作文 | ナノ

(郁弥、ハイスピ映画の時から体育すわりの時小さく小さくコンパクトになるよねっていう話です)

「郁弥〜棚にあるこのお茶さあ……」

キッチンからリビングにいる彼に声を掛けるとヘッドフォンで音楽を聴いていたので気が付いていないようだった。そしてこうして音楽を聴くとき、郁弥は2パターンの体勢で聴く事が多い。ベッドに寝転がってぼんやり天井を見つめながら。そしてもう一つはソファなり部屋の端っこなりに、あの大きな身体を小さく小さくまとめるみたいな体育座りで膝に顔を埋めている。その様子があんまりにも可愛くて私は観察するのが大好きだ。本人には言えないし言ったらきっとやめてしまうけれど。

「何か声掛けた?」

ヘッドフォンを外して首にかけた郁弥がその体勢のままこちらを見る。「ううんちょっと聞きたい事あったんだけど、別に急ぎじゃないから大丈夫だよ」「?」「なんでもない」
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