青春トリップ!!?  | ナノ


妖孤×僕SSの世界に行ってきた


高級マンション「メゾン・ド・章樫」通称「妖館」をご存知でしょうか。

そう、今そこに撫子と財前がトリップなう。
例にとって例の如くである。

因みにSSは撫子の方である。
ここ重要。

「おはようございまーす!凛々蝶ちゃぁん!!今日も今日とて可愛いですね!!
あ、御狐神さんもおはようございます。」

撫子は食堂とも呼べる場所に財前と共に登場。
そして、そこには既に凛々蝶と御狐神が居り、凛々蝶が朝食を摂っていた。

「ふん、椿崎、随分と朝から騒がしいな。また徹夜でもしたのか?まぁ、僕には関係のない事だが倒れてくれるなよ。おはようございます。」

「おはようございます。椿崎さん。朝から元気そうで何よりです。」

「あははー、昨日も某動画サイトとか色々見てたら貫徹しちゃってさー。朝日が目に染みたよ…。」

「趣味に没頭して睡眠を摂らないなどとそんな真似、僕には出来ないな。今日一日起きていられないのではないか?
仕方ないな、これをやろう。僕には利用価値がないのでね。」

そう言いながら凛々蝶は眠気覚ましのドリンクを撫子に手渡した。

「凛々蝶ちゃん萌えッ!!
っと仕事仕事、光君朝ご飯は何が食べたいかね?」

「撫子さん、逆に準備出来とりますよ。朝はベーコンエッグとコーンスープ、ツナサラダにトーストでええですか?」

撫子が自らの立場を思い出して財前に何を食べたいか問うてみたら既に財前は朝ご飯を自分で用意していた。さらに撫子のものもだ。

「わー!光君仕事早すぎ実際それ私の仕事だよね!!でもありがとう、そしてありがとう!!」

「喜んでいただけで嬉しいですわ!
やけど…なんで撫子さんがSSなんですやろ。」

どうせなら俺がSSになって撫子さんに仕えたかった。
と残念そうに財前が語った。

「いやいや、その辺は滝達からの優しさだよ。
光君を巻き込んでごめんね的な。指令書に珍しく、珍しく光君に対しての謝罪文があったじゃないか。
まぁ、私は別の意味での謝罪が欲しかったわけだけれど。」


