裏 | ナノ

気紛れ

俺の下で熱くなっている刻阪。こいつの好みが分かってきたと思いきや、見当違いだとさっきから喚く。

「音羽先輩っ ヤ、です 解いて下さい!」

これしか言わない。さっきまでは可愛かったのに。
何かを羽織っていたいらしいから、折角ならとシャツを手首に巻いてやった。少し普通に動いてからそうしてやったのに、真っ直ぐに目を見て外せと訴えてくる。涙目ではあるが、先輩が動いてるのにとにかく外せとは。腹が立つので、息を吐き、動きに集中する。何事もやらないと分からないだろ。

「あっ ヤぁっ……ッ、せァ… アッ、ア、ッ」

この体勢では、主導権はオレだ。全部見えるんだ。自分では外せないその状態では、火照って受け入れている顔も隠せていない。拘束に気を取られて声も出しっぱなし。いつもより緊張して、体の動きも違う。そのまま、耳を甘噛み。

「ひあっ …ッうぁ…!」

胸元も弄ってやると予想外だったのか、これまた好い反応だ。足が腰にくっついてきたぞ。喉が鳴る。やっぱり、お前の感触もこの光景も

「…なかなか美味しいじゃないか」

刻阪の腕の下に自分の頭を滑り込ませて、口付けてやる。舌と舌で挨拶して歯の裏側から上顎の裏まで満遍なく撫で擦る。ビクリビクリと複数の粘膜が皮膚が反応を伝え合ってどうしようもなくお互いを高める。それなりに卑猥な音が鳴っているがそれどころでもなさそうだ。
最後に唇を軽く吸う。ひとまず、楽になりたいだろう?

「んぅ、はぁッ、アアッ、」
「イっていいぞ」

そう言いながらコイツの手が封鎖されると見られない光景にも気付いた。そうか。

「ちゃんとやってやるから」
「ヤッ メ、ッあっア、あ、ダメで、う、あ、」

もう何の抵抗もなかった。離せと言わない限りは、こいつの圏内にいてやろう。弓なりになった刻阪の体を、目で耳でまたは体そのもので眺めながら、オレは舌舐めずりをした。






はじめて最中に音羽の手でイった刻阪さん。この刻阪の羞恥度は人の手>トコロテン>自分。
(とか書いてたらトコロテンがドライの先にあるものらしい??)要は人にされる位なら自分でイキますって刻阪。
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