XXXHOLiCの世界に行ってきた 「アハハハハ…こんにちは。」 「…すまん、俺この作品知らんぜよ。」 「なんだとこの非国民が!!」 「撫子さん、知らなくても仕方のないことだ。 仁王、クランプさんの代表作はカードキャプターさくらだ。」 「あぁ、その作家か。」 此処は庭。 目の前には眼鏡をかけて制服姿の男子。 見るからに四月一日君尋である。 どうやら撫子と仁王と柳はホリックの世界に来たようだ。 「あわわわわぁあああ!?ゆ、侑子さん!誰か来ましたよ!?小狼君達みたいな方ですか!?侑子さーん!来客の予定があるなら言っておいてください!!」 四月一日は店の中に居るであろう侑子に声を大声でかけた。 「んー…うっさいわね四月一日、貴方の叫び声頭に響くのよ。」 頭を抱えながら店主、侑子が現れた。 「わー…色っぽーい。」 どうやら二日酔いのようである侑子は眉間にしわを寄せながらほぼ流し目で撫子達を見たのである。 「椿崎…その反応は女子の反応じゃないぜよ。」 「黙れ、素敵な方にhshsして何が悪い。」 「間が悪い確率46%…あまり高くなかったか。」 「滝達からの遣いよね?物は手に入ったから――。」 「え、ちょ待って下さい。」 撫子は例の如く指令書を探して読む。 『侑子に頼んだものがやっと手に入ったんだって。だから受けとってね。 そう、それの対価は君達の労働力だから、よろしくー。』 「分かったようね。今日からバイトとして働いてもらうわよー。」 「アハハハー…お世話になります。」 こうして三人は住み込みアルバイトとして、当分お世話になることになった。 ――――― ―― 「四月一日くーん。お手伝いすること無いですかー?割烹着姿の四月一日君、マジ奥様。」 アルバイトとして雇われたのはいいが、既に万能奥様とこ四月一日がいる訳で、ぶっちゃけ何もすることは無いのだ。 と言うよりも柳も仁王も好き勝手してまともに働いていると言ったら撫子オンリー。 只今柳は宝庫にて興味深げに探検している。下手にモノに触らないことを条件に。 仁王は…何処だろう? 「あぁ、椿崎さん。今は特にないかな。今洗濯機回したところだから、また来てくれる? 今はマルとモロとモコナの話し相手になってあげてよ。」 「はーい!遊んでおけばいいんですね分ります!四月一日君のスルースキルの高さに全俺が泣いたッ!! マルー!モロー!モコナー!!慰めてェエ!!」 流れで三人に慰めてもらうことにした。 三人とも小さくて、可愛い。 いや、モコナは人ではないか。 「撫子だー!撫子だー!!」 「撫子だー!撫子だー!何して遊んでくれる?」 「かくれんぼがいいな!」 「いいなー!」 「モコナは鬼ごっこがいい!!」 「よしゃ!隠れ鬼ごしようか!!鬼したい人ー!」 「モコナするー!!マルとモロと撫子隠れてね!カウントダウン開始ー!50ー49ー48ー47ー――…。」 モコナが鬼をすると言って、三人は店の中へ隠れようと逃げた。 撫子はとりあえず、隠れれるであろう宝庫に向かうことに、 その時、玄関の前を通ることになった。 「…椿崎、何をしてるんだ?」 「んお?百目鬼君ではないですか、こんにちはですー。 今モコナ達と隠れ鬼ごなうなんですよ。百目鬼君もします?」 「いや、俺は四月一日に用が。」 「グハッ、四月一日オンリーに用事ですかッ、それはそれは…。」 とても妄想しやすいではないか。 本当に、君は無自覚なのか、それとも自覚してそれを言っているのか…とりあえず、君はさっさと籍を入れるべきだよ。 「いや…対価の酒を持ってきたから四月一日に渡そうと思ってな。」 「ッ…百目鬼君…末永くお幸せに! 私は隠れなきゃだからアデュー!」 「は?」 撫子は一言言いたかったことを言って、目的地へ。 「撫子さん、珍しいなこんなところに来るなんてな。」 「おお、マスター。今日も紺色の着流し素敵です。私も着流し着たいです。」 柳は着ていた服しか無かったので、今はこの店にあった着流しを借りて着ている。 勿論、仁王もである。 「止めておけ、胸元が大変なことになるぞ。 と言うより撫子さん、結構着崩れているぞ。何をしているのだ?」 撫子も言うまでも無く、服が無かった。 なので、侑子さんの着物を拝借している。 「あら、ホント。 今ねー、モコナ達と隠れ鬼ごしてんのよー。」 「隠れるために此処に来たのか。 名案だと言えば名案だが、簡単に思いつく場所でもある。もっと奥の方に隠れることをお勧めするな。」 「助言ありがとさん。しかし、そこまで気張らなくてもいいと思うからマスターと雑談でもするよ。 で、今日は何か収穫はあったかね?」 「あぁ、原作にもあったさくらのステッキのレプリカ。蝶の柄の絨毯。刺青、刀、猿の手、それから…時間を閉じ込めているモノ。」 「私達の居るここは結構原作進んでるね。百目鬼君がこの店に入れて来れてるからねー。」 「そうだな。まぁ、侑子さんが居なくなる前には帰れると思うが…しかし、滝や精市の言っている頼んでいたもの有ってなんなんだ? 