柔い光の記憶

簡単には告げられない

月には教えない

ノスタルジアは覚えない

いつか桜の下で

君は陽炎のように

無意識の拒絶

遠くのままならよかった

すみれの香りの呪縛

君は春そのものだった

交わした言葉の意味

痛みが君をつなぐもの

綻びを恐れる

終わらない春を夢にみた

それは優しさだけの思い出

ぬくもりだけで造りあげる

意味のないものなどなかった

凍返る夜の越し方

散った花を抱きしめた

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