作文 | ナノ

今日も彼は優しい笑みを周囲に振りまく。
ほとんど会話もしたことのない私は今日「も」遠くから彼を見つめるだけだ。
特別世話を焼いているのは七瀬くんだと思うけれど、たまにクラスに遊びに来る一年生とか、一年生のかわいい女の子とかとも楽しそうだし、クラスのいろんな人と仲も良いし、本の世界に住んでいてたまにこちらに遊びに来ているようなものの私なんかとはぜんぜん違う。むしろ、初めて声をかけてくれた時だってやさしい彼の事だから哀れんで声をかけてくれたのだろう。橘真琴くん。とても素敵な名前だ。それでも自分から声なんてかけられるはずもないので、本の隙間から念を送った。すきです。

ストーカー予備軍の女の子
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