青春トリップ!!?  | ナノ


化物語の世界に行ってきた


フヨフヨフヨ、
フワフワフワフワ、

只今撫子は化物語の世界に中途半端にトリップしています。
どこが中途半端なのかと言うと、トリップをし損ねたらしい。
体は透けるわ、宙に浮くわ、モノには触れないわ、便利設定で主要キャラにしか見えていない。

こちらの世界に来てとりあえず忍野メメのお世話になって、
そこから阿良々木に忍野が押し付けた。「お前、怪異慣れてるだろ?(笑)」と、
阿良々木本人、始めは嫌がっていたが、撫子のキャラに毒されそれなりに仲良くなった。

そしてコアな話に花が咲く、
ここで紹介したいが、規制音ばかりになるので晒さないでおく。

「さっすが阿良々木君!!私の心の友!!」

「椿崎も怪異なのに話が合うな。」

「アハハハハー、まーねー。
あ、あれじゃない?阿良々木君、怪異に近づいたんじゃない?」

「それは洒落にならないな。」

「煩いぞ、小娘に我が主。儂がこの時間寝ていることぐらい分かっているであろう。」

阿良々木の影から姿を現し、眠たい目を擦りながらの登場。

「あーん!忍ちゃんめっちゃ可愛い!!撫でていい?撫でていい!?」

「…儂がその程度で喜ぶと思ったら大間違いじゃぞ。」

「かーわーいーいー!!」

なでなでなでなで、と撫でていけば忍は満足そうな。表情を浮かべた。

「…忍…言ってることとその表情は合致していないぞ。」

「あーん、お持ち帰りしたいわぁ!!!」

「なぁ、忍。これから神原の家に掃除しに行くけど寝れるか?」

「…無理じゃがもういい、主らの行動を制御することが出来ぬことはもう理解しておる。」

忍が呆れた様に言い放って、影に潜った。

そして撫子と阿良々木は神原の家、部屋にやってきた。
例によって例の如く、巣窟だ。

「おお、阿良々木先輩に撫子ではないか、どうした?」

何かの山の下から這いずって出てきた神原。
今回は服をちゃんと着ていた。

「こんちゃー!駿河さん、今日は部屋の掃除の日だよー。」

「ああ!そうか、通りで山が今にも崩れそうなんだな。」

「今日も今日とて散らかしお疲れっす!!
さて阿良々木君、」

「阿良々木先輩。」

「「掃除頼んだ。」」

「なぜだ!!撫子はまだ分かる…が、神原は手伝えよ!!」

「阿良々木先輩、一つ言うぞ。
私が掃除に関わったらこのエベレストどころか周辺の富士山級の山が崩壊して取り返しのつかないことになる。」

「山の基準を海外か国内か統一してくれないかな!?」

「まーまー、阿良々木君。大人しく片付けた方が良いぞ?」

撫子が阿良々木の肩に手を乗せた。

「は?」

「忍野メメ×阿良々木暦のBL本を書いて、描いて、売る。」

「ハァア!!?お前実体ないだろ!?描けないし書けないだろ!!」

「甘い!私は喋れる!!他の人に伝えれる!と言うわけで駿河さん、代筆頼めます?」

「おお、良いぞ。
撫子の妄想は定評があるからな、いい作品になるだろ。私は機械類が全く使えないからな、筆記でいいか?」

「うん、いいよ。
さて、始まりは阿良々木君が[ピー]されて忍野さんが助けたとこで、そんな姿の阿良々木君に忍野さんは[ピー]で、――――」

「うわぁああああああ!!!!!やぁあああめぇええるrrrrrrろぉおおおおおおおお!!!!!!」

撫子がツラツラ右から左へ阿良々木受けの内容を堂々と述べる。

「煩いなぁ、阿良々木君。
だったら一人でこの部屋を掃除してよー。集中して掃除しないとー、私と駿河さんは今からこんな話ばかりするからね。聞く?」

「聞きたくねーよ!!!分かったよ、掃除するよ、しますよ!!」

やっと掃除に入る阿良々木。

「うむ、いつもお疲れ様だ。」

「神原、お前が部屋をこんなのにしなかったら俺は掃除をしなくてもよくなるんだぞ?」

「む、そんなことしたら撫子とここで語れなくなるではないか。」

「別に椿崎は俺に取り付いてる訳じゃないだろ。フワフワ飛んでここに来ればいいじゃないか。」

そうだ、別に阿良々木とわざわざ一緒に行動する必要は無い。

「……だって、君って……目を離したすきにフラグたちまくるんだもん!!
もう何人?何人の女子に色目を使った!?もう5人超えてんじゃないの!?」

「色目って何だ!?」

「色目は色目だ!!」

「もう、俺意味分かんねーよ!!」


「五月蠅いわよ、阿良々木君。
神原の祖母が驚いているわ。」

凛とした声が入口の方から聞こえた。
振り向いてみると、戦場ヶ原ひたぎが居た。

「…戦場ヶ原…何でここに?」

「可愛い後輩の家に来るのに理由なんて必要?」

「要るだろ。」

「そう…なら、彼氏の後を追うのに理由なんて必要?」

「お巡りさぁああああん、ストーカーが居ますぅう!!!」

「あら、残念ね。日本のストーカー規制法は男子被害者の場合の規制って緩いのよ?」

「熟知してらっしゃる!?」

「しかし、先輩。本当に何しに来たのだ?……本当に私に会いに!!」

「ええ、もちろん違うわ。理由は他よ。」

「えー、じゃぁ、駿河さんに借りてたBL本でもk「はい、除霊ー。」

ひたぎは、服のポケットからお札を取り出し、撫子の額目がけて張り付けた。
実体のない撫子に貼る行為は無意味と考えられたが、何故か額に張り付いた。

「え…?」

別に痛くもなく、体が動かなくなるようなことは無く、普通にお札を自分の手で外すことが出来た。

お札の柄を見てみると達筆すぎて読めない字が書かれてあった。
しかし、この札を書いた人の名前の所に『滝』と言う名前が書かれてあることを確認した。

「……戦場ヶ原さん…これは、何処で?」

「今日の朝起きたら枕元にあったのよ。手紙と一緒にね。」

「手紙?」

「そう、確か…『今ムカついてる女の額に貼っちゃえ、居るでしょ?椿崎撫子とか椿崎撫子とか。』って、だから恨み辛みを込めて。」

「滝ィイイイ!!私、アンタが怖すぎてならない!!!なんでお札?私が幽霊になってる前提?もしかしてこの霊体設定もワザと!?」

「どうもいいわ、さっさと消えなさいよ。このメス猫。」

「あ、戦場ヶ原さんが跡部に見える。
最後、最後に聞いて言いですか?なんで本当に私にお札を?ムカつく女なら……いるでしょ?」

「……阿良々木君と四六時中一緒に居ていいのは私だけよ。」

「戦場ヶ原……。」

「阿良々木君、私に愛されてること、誇りに思ってもいいのよ?」

「ああ、誇りに思う。」



「………リア充爆発しろぉおおおおおお!!!!!!!!!!」



――――――――――――
200000hit記念企画第13弾
柚木様リクエスト「阿良々木君と絡ませて」でした。

千石撫子ちゃんと八九寺ちゃんを登場させたかった!!神原さんは出すのは絶対だったから……。
今思えば主は中3で、阿良々木達は高3だった。普通に主、ため口きいてた←

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[mokuji]