「ふぁーあ…はよー。」

「凛々蝶ちゃん!撫子ちゃん!おはよう!!」

今度はこの二人がお目見えした。
目を擦りながらの登場の反ノ塚(一反木綿ver)と、撫子と同じくテンション高めの野ばら。

「あ、お兄様と野ばらさん!おはようございます!!」

「あぁ、礼儀正しい年下少女…ッメニアック!!
どう?撫子ちゃん、SSの仕事には慣れたかしら?」

「あ、はいまぁ…とりあえずは仕事自体そんなにないので。」

「困ったことがあったらなんでも教えてあげるからね!手取り足取り何取り腰取り!!」

「雪小路さん、撫子にセクハラせんといて下さい。」

「やだ、なぁに?財前、ガキの癖に一丁前に嫉妬?男の嫉妬は醜いわよ。」

「野ばらー、その対応も大人気ないと俺、思うぞー。光もそんなに嫉妬しないの。
お、撫子、そのベーコンエッグ美味そう。」

「お兄様要ります?
まぁ、光君が準備してくれたんですけどね。」

「撫子って光のSSだよな?
まぁ、くれるんなら貰うぞー。」

「よし、その可愛らしさに萌え禿げてあげましょう!私の心を抉った言葉は水に流しますよ。
はい、あーん。」

撫子はベーコンエッグを一口サイズにして反ノ塚に差し出した。

「おぉ、サンキュ。」

「あー…癒される……お兄様萌えー…。」

それを躊躇することなく口に含んだ反ノ塚。
次の瞬間撫子の視界から消え、代わりに野ばらがログインした。

「撫子ちゃん、撫子ちゃん、私にもアーンして!アーン!!」

「え、あぁ…はい、どうぞ。」

「あーん…!メニアック!!」

そしてその一方、

「反ノ塚さん、どういうつもりなんすか?その格好のまま片結びしてあげましょうか?ぁあ?
そもそもその声嫌っすわ。部長と被ってホンマ腹立ちますわ。」

「いやー…お兄さん困っちゃうなー。
それより、俺って結構カタギに見えないって言われてるけど今の光には負けるわー。」

身の危険を感じた反ノ塚は人間の姿に戻る。
戻ったら財前よりも身長が大きいため必然的に見下ろす。

「チッ!!」


「おっはよぉ!そーたん、ちよたん、撫子たん、光たん!」

「カルター、今日朝飯何食うんだ?」

「…いっぱい、食べる。」

三人も登場。
カルタとは食堂の前で出会ったらしく、朝一番に会えたことが嬉しかったのか、渡狸は笑顔を綻ばせていた。

「わー!いっぱい来た!!私の萌え!カルタちゃん、今ならベーコンエッグあるよ!!」

「撫子ちゃん…ありがとう。優しいね。」

「あー!撫子テメェ、カルタを食べ物で釣ってんじゃねー!!」

「ラスカルこの野郎!!カルタちゃんを見かけたら私はお菓子その他諸々あげることにしてんだよ!食べ物を食べるカルタちゃん激しく萌えるだろ!?」

「それは…そうだけど……。」

「プッフー、渡狸ダサァ!」

「なんだと!?」

「キャー!怒ったぁ、僕怖ぁい!そーたん助けてぇ!!」

ワザとらしく悲鳴を上げ夏目は御狐神に引っ付いた。

「夏目さん、大丈夫ですか?」

「そーたん、優しい!
もうね、そーたんが僕にかまってくれないから、ほら見て?うさみみもいつもより三割増し垂れてるんだよ。」

「それはそれは、失礼なことをしてしまいましたね。」


「あー…萌え。」

二人のやり取りを見ていた撫子はポソリと呟いた。
脳内が活性化されたらしい。

「撫子たん?それは妄想までにしておいてね?」

「あーい!承りましたぁ!!」

流石百目の先祖返り。
思考をバッチリ読み取られてしまった。


と、どうでもいい日常の風景を送っていると、皆の動きがピタリと止まった。

「はぁ…朝っぱらから元気ねぇ。」

呆れた様に野ばらは呟いた。
それに同意して撫子も呟いた。

「ですねぇ、野ばらさん。皆は下がっといてくださいねー。これやんなきゃ私ら帰れないんで。
じゃぁ、光君行きますぜ?」

「面倒っすけど…やったりますわ。」

二人はみんなを食堂の奥の方へと押しやって、
自分たちは入り口の方へと向かって構えた。

勿論人間の姿から妖怪の姿に変化してだ。

「キャー、撫子たん光たんカッコイー!」
「俺、これ見ると余計に撫子の実年齢信じられなくなるんだよなー。」
「ハァハァ、メニアック!!中三でその色気!メニアック!!」

お気づきだろう。
ここは通称「妖館」先祖返りの者しか住むことが出来ない。
滝達は気を利かせて二人を先祖返りの設定にしてくれたのだ。
なんという有難迷惑。

財前は『玉藻前』、撫子は『酒呑童子』
所謂『白面金毛九尾の狐』と『鬼』である。
さらに言うなら二つとも『日本三大悪妖怪』に数えられている。
なんという嫌がらせか。
「だって妖怪って言ったらそれしか思いつかなかったんだもん」by滝・幸村・不二

「そう言えば会って早々に土下座されましたね。凛々蝶様。」
「そうだな。キャラ被りしてすみませんだったか?そんなもの気にするまでも無いと言うのにな。」

「とりあえずこれで13,14,15,16かなぁ?」

「っすね。目標の100には程遠いっすわ。」

そう、今回の指令は『登場人物に害をなすものの100斬』である。

「ハァ、しかしまぁ…とりあえず、追い返しますか強盗どもを!」


「テメェら全員動く、な…ぁ?」

丁度強盗犯がやって来て、扉を乱暴に開けた。
ご丁寧に銃を構えていらっしゃるが無効である。
それよりも撫子と財前の姿に度肝を抜かしている。

「はーい、おはよーござまーす。で、速攻束縛!」

財前は玉藻前であるから惑わせると言った幻術を使える。
そして撫子がその間に強盗どもを叩きのめすのである。
ナイス連携。

程なくして強盗どもを拘束して警察に電話。
警察に身柄を渡して解決である。

「ハァ…滝よ…私達がこんなことしなくてもここにいる人たちは平気なのだよ…存在意義が全く分からん。」

「でもなー、最強部類に入ってる撫子と光が居たら純血の妖怪も怖くなくなってるぜー。」

「お兄様…でも私強盗位しかやっつけたこと無いよ。」

「そりゃそうでしょー。撫子ってここから出て行ってないから、出て行ったらうじゃうじゃ居るぜ?」

「え、引きこもりに外へ出て行けと!?」


「…まずはそこからなのか。」




―――――――
500000hit企画第30弾
佐久間ルイ様リクエスト「青春シリーズで、妖孤×僕SSの世界にトリップしてしまう話」でした。

蜻蛉様ごめんなさい←

さて、ここで熱く語ろう←

初めは主が狐で財前が鬼でした。
しかし、ここで謎のインスプレーしょんが!←
岡山県は桃太郎伝説で有名?ですよね。だから主を鬼にしちゃいました←

教員から聞いた話なのですが岡山県の一部は「鬼」を「神」として崇めていたらしいのです。
早い話、岡山県の一部は鬼を擁護していた立場だったらしいです。
まぁ、桃太郎の元になっている人も岡山の人ですが←

最近は某スタイリッシュ戦国アクションゲームの「四国の鬼」の影響で「岡山県=桃太郎の出身」「四国=鬼が島」みたいなイメージが強いですけど、

まぁ、本当の事だか知りませんが←
しかしながら「うらじゃ」と言うお祭りがあるし、「鬼ノ城」もあるのでそこはかとなく本当だとは思いますけどね。あと「吉備津彦神社」
「うらじゃ」の踊りは本当にカッコいい。あと、温羅化粧も←

と言いますか…妖狐×僕ssのキャラたちの名前の変換が一発で出てこなくて大変だった←


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