小説を詰めていく場所(Log) | ナノ


01


雲雀/微甘





「会長っ、緑化委員がやられました!」

「……はぁ」

委員達の、切迫した声が教室に響き渡り、生徒会長が頭を抱えた。

* * * *

「風紀委員長っ!」

ドアが突然、バーン……余りの勢いに爆発したのかと思った。

「ワォ、随分と威勢がいいね、会長。そろそろ来る頃だと思ってたよ」

「なっ……」

目を向けて見ると、一人の生徒――生徒会長の姫が、激しく動揺していた。どうせまた文句を言いに来たのだろう。お馴染みの光景だ。
……多分、そろそろドアにヒビが入る頃だと思う。

「どうせ緑化委員達のコトだろ?」

「そ、そうですっ! 緑化委員3人とも、校舎裏で倒れてました。また貴方の仕業でしょう?」

「部下が勝手にやったんだよ」

「誰がやったにせよ、明らかにやり過ぎです! 穏便に済ませられないのですか?」

机に両手を付きながら、必死にまくし立てる会長。僕は決してMとか言う分類に入る者では無いけれど――むしろ逆かもね、悪くは無いと思う。

新鮮な感覚に触れる度に、何かが高鳴る気がする。
その気持ちに、僕なりの名前を付けるとするならば……強いて言うのだとするならば、「面白い」

「っ、とにかく!次からは気をつけて下さいねっ 」

来た時と同じ音が鳴り響いて、静寂が部屋に戻る。

「ねぇ、草壁。また来るかな?」



気付けばいつも探してる君の影
(この僕が、執着……だなんてね)




姫さん、生徒会長設定です。
咄嗟の思い付き。名前変換が、最近少なすぎです……(-"-;)
1月19日 灯亞
お題:なきむしシェリー




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