小説を詰めていく場所(Log) | ナノ


02


「うぉい! よく思い出せよ。あの人、お前の上司だっただろっ?」

「…………そうだっけ」

そう言われたらあの人と何回か会っていた気がする。私の雰囲気が変わったのを察してか、恋次が横へ座った。

「ああ、そうだ」

仕事の様子とか聞いていただけなのに、浮気を疑われるなんて……そんなに信用無いのかよ
そう愚痴りながら私の鯛焼き袋に手を伸ばした恋次に粒あんを取られた。

カスタードと粒あん、どちらがどちらか区別出来る様にサイズが少し違う。粒あんの方が大きいのだ。

「で、そのついでに、お前の非番が何時か聞いたから俺のもそいつに合わせておいたって訳だ……意味、分かるか?」

「うん」

「機嫌は?」

「治った」

「そりゃあ、よかった」

私達は笑いながら、お互いの鯛焼きを合わせた。――乾杯っ!




私はカスタード、適当派です。
初の脱色夢!
喧嘩していても無意識に恋次用の鯛焼きを買ってしまっていた姫さんでした。

1月13日 灯亞

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End