作文 | ナノ

※お昼休みとかそんなん



「ちょっと、どこいくの」
「どこにって、自販機…」
「俺もいく」
「そ、そうですか。幸村ごはん食べ終わったの?」
「うん」
「はやいね」
「お前みたいに口も胃も小さくないからね」
「ふ〜〜〜ん!!そうですか!!!!」
「ついでに不二のところ行くんだろ」
「いいでしょ」
「俺は不二と白石と同じ部屋で生活を共にしたことがあるよ」
「あーなんか合宿だよね。白石って誰?」
「そういえばまだ四天宝寺とは会った事ないんだっけ。関西の学校の部長だよ。俺と不二とその白石で三人一部屋だったんだよ」
「マウントとってるつもり!?下手糞か」
「羨ましくないの?」
「まあ男同士だしね…………」
「なんだ。悔しがる阿保面見たかったなぁ。残念」
「最低」
「あれ?みょうじさんと幸村だ」
「不二くんと越前くんだ!」
「ども」
「ふたりともどこか行くの?」
「ちょうど良かった。自販機に飲み物を買いに行こうと思ったんだけど、立海の敷地ひろいよね。迷子がてら散歩してたんだよ、ねっ越前」
「俺は迷子じゃないし。不二先輩と歩いてただけで」
「私も行こうとしてるところだから一緒に行こうよ、案内するよ」
「本当?ありがとう。みょうじさんと色々話したいなって思ってたところだから嬉しいよ」
「え!!越前くん聞いた!?不二くんやさしい…最高…」
「なんで俺を揺するんスか」
「幸村にやるとね、倍になって帰ってくる。魔法の筒か?ってくらい」
「え…こわ…俺も近寄るのやめとこ」
「ちょっとボウヤまで乗らないでよ」
「ふふ、みょうじさんってさ、さっきも思ったけどたとえが独特で面白いよね」
「え!?そそそそそうかな!?」
「うん。僕の周りにはいないタイプだから新鮮だし…かわいいよね」
「か」
「幸村はいいなあ、同じ学校だし。クラスも同じなんだっけ?毎日楽しそう」
「そう?うるさいし何にも考えてなさそうな顔してるし阿呆だとおもうけど…」
「は?最悪なんだけど」
「みょうじさん、猫おちたスよ」
「おっとあぶなっ!越前くんナイス」
「ふふふ、いいね。ねえ、みょうじさんさえよければ連絡先交換しようよ。どうかな?」
「喜んで!!」
「俺、みょうじさんが犬に見えるっす」
「奇遇だねボウヤ、俺もだよ」
「あれ、アイコンサボテンだ。失礼だけど…女の子にしては珍しいね」
「うん、よく言われるんだけど…うちのお父さんが好きで育ててるの。なんとなく一緒に世話してるうちに愛着がわいちゃってねー。私はデジモンでもトゲモンが一番すきだったたよ」
「実は僕もサボテンを育てるのが趣味でさ、大きく植物ってくくりで合宿の時にも幸村と、四天宝寺の白石と意気投合したんだよ。ちなみに僕はデジモンならモチモンが可愛くてすきだな」
「不二くん推す」
「おす?」

「……幸村さん」
「なんだいボウヤ」
「今日神奈川の気温、17℃くらいらしいっすよ」
「そうなんだ」
「俺の体感だと大体‥‥氷点下?くらいかな」
「そう」

「お父さんが説明してくれた知識程度しか知らなかったんだけど、ちゃんと知ると面白いんだね。花もかわいいし」
「僕、女の子とこの話題で盛り上がったの初めてだよ。嬉しいな。今度植物園でも行かない?確か近いうちにオープンするんだって」
「行きたいです!!」
「…………」
「幸村さん。そのうちテニスしてなくても五感奪えるようになるんじゃないスか?」
「そうだね、もしかしたらやればできちゃうかもしれない。今とか特にそんな気がするなあ、ボウヤ、実験に付き合ってよ」
「あー俺桃先輩に呼ばれてる気がするんで先に戻ろうかな」

「…………あわわわわ…明日からの部活で死人が出るんじゃないっすかぁ!?柳先輩!どうします!?」
「……やはり不二周助、予測できない行動をとる男だったか…こんな方向に動くとはこの柳蓮二、予想だにしなかった」
「クッソーーー越前はいいよなぁ!青学に帰っちゃえばいいんだし…俺まだ死にたくないっすよぉ!」
「……何か策を講じる必要があるな」
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