【モブ及】きのこ酒ならぬ何とやら

 今日のおじさんのお弁当に入れたおにぎりは……まぜるわかめご飯のもとです。白ごまも一緒に入った、シンプルなお味。
 ……やだ。思い出しちゃった。わかめ……昨日の、おじさんとした、えっちなこと……。

「徹、徹」
「なぁに? おじさん」
「徹はさ、他の子たちと、その……下の毛、比べたことある?」
 一緒にシャワーを浴びようかって時になって、おじさんがすごいことを言い出した。
「え!? ……が、合宿の時に……皆の、見ちゃったことはある……かな」
「徹のは、見せなかったの?」
 おじさんが自分の下着を足首から抜いて、全裸になる。
「だって」
 おじさんが俺のパンツを脱がせて、シャツのボタンも外していく。
「俺の、少なくって、全然隠れてくれないんだもん。タオルで隠してたよ」
「そうか、隠してくれてたんだ、ありがとう」
 肩からシャツが落ちて、俺も全裸になる。
「お、お礼言われるようなこと、俺したつもりないよ?」
 手を引かれて、一緒に浴室に入る。
「いや、これはただの僕の独占欲だから。徹の肌をなるべく見せたくないっていう、子供っぽい、ね」
 そう言って微笑むおじさんは、どこか寂しそうで庇護欲をそそる。思わず手を伸ばして両手でおじさんの頬を包む。
「そんなこと、言わないで」
 子供っぽくなんかない。そんな風に思ってくれてるだけで、俺は嬉しいって思ってるから。
 ゆっくりとおじさんに口づけると、さっき磨いたばかりの歯磨き粉の風味がした。この風味がこれから、違うものに変わっていく。俺のせいで変わっていく。そう思うとゾクゾクした。
「そうだ、徹」
 唇を離し、おじさんがシャワーを浴び始める。俺はあらかじめ湯を張ってあった湯船に浸かり、のんびりと体の力を抜いておじさんの話の続きを待った。
「今日はベッドじゃなくて、『ここ』でシない?」
 魅力的な提案だった。お風呂場だったら、後始末の心配をほぼしなくていいし、ちょっと過激なプレイだって出来ちゃう。一も二もなく俺は頷いた。
「じゃあ、『下準備』も一緒にしようね、徹。僕は準備するものがあるから、一旦出るよ」
 そう言っておじさんは軽く体を拭いて、バスタオルを腰に巻いてお風呂場からいなくなった。戻って来た時には、日本酒の四合瓶を片手に持っていた。
「お待たせ、徹。さ、始めようか」

