01
緋鳥/暗
「海賊なんて、大っ嫌い」
目の前に居る女はそう言い放つとそっぽを向いた。
「フフッ、躾がなってないな」
姫と彫り込まれた腕輪を付けたそいつを買ったのはつい3日程前。
島の興業が上手く行っていると報告を受けて、ふらりと立ち寄ってみれば、いい拾い物をしたもんだ。
普通の人間(女)に分類されていた為、付けられていた額は大した事は無かったが、そこら辺の奴隷達よりずっと良い。
「……さっさと殺しなさいよ」
みすぼらしい態をしていても、尚いっそう鋭い眼光はおれを引き付けた。
「なんで、買ったもんを捨てなきゃなんねぇんだ」
女の傍へ寄る。顎を掴んで、自分の方へ向けるとやっと交わる視線。
口元が自然と上がるのを感じた。それは一種の優越感。
「なぁ、おれに惚れればいいじゃねぇか」
「絶っ対、嫌」
睨まれる。七武海のおれが睨まれる事なんて、なかなか――一部の奴らは除いて、無い気がした。新鮮、新鮮。
「フフッ、素直になれよ……どうしても、ってなら誰かに売ってもいいんだぜ?」
その瞬間、姫の肩がビクリと跳ねる。明らかな恐怖がその瞳を支配していた。
「それも嫌なら、傍に居させてくださいとでも言うんだな」
窓から入った風が、カーテンを揺らす。
机から数枚、書類が落ちた。
Love or Hate
(嗚呼、何て曖昧なもんだ!)
先に言います、スイマセン。
試合の後に書いた→なんか荒んだ作品完成!という感じです、はい。
あぁ、なんて酷いドフラさん(∋_∈)
でもあの人なら、欲しいものは強引にググっと……(強制終了、プチン)
5月10日 灯亞
(なんか↑の語呂が良い気が(o^∀^o))
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×End