小説を詰めていく場所(Log) | ナノ


01


スパンダム/微甘?




ババーン、と扉が乱暴に開けられてツカツカと歩み寄って来る一人の女、姫。

床に木屑や金属のカケラみたいなもんが落ちていたが、敢えて注意はしない。
命が幾らあっても足りないような真似を誰がするかよ。
泣き声を上げている扉は、どうせ修理が必要になるだろうから、バッチリと給料引きにはさせてもらうが。


「長官、否、パンダ」

「はぁ? ……っちいっ! コーヒー零した!!」

発された言葉に驚き、コーヒーをひっくり返すと
オシボリを素早く投げ付られた。

「あべしっ!」

……見事顔面へと命中。
何なんだ、この仕打ちは。コントロール抜群か。

「パンダ、アホな事してる場合じゃないですよ、大問題発生です」

おれの机に両手を付いて、乗り出してきた姫。何時もと違った様子に自然と身構える。

「なっ、なんだ?」

声が最後に裏返ってしまったのは不可抗力だ。
「私、強い男が好きなんです」

「そうか」

いざって時に頼りになる様な、筋肉質バリバリみたいな……とか語りだした姫。
限りなくどうでもいい問題――というか暴露、が来たな。

「でも、長官弱いでしょう? 道力は9だし、偉そうだし、パンダだし」

机をバンッと一叩き。
喝っ!

「……そう、だな」

なにこれ、泣いていい?

「でも、私……長官の事が好きなんです!!」

難しいね、この問題
(で、姫。おれにどうしろと?)(責任、取って下さい)(はぁ)




突発的ネタ。
やっちまったー。

7月12日 灯亞

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お題提供:)DOGOD69様より



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