02.
「そういえば、お前の名は白狐というのか」
『うん。皆にはこっくりさんって呼ばれてるけどね』笑
「こっくりさんという話は聞いたことがある。…ここまで小さいとは思わなかったがな」
『こう見えても私、大きさ変えることだってできるんだよー?てんとう虫サイズとか、人間の子供サイズとか!』
「……今のままでいいな」
『そう?
あ、そういえば花子のリボンを探してるんだよね』
「ああ、そうだ。白狐、何処にあるか分かるか?」
『んーと、ちょっと待ってね…………うん、保健室の収集癖が持ってるみたい』
「保健室か。なるほど、礼を言う」
『いえいえ!それが私の仕事だしね!』
と、その直後
「…おい、斬島。その肩にいるのは何だよ」
「む、田噛か。平腹は何処だ?」
「アイツはどっか行った。それよりソイツは、」
『こっ、こんにちは…、白狐ですっ』
「こっくりさんの怪異らしい。分からない事を教えてくれる」
「こっくりさんだぁ?……あー、なんか聞いたことあんな」
「田噛も何か質問したらどうだ」
「ねーよんなもん。…………」
するとその田噛という人は、斬島…さん?の肩から私を取り上げて
目付きの悪い目で、じーーっと見つめた
『ひっ……』
た、食べられる?私…
「おい、田噛。返せ」
「…こいつ、変な顔だな」
『なっ……へ、変な顔とは何よ!』
涙目で反論すると、その2人はまたじっと私を見下ろした
「「…(可愛い)」」
『ご、ごめんなさい…食べないで、…ぐすっ』
ぴぇぇぇ、と泣き出した私。ちょっとあせっとする2人。
「お、おい斬島泣かせてんじゃねーよ…」
「な、泣かしたのはそっちだろう田噛。白狐に謝れ」
「…どーすんだ、こいつ。ガキの泣き止ませ方なんか知らねーぞ」
「…佐疫に頼んでくる」
「あー…おう」
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