 俺はお風呂場の椅子に座らされ、太腿をぴったりとくっつけて座るようにおじさんに言い付けられた。
「お、おじさん……? この体勢から、どうするの……?」
「まぁまぁ、徹もこれがわかる頃には、もう少し大人になってるだろうから」
 何の事だかさっぱりわからなかった。けど、おじさんは俺を傷つけるようなことは絶対にしない人だってわかってたから、それを信じて足を閉じてた。
 そうしたらおじさんは、四合瓶の栓を開けて、俺の股間にお酒を注ぎ始めたんだ……!
「え、え、え……!?」
 体は洗ってあるから汚くはないはずだけど、でもでも、そんなところにお酒注ぐのって!
「徹、ちゃんと足は閉じていないとお酒がこぼれちゃうよ」
「は、はい……」
 あらためて力を入れ直す。でも、ほとんど生えてない下生えも、剥いてもらわないと皮被ったままのおちんちんも、全部おじさんから見えててすっごく恥ずかしい。
 やっとお酒がこぼれないようになったのを確認したおじさんは、おもむろに俺の股間に溜まったお酒をすすり始めたんだ。ちょっと注いではすすり、注いではすすり。多分そういうプレイなんだろうと思う。おじさんがほろ酔いになった頃合いを見て酒瓶の栓を閉めて、舐めやすいようにほんの少しだけ足を開く。
 お酒でしっとり濡れた下生えを一本一本おじさんは丹念に舐め、吸う。生え際にも舌を這わせるものだから、ついその続きを期待しちゃって俺のおちんちんはどうしても反応してしまう。おじさんは単純にお酒の残りを舐めてるだけなのに、俺ときたらおちんちんをすっかり勃起させちゃってて、おじさんの喉元をえっちなお汁でねとねとにしていたんだ。
「ね、おじさぁん……」
「まだだめだよ、徹。まだ徹の全部を綺麗にしてないじゃないか」
 そう言っておじさんは、再び下生えの更に下へと唇を落としていく。おちんちんの根元。ぱんぱんに膨らんで、とろりとお汁を垂らしてる、やらしい先っぽは放置されちゃってる。
「ん、あんっ……」
 根元のあたりを舐め終わったら、今度は内腿の際どいところ。軽く吸い上げて跡を残しながら、あちこちへと舌が這う。
 やだ……我慢、しきれないよぉ……。
「おじさん、おじさん、はやくぅ!」
「徹はせっかちさんだなぁ……まぁ、そういうところも可愛いんだけどね。いいよ、ほぐしてあげるから四つん這いになって」
 俺はすぐにおじさんの言う通りに四つん這いになって、おじさんに背を向けた。お尻も穴も丸見えになる恰好だけど、おじさんには見せ慣れてるし、その奥だってよく知られてる。
 お風呂場に常備してあるローションをおじさんは手で温めたあと、すぐに二本の指に絡めて俺のナカに入れて来た。
「あう……っ、きもちぃよぉ」
 待ちわびた感触。お尻の中をやっと弄ってもらえて、入口のところがきゅんきゅんしてる。はやく、中のイイところを擦ってほしくて、お尻を自然とおじさんに突き出すような恰好になった。
「徹、慌てないで……ほら、ここ、好きでしょ」
「あっ、ああんっ!」
 おじさんは的確に、俺のナカにある前立腺を探り当てて指の腹で擦ってくれた。そのちょっとの刺激だけであっけなく俺は精液を腹にも床にも散らしちゃって、おじさんに喉の奥で笑われた。
「徹は……本当に、せっかちさんだね。いいよ、我慢できなかったんだよね……僕も、徹を見てたら、ほら」
 おじさんの指が引き抜かれてぬとぬとのぐちゃぐちゃになった俺の穴に、準備の出来たおじさんのおっきなモノがあてがわれる。
 そのまま一気に入れてくれるかと思ったのに、先っぽだけ入れては引き抜いて、また先っぽを入れては抜いてを繰り返してるおじさん。気持ちいいのにもどかしくて、俺は泣きそうになった。
「おじさぁん……ちゃんと、えっちしてよぉ……」
「してるじゃないか、徹が気持ちよくなるようなコト」
「そうじゃなくてっ、奥までしっかり入れて、ナカにおじさんのせーえきいっぱいかけてよぉっ!」
 自分が舌っ足らずになっていくのが良く分かった。おじさんが俺に何を言わせようとしてるのかも何となくわかってた。でも、おじさんの思い通りにしか、俺は動けなかった。人生の経験値が違いすぎるって、多分こういうことを言うんだろう。
 おじさんは今度こそ、俺のおねだり通りに、ちゃんとナカに入ってきてくれた。慣らしが不十分だったのか、奥の方がちょっとキツイかも。
「徹、動くよ」
 両手で俺をしっかりと掴んだおじさんが、腰を前後左右に振り立てる。
「あっあっ、でる、でちゃうっ!」
 また、ぴゅうっ、と何かが出た。おじさんにすっかり開発されちゃった俺のおちんちんからは、精液だけじゃなくて色々なものが出る。今のはまだ精液かな。潮っぽくはなかったし、おしっこにはまだ早すぎる。
