」 「納得していただけましたか? さて時間が惜しいので二人とも服を着替えてください。とりあえず私の服と、メイリンの服に。」 「セバスチャンさん。それ無理です。私の身長170p超えてます。メイリンの服入りません。」 「俺もじゃ、おまんほど身長高ぅない。」 因みに今二人が来ている服はそれぞれの学校の制服。 「…………仕立屋をすぐ呼びます…。」 セバスチャンは頭を抱えながら言った。 結局は今日一日のハードスケジュールを一人で行わなけれなならないから。 「因みに今日のスケジュールは?」 「バートン様の養護院の子供達を招いてのパーティーです。」 「あぁ…子供…セバスチャンさん頑張って。」 「じゃったら俺らは自分の制服が出来るまで大人しくここでしとこうかの。」 「ええ、その姿で屋敷をうろうろされたら気品が疑われます。 ……………因みにあなた達二人は何歳ですか?」 「「14〜15。」」 「……では、仕立屋は一時間もしないうちに来ると思います。 直接ここに通しますからくれぐれも、くれぐれも大人しくしておいてくださいね。」 セバスチャンはそう言い残して執事の業務に戻った。 [mokuji] |