裏 | ナノ

遊戯





音羽先輩のベッドで目が覚めた僕ら。
起きて、モゾリと動こうとして当たった、否、当たっていたものは……男だから分かるけど。









「……。」

ワザと当ててますよね。

「仕方無いだろ。ほら、いい子だから貸せ」

逃げる僕の腰に、音羽先輩の両手は非常にスマートに回った。

「道具じゃない。シャワー行って下さい。これ以上サカるな!」
「大丈夫だ」

後ろ手に強く掴まれて、先輩の元気な箇所にモニョモニョと押し付けられる僕の手。

「ギャッ! 大丈夫って何が!!」

こちらの意思を無視して勝手に僕の手で欲望を遊ばせる。変な話だけど音羽先輩の姿が見えないから余計に逃げたい。軽くパニックになる。ズルンと何かが腰から消えた。

え、?脱がされた?
振り向く前に、もしやと思うものが臀部に触れる。掴まれていた手ごと背中が押されて、四つん這いのようにされる。下半身をさらけ出している自分の身体を見ると全くの正常で、納得と同時に物悲しい。

息を吐いた時に項から頭にかけて髪の毛を逆さに撫でられ、押し付けられたものが熱を伝えるように臀部をつつき撫で始めた。
何を言うでもないのに焦りで口が開く。
撫でられた瞬間に驚愕に身体がビクリとし多少腰が揺らいだのは事実だ。昨夜の情事を思い出させる音羽先輩の動き。掴まれている手先とただ擦り付けられている臀部が、僕にじわじわと音羽先輩の熱を伝導してくる。
息が震える。昨夜と同じ熱が肌を伝ってくる。流れ辿り着いたた熱は、簡単に蓄積されていく。

「っ遊ぶのは、 あッ!」

突如、素股で擦りあげられた。

「まぁ、朝だしな。コレでお互いにおさめるか」
「ひ、ぁ、ッ、んンーっ」

馴染みのある振動が直接理性に襲いかかる。頭の先から爪の先までふわふわと壊される。ああ、壊れる。

「……×××」
「はッ、え…?」

朝にはとても馴染まない単語が耳に触れる。

「×××気持ちいいって、言ってみろ。もっと気持ちヨくなる」
「言わ、ないっ、ぜったい」

カッとした僕は無理矢理ベーッと舌を出して最後の抵抗。先輩は舌先を口内に押し込むとそのまま指を絡め、僕達を絶頂へと押しやった。


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