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スパンダム/微甘?
ババーン、と扉が乱暴に開けられてツカツカと歩み寄って来る一人の女、姫。
床に木屑や金属のカケラみたいなもんが落ちていたが、敢えて注意はしない。
命が幾らあっても足りないような真似を誰がするかよ。
泣き声を上げている扉は、どうせ修理が必要になるだろうから、バッチリと給料引きにはさせてもらうが。
「長官、否、パンダ」
「はぁ? ……っちいっ! コーヒー零した!!」
発された言葉に驚き、コーヒーをひっくり返すと
オシボリを素早く投げ付られた。
「あべしっ!」
……見事顔面へと命中。
何なんだ、この仕打ちは。コントロール抜群か。
「パンダ、アホな事してる場合じゃないですよ、大問題発生です」
おれの机に両手を付いて、乗り出してきた姫。何時もと違った様子に自然と身構える。
「なっ、なんだ?」
声が最後に裏返ってしまったのは不可抗力だ。
「私、強い男が好きなんです」
「そうか」
いざって時に頼りになる様な、筋肉質バリバリみたいな……とか語りだした姫。
限りなくどうでもいい問題――というか暴露、が来たな。
「でも、長官弱いでしょう? 道力は9だし、偉そうだし、パンダだし」
机をバンッと一叩き。
喝っ!
「……そう、だな」
なにこれ、泣いていい?
「でも、私……長官の事が好きなんです!!」
難しいね、この問題
(で、姫。おれにどうしろと?)(責任、取って下さい)(はぁ)
突発的ネタ。
やっちまったー。
7月12日 灯亞
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お題提供:)DOGOD69様より
×End