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「友哉、ありがとな。前回も、今回も。」
「謙也…。」
「守本ー、許してくれて嬉しかったと。ありがとう。」
「千歳…。」
「友哉君!ありがとねん!!関東遊びに行ったら相手してぇな♪」
「金色…。」
「小春浮気か!!……あり…がとな!!でも小春は渡さんど!!!」
「一氏…。」
「友哉兄ちゃん、楽しかったで!!遊ぼうや!!」
「金太…。」
「守本、俺は……みんなの目を覚ましてくれてありがとう。」
「小石川…。」
「ワシも…何も出来へんかった、守本はんはすごいお方や。」
「石田…。」
「…………………………………………ありがと……。」
「ん?なんか言ったか?白石。」
「ありがとう言っとるんや!!アホォ!!!」
「友哉さん、ホンマ……ホンマにありがとうございました…ッ!!」
「あー………老化現象かな。涙腺が緩くなってきてやんの……。
………おい、お前ら一回しか言わねぇからよく聞いとけよ。
俺の方こそ…仲良くしてくれたり、教えてくれたり…ッ」
友哉はそう言って大きく息を吸い込んだ。
「……ッありがとな!!!!」
言って走って逃げた。
その後ろ姿を見送った四天宝寺、
さよならは言いません。
「なぁ、なんで謙也に電話をかけさせたんや?」
「んー?それはね。僕の大切な友哉を助けるためだよ。あの時から会ってないんだけどね。」
「あー……。」
「会えないって言った方が、正しいかもしれないけどね。
でも多分……友哉も過去のしがらみから今回のことで解かれたと思うから、会いに行ってもいいかなって。」
「会ってきぃ、我慢する必要なんてないやろ。」
「…そう、だね。
うん、会いに行くよ。どんな反応してくれるかな?友哉。」
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