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関西の舎弟たちをは別れた後、人通りの少ない道を4人は歩いていた。
そんな中、財前が喋った。
「………友哉さん、すみませんでした。」
「ん?何が?」
「俺が、あの……その………。」
自分があのサイトにあのようなことを書いた犯人だと告げようとしたが、上手く言えない、正直に言いたいが、言えない。
「……俺も、いきなり殴ったりなんかして、悪かった。」
ポンポンと財前の頭を叩く。
これで、両成敗と言ったところか?
「血塗れた喧嘩人形【ブラッディーマリオネット】ーッ!!」
「あ?」
友哉を呼ぶ声がした。
後ろを振り返れば、関東勢の生き残りが一人立っていた。
「友哉さん、此処は俺に任せたってください。」
「んー…危なくねぇだろうし…テニス部部長いいか?」
「…いいんやないか?財前、怪我するんやないで。」
「わわっとりますわ。」
「なめてんじゃねーっ!!」
言いながら襲い掛かってくる少年。
財前はとりあえず腹に一発入れて終わらそうと身を構えた。
キラッ――
「ん?」
一瞬だけ少年の手元が光った。
光った理由は手元にナイフを握っていたから、
財前は気づいて無い様子。
「ッ!!財前!!!」
「!?」
そして、赤い液体が宙を舞った。
「友哉さん!!」
「ッぅあッラァアア!!」
舞った赤い液体の持ち主は友哉で、咄嗟に財前と少年の間に割り込んだのだ。
少年の手を薙ぎ払うことは出来ず、自分の身に刺さってしまった。
刺さったままでも少年の顎を的確にとらえて殴って気絶させた。
「友哉!?」
気絶させたことにより刺さっていたナイフが抜けてドバっと血が流れ出る。
「イテェェエエ……。謙也…お前ん家病院併設してたな。連れて行け。」
「な、なっな……!!」
知人が目の前で刺されたことに動転して謙也は少し使い物にならない状態。
「チッ…白石…こいつ警察署に連れて行け……通り魔だってな。
んで…お前が刺されそうに、なった…が、刺されるッ前、にお前が殴った…ってことにしてくれッ。」
「それは…。」
「……大事にしたく、ねぇんだよ。俺だって…腐っても、交換転校生……だぜ?関東に…戻って余計、に、風当たりが…悪くなるのはッごめんだ。」
「……分かったわ、じゃ俺はこいつ抱えて行くけど…謙也……謙也!!!」
「ッ!?…なんや!?」
「自分しっかりしい守本を自分家の病院までしっかり連れて行けや。」
白石はそう言って、警察署に向かった。
「……謙也…俺、ちょ、無理っぽいわ……。」
「友哉!?」
友哉の体が大きく揺れた。
倒れそうになったが寸の所で財前が受け止めた。
「謙也さん!!行きますよ!!!」
「お、おぉ!!」
二人は急いだ。
謙也が友哉を背負って財前が傷口を抑えなから一緒に走る。
とりあえず誰にも会わないことを願った。
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