あの日君は笑っていた
水音の合唱
きらきら眩しかったね
そういえば、未来の話はしなかった
確実に欠落していく
それでも声を上げて君を探して
なにを望んでいたかなんてどうでも良い
それだけのためで良かった
ほら、耳を澄ませて
ただ一つの声を欲しがった
あすなろにはなれないけれど
夢なんて持たないけれど
それでも願望はあったんだ
誰のために泣いたんた?
誰のために笑った?
誰のために僕はいた?
誰のために、君は笑っていた?
ブラウン管なんてもうないはずなのに
ごめんね神様
髪に触れた手は音もなく離れて
世界よ止まって
僕はまだ君といたかった
終りなんていらなかった
お伽噺を信じてやまない
届いてよ、
どうして僕の手はこんなにも
甘い記憶は色褪せて
かき集めたあの色は
こじれた糸を辿って
あの日僕は泣いていた