作文 | ナノ

「あれ、シキ?何か落ちたぞ?」

 ここしばらくは学校行事や進路関係などが重なったのを考慮してくれたプロデューサーがHigh×Jokerの活動を少なくしてくれていたのだ。
だから俺たちはプロデューサーに会うのは五日ぶりだ。中でもシキが一番楽しみにしているだろう。会えない間に努力しておいて、男は結果で語るモノっす!なんて言っておきながらも、時折スマホのプロデューサーとのライン画面を開いてはポケットに仕舞う姿を何度か見かけたから。
 授業を終えて事務所へ向かった。ついでにいうとハルナもとてもウキウキだ。何故ならカフェパレも今日はいるというので、ドーナツをごちそうしてもらうのだという。なんともまあ、幸せそうでなによりだよ。
「おっはよーございまっす!プロデューサーちゃん!いるー!?」「おはよう!ハイジョに会うのも久しぶりな気がするね」俺たちのほうへわざわざ席を立って出迎えてくれたプロデューサーを視界に捉えたシキから、何かが落ちた。
「え?オレの?」「何それ?」「花…だね」「オレ花なんて持ってないっすよ?」薄いピンクの花。あのCDジャケットの撮影の時にシキが首にかけていた花に似ているけれど、あれは造花でこっちは生花のようだ。「どこかにひっかけていたんじゃないですか?四季くんのことですから」「ジュンっちひどい!」
まあいいけどさ。

□■

 シキがデスクに向かって仕事するプロデューサーに後ろからひっついている。ジュンが散々小言を言ってもこればかりは引かないようだ。そういうとこは頑固なんだよなあ。

「もう…四季、どいてよお」
「プロデューサーちゃんの髪、いい匂いする〜」
「嗅がないで」

眉をしかめているのに関わらず、シキからはぽんぽん花が溢れる。わかったわかった、嬉しいのはわかったけど、掃除するのはお前だってわかってんのか?

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供養に。刀剣の高揚した際に桜、とか出てきたときに背景にお花咲いてるのいいな〜って思ってて、嬉しいとお花が物理的に出てきちゃう伊瀬谷四季書いてたはずなんですけど迷走しかけてよくわかんなくてやめました
でも途中まで書いたのも削除するの気が引けてこちらへ。
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