小説を詰めていく場所(Log) | ナノ


最高の02


2人きりになった医務室でルッチは姫が座っているベッドに近づき端に腰掛けた。

「怪我は平気か?」
「えっ…う、うん」

任務で怪我をしたことをバカにされるか怒られると思っていた姫はルッチの言葉に戸惑いを隠せなかった。

「安静にしてれば問題ないって」

ルッチは返事をするように息を吐き出し黙ってしまった。
姫は気まずく思い目線を泳がせた。

「任務のことをカクから聞いた」

ルッチが突然沈黙を破りはっきりと言った。
任務の評価がされるのだと分かり姫は不安に眉を下げてルッチを見上げた。
ルッチも姫に視線を向けほんの少し笑って言葉を続けた。

「お前にしては上出来だな」

その言葉を聞いて姫の顔に笑顔が広がった。
ルッチはベッドから立ち上がり姫の頭を軽く撫でた。

「よくやったな」

ルッチの言葉が嬉しくて姫は顔を赤らめて俯いた。

「その怪我では足手まといになる、怪我が治るまでは大人しくしていろ」

ルッチはそう言い残しドアに向かった。
ルッチの口調がいつもより優しくて姫はにっこり笑った。
そして直接言っては照れるだろうと思いルッチが完全に出ていってから小さく「ありがとう」と呟いた。






ー飛びっきりの御褒美ー




書けた…初ルッチ夢です。灯亞様こんな感じになりました。よろしければもらってやってください。



End