俺はそれを探しているのだが、一向にそれらしいものが見つからないんだ。」 「あー…通りで足しげく通っている訳ね。しかし、バイト代を溜めてくれよマスターよ…早く帰れば分かるモノだろう。」 「俺はそれだけの為にここに通っている訳ではないぞ。勿論他のものにも興味はある。」 「………ソーデスネ。」 探究心の塊である柳なう。 バイト云々は撫子に押し付けるつもり万端だそうだ。 「撫子、見ーっけ!!」 「おふぅ!?」 宝庫の扉が大きく開かれた。 その先にはモコナ。 「撫子見つけちゃったよー!んで、タッチ!次は撫子の鬼なのー!!」 「あー…はいはい。じゃーモコナ隠れてねー。私の本気は怖いよ!はい50ー49ー48ー――…。」 「キャー!撫子が本気出したのー!!」 モコナは逃げる様に、隠れる場所を探しに行った。 「フゥ…じゃぁマスター後でねー。」 「あぁ、また後で。三人見つけれる様に頑張れ。」 柳に挨拶をして、それから宝庫は出た。 三人はここの住人なわけで、なかなか見つからないだろうね。 玄関まで戻ってきた。 そこにはビニール袋を片手に持っている仁王が居た。 「あれ?仁王、お前どこ行ってたの?」 「コンビニじゃ。無性にカリカリ君が食べたくなっての。」 「うわー、誘ってくれよ。私もコンビに行きたかったのに!」 「椿崎はバイトせんといけんじゃろ。」 「残念ながらお前もだからな。」 「俺は家事一切なんも出来ん!!」 「威張ることじゃねーんだよ!!バカが!!」 無性に腹が立ったので、一発殴ることにした。 「ビヨ!?暴力女!!」 「仁王、くたばれ。」 そのまま締め上げることにした。 「グハァア!?ギブギブギブ!!」 するとまた、玄関が開けられた。 ひまわりちゃんだろうか?それとも小羽ちゃんだろうか?それとも―― 「え?…私?」 玄関が開かれて開いた人物を見て見るとそこには撫子とうり二つの人物。 違うと言えば、その人物が来ている服が今まで来たことない四月一日たちの通う制服を着ているところだろうか? 「あの、その銀髪の人。大丈夫なんですか?」 「え?…あぁ、こいつはタフなんで大丈夫、ですけど…。この店に何か?」 「いえ、あの…何故だかここに入っちゃって、すみません!」 「いいえ、貴女がここに来たのは貴女に叶えたい願いがあるから。」 「「侑子さん!?」」 奥からこの店の店主が現れた。 撫子そっくりな来客に驚くこともなく、いつもの様な対応をしただけ。 「撫子がここに来たのも、そっくりなあなたが来たのも、すべて必然。 この世に偶然なんてない、あるのは必然だけ。 上がりなさい。貴女の願い叶えてあげる。撫子、仁王、居間に案内してあげて。」 「「イエッサー!」」 二人は撫子そっくりな来客を居間まで案内した。 接客は侑子、撫子、仁王がするらしい。 それから四月一日がお茶を運んできた。 「楽しそうなんで、俺も参加しよう。」 「…マスター……。」 と思ったら、柳が運んできた。 ちゃっかり自分のものも運んできてる。 「さて、話を聞きましょう?」 「あの…その、助けッて下さい!!」 話を聞いてみると、学校でイジメに遇っていると言うモノだった。 いきなり、周りの友達の対応が急変したとか。 「へー…ここの私は今の年齢になって、虐め受けてんだねー?仁王。」 「…そうじゃな。」 「いきなり周りの人が敵になるって、身に覚えがありすぎるねー?仁王。」 「…そう、じゃな。」 「撫子さん、これ以上仁王を追いつめるのは止めてもらおう。」 「チッ!仁王、マスターに感謝しな。」 「分かったわ。その願い、叶えてあげましょう。ウチには優秀なバイトが居るもの。」 「四月一日君優秀ですもんねー!」 ――――― ―― 「どうしてこうなった。」 「予想はついただろう。こうなる確率93%だった。」 「そして俺らも巻き込まれたぜよ。」 三人はどこにいるかと言うと、例の撫子そっくりな人、または四月一日たちが通う学校の校門前。 簡単な話、撫子と入れ替わって、虐めを消滅させよ。みたいな。 「あー…私はメンタルが強い訳ではないぞ……。」 「だからこうやって俺達がサポートに回るのだろう。」 「はー……さっさと終わらせて、帰るぜよ。話しによればこれが終わったらバイト代が貯まるらしいしの。」 「それはありがたいが…よし、私の当面の目標はいつでも帰って悔いが残らない様に、四月一日君の料理を堪能しておく!あと、四月一日君と百目鬼君のフラグを溜める!!」 「「そこか。」」 ――――――――― 500000hit企画第26弾 若葉様リクエスト「青春シリーズでホリックの世界にトリップ/メンツは青春主と仁王+誰か」でした。 あまりキャラと関わっていない気がしなくも無いようなー。 いやいや、そんなはず…ありましたね。すみません……orz 雰囲気だけでも楽しんでくれたら嬉しいです……。 ぶっちゃけ、侑子さんの着物を着ている主を妄想したかっただけです← [mokuji] |