 俺がイくペースが早いと思ったのか、おじさんが俺の根元を押さえて腰を揺する。でも、中イキもできるから、あんまり関係ないと言えば関係ない。
 きもちいい。きもちいい。ただただ、それだけ。
「徹、立てる?」
 おじさんは立った状態でイきたいみたいだった。余裕なく、俺の様子を窺ってる。繋がったまま、ゆっくりと立ち上がろうとすると、おじさんのモノが楔のように俺を繋ぎとめる。角度も変わって、ぐりっ、と前立腺を刺激する。あ、また出ちゃった。
「……うん」
 どうにか壁に手をついて、俺は立ち上がった。もう三回、出しちゃってる。……そろそろ、危ないかな。
「じゃあ、改めて」
 後ろからおじさんは、俺のことを責め始めた。ずん、ずん、ってお尻の方は奥まで届いてるし、手は手で乳首をこねくり回したり引っ張ったり。
 あ、これ、潮吹いちゃうやつだ。っていうか、おじさんがそうしたいパターンだ。お尻の穴もえっちなお汁でクチョクチョいってるし、おじさんも我慢してる。
 正直、俺もほとんどもたない。よくわかんないものがたらたら出始めてるし、膝だってガクガクしてる。
「やぁっ、おじさん、イく、イくイく、イっちゃう、イっちゃうよぉ!!」
 だしたい、だしたい、てかほんとでちゃうって!
 そう思った瞬間。
 透明な液が、おちんちんの先っぽから勢いよく出て行った。
 ぷしゅうううう……。ぴゅううううう……。
 肩で息をしながら、勝手に体の外へと出ていく潮をただただ見つめていた。それを手で掬って、おじさんったら……飲んだり、して。
「やっぱり味、しないね……徹、出すよ」
「あっだめっ、今出されたらぁ!」
 おじさんはずるい。潮吹いてる時に中に出したら、俺がどうなるかわかってるのに。
 なのに、おじさんは、ゴムなんかつけずにいつも俺の中に出す。今だってそうだ。ぴゅうっ、ぴゅうっ、っておじさんのが出てる。お腹痛くなるのは俺にとってはもうどうでもいいんだ。もうひとつの方が、余程恥ずかしい。
 潮吹いてから中に出されたら、ほぼ……俺は、漏らしちゃうんだ。おちんちんに栓をされてたただの一回の例外を除いて毎回、カーペットやシーツ、ソファを汚してきた。だからよく見ると、おじさんの家にはあちこちに染みがある。俺が我慢できずに漏らした染みが。
 壁についていた手を放して、必死におちんちんを押さえつける。漏らしたくない。お風呂場だけど、おじさんの前でまた漏らしたくない。でも、結構必死で押さえてるのに、指の間からぽたぽたと温かくて黄色い色のついた臭いのする液がこぼれてきてる。
 どうしよう。どうしよう。また、漏らしちゃう。おじさんに、見られちゃう。おれの、おしっこ。
「徹」
 おじさんが囁いた。
「我慢しないでいいんだよ。ちゃんと、出しなさい」
 おじさんの放った言霊が、俺の手を緩める。
 勢いを徐々に増していく黄金色の小水が、壁にぶつかってぱしゃぱしゃと音を立てて飛び散る。
 壁に当たってぬるくなった液体が、足の指の股に入り込んできて気持ち悪い。でもおしっこは全然止まらない。ずっと我慢していたものはそう簡単には止まってくれなくて、おじさんが掌で受け止めてくれつつも、そこからどんどんあふれていって。
 ようやく勢いが緩くなってきたかと思ったら、おじさんが膀胱を押したせいで、もう一回おしっこに勢いがつく。
「……っ、はずかしいよぉ!」
 しゃあああああ、と壁に向かって立小便をする格好になった俺は、結局そのまま最後までおしっこをしてしまって。おじさんがイき終わってからようやく、たらたらと垂れていた残尿をシャワーで流してもらって……俺のえっちと、おもらしは終わった。



 そんなことがあったから、今日は罰として。
 おもらししても平気なように、大人用紙おむつをつけて一日過ごすように言われてる。トイレに間に合わなかった時でも安心だけど、今日の罰はそれだけじゃない。いつどこで、どれだけおしっこをしたかをおじさんに連絡しなきゃいけないんだ。
 なのにどうしてトイレに鍵かけた上に、鍵持ったまま仕事に行っちゃうのかな!
 工夫して用を足してね、ってことなのかな!
 一回我慢できずにもうおむつ濡らしちゃってるんだけど!
 その画像もちゃんとおじさんに送ったのに!
 替えのおむつの場所しか教えてもらってないし、お風呂でおしっこしちゃだめだからねって追加の条件まで来ちゃうし!
 次は何!? これ見よがしに置いてあるペット用トイレシートでしなさいってことなの……?
 ねえ、おじさん。
 連絡してみても返事がこない。
 このままだと俺……またおむつか、トイレシートにしちゃうよ……。
 だめ……っ……でちゃう……。


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