小説を詰めていく場所(Log) | ナノ


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骸様/BD仄々夢





June.6(晴)

今日姫が「ねえ、骸。何か欲しい物とかないの? 世界ってのは無しだからね。……え? 別に、ちょっと思っただけよ」と聞いてきたので、即座に答えると姫の拳が飛んできました。
僕は普通に言っただけなのに……不思議です。
姫の顔は真っ赤になっていました。僕の頬とお揃いですね!


June.7(曇)

犬と千種達までソワソワしています。バレンタイン前の女子高生のノリです。千種に至っては、空を眺めながら仕切にヨーヨー(名前忘れました)を弄ってます。
確か、というか確実にあのヨーヨーには毒針が仕込まれていたと思うのですが……何時飛び出してくるか気が気でないですよ。

そういえば……今日の朝起きると枕元に湿布が置いてありました。Grazeです、姫。


June.8(晴)

3人とも居なくなりました。行方不明です。
何時もなら必ず一言あるのに、反抗期でしょうか?
今思えば昔から文句も言わなかった子達。仕方ないのかも知れませんが、部屋が変に静かなのは落ち着きません。

早く帰って来ればいいのに。


* * *

June.9(晴)


「Buon Compleanno!」

「……?」

一瞬驚き、反応に遅れてしまいました。

目の前には笑顔でカラフルな箱を差し出す3人。
犬だけは、麦チョコをそのまま手に持っていますが。一番誇らしげなのは何故でしょう。

驚いている僕を見て、顔を見合わせる姫と千種。

「ほら、やっぱり忘れてた」

「だね」

そこまで聞き、ああ、そういえばと思い出した。今日は僕の生まれた日だったと。

「お前達は覚えていてくれたんですね」

自然と口元が緩む。
プレゼントを受け取って、お礼を言うと、予想通りの言葉が各々返ってきました。


Birthday for you




おしいっ! ちょっと間に合わなかった(∋_∈)

黒曜ファミリー達の、密かに仲良しな感じが書きたかったです。

では……
Buon Compleanno!骸様!
6月10日 灯亞





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