05.
「やはりお前が持っていたんだな」
『だね!よし、それを花子に渡しにいこう』
「そうだな」
と言って、収集癖に背中を向けると
収集癖は一瞬で消えてしまった
『花子ー!』
「お前が探していたものだ」
と言って、斬島さんがリボンを花子に渡した
「白狐じゃない。ありがとう、助かったわ
貴方優しいのね。お礼に上への道を開けてあげる
じゃあね、白狐。また遊びに行くわ」
『うん!ばいばい!』
「待て。明るい髪の亡者を見てないか?」
亡者?
「ああアレね、見かけたわ。上へ行ったわよ」
「通したのか?」
「ああいうのは苦手なの。私は素直な子が好きよ、…そう、白狐みたいなね」
『えっ、私?』
「…分からなくもないな、その気持ち」
「でしょ?まぁせいぜい頑張りなさい。白狐はまだ着いて行くのよね?」
『うん!ついていく!』
「足でまといにならないようにしなさいよ?」
『なっ、ならないから!!それじゃあね、花子!』
「ええ、白狐」笑
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