あとがき
桜色のキミへ -叛- これにて完結です
本編の方を執筆中にふと思いついた並行世界線のお話でした
もし傑を選んだらということで書き始めましたが、辻褄を合わせる為に年表を書いたりとわりと細かい部分にも拘っています
本編を渋谷事変まで読み終わっている方のみが読んでいると仮定し書き上げたので説明などは割愛した箇所も多く
傑と世那の心理描写優先にしての物語となっております
途中で宝生伊弉冉が千里眼という何ソレチートかよみたいなものを持っている情報を追加しましたが、
伊弉冉が見た未来によって世那が呪術師になるのか呪詛師になるのかの分岐が分かれるようになっています
つまり世那が悟と傑、どちらを選んだかで決まるというよりは伊弉冉が未来を見た時点で既に分岐は決まっていたということになります
※分かりにくかったら「へー」と聞き流してください(笑)
ちなみに千里眼は本編にも逆輸入する予定です
本編と対比する世那の変更箇所は
本編 恵と津美紀の育ての親に
叛 美々子と菜々子の育ての親に
本編 傑のことを断ち切り悟と前(未来)に進むので髪は伸びる
叛 傑と共に生きるが呪詛師にもなりきれず留まるので髪はそのまま
です
傑√は二人とも亡くなってしまいますが、羂索が傑を利用していることで悟は世那の呪いにより彼を救う縛りを課せられます
世那が亡くなった時点では傑の生死は不明だったので、彼女からすれば「そんなつもりなかったんだけどなー」という話です
本来悟を呪うことは不可能に近いのですが、それは世那が特級だから出来たということでご理解ください
はたして傑のいない墓で世那は何を考えるのでしょうか
どんな思いでその後の悟や硝子、建人を見守っているのでしょうか
-叛-は無数の世界の内一つの結末です
傑を選んでも異なる結末があるかもしれませんね
並行世界線の話はもう一本追加予定です
本編(渋谷事変まで)→叛→次作の順に見ていただけると幸いです
それではここまでお読みいただきありがとうございました
また次回作でお会いいたしましょう
2022.01.21